40.解
「どうなんだ?何か分かったか?」
「お前ら気づいてないのか?」
「なによ」
「この文字、マリちゃんのじゃないぞ。よく似せてるが。ここ、この丸い部分、曲げ方が全然違う。ここのハネも。多分シオリさんじゃないか?」
「なんで?」
「シオリさんのいたずら?」
「そんな人じゃないのは分かってるだろ?多分代筆したんだ」
「なんで?」
「…厳しいこと言うぞ…マリちゃん、文字が書けないほど弱ってる」
「会いに行ってくる」
「馬鹿か?何で『さようなら』って書いたのか、その意味分かってんのか?」
「分かんねえから聞いてくる」
「あのな、女にもプライドがあって、痩せたりしてるところを見せたくないとかあるんだよ」
「俺には関係ない」
「彼女が嫌がってるんだよ」
「おまえの想像だろ!」
「お客様、周りの方にご迷惑が掛かりますので、もう少しお静かにお願いいたします」
「「「すいません」」」
「あとな、今みたいな勢いで会ってどうするんだ。問い詰めるのか?」
「…じゃあ、どうすれば良い」
「多分、大丈夫。シオリさんが動くはず」
「なんで分かる?」
「あんだけお前とマリちゃんをからかって楽しんでたんだ。この手紙を代筆した時点でまた何か企んで、いや、お前を合わせようと動くはずだ。だから、会ったときに何を伝えたいかきちんと考えておけ。多分…」
「多分…なに?」
「なんでもない。とりあえず落ち着いて、会ったとき楽しく過ごせるように考えろ。あと、今日、明日はずっと家にいとけ」
「わかった、そうする」




