表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/44

29.導火線

「お招きありがとうございます」

「お邪魔します」

「あらあら、いらっしゃい。お祭り行きたかったんじゃない?ごめんなさいね」

「浴衣、親父のおさがりしかなくて」

「素敵ね。似合ってるわよ」

「いらっしゃい。花火までまだ時間あるから、庭でバーベキュー始めよう」

「いらっしゃい。いつも娘と妻がお世話になっているようで」

「こちらこそ、よくしていただいています」

「いらっしゃい。ようこそおいで下さいました」

「うわ!綺麗~。それに、その髪型どうすんの。教えてもらえる」


どうして女子はこんなにポンポンしゃべれるんだ。すでに遠慮もなく姉妹、母と一緒に庭に向かっている。

すげーなと感心していると、父親がこちらを見ていた。


「君がG君だね。娘から聞いているよ。いつも冷静な娘が君のことになるとムキになってね。あんな姿は初めて見る。これからも節度ある交際をよろしくお願いするね」

「はい!よろしくお願いします」


私たちも行こうか、と、誘われ4人で庭へ。高台にある庭からは打ち上げ地点の河原が一望できた。

庭にはテーブルとイス、バーベキューコンロが並べられていた。


「バーベキューって自分で焼くもんじゃないのか?」

「普通はそうだと思う」

「なぜコンロ前にコックさんが?」


窓際のテーブルには夫婦の席が並んで置かれ、コンロに近い大きなテーブルに子供用の椅子がぐるりと並べられていた。


「あたしお肉食べたーい。みんなもお肉でいい」

「はい、お願いします」

「海鮮も野菜もあるから、何でも好きなの言ってね。飲み物どうする?」

「俺らの肉殻でお願いします。飲み物はコーラで」


シオリさんが仕切ってくれるので正直助かる。彼女は野菜から食べるようだ。


「なあ」

「ん?」

「紙皿じゃないんだが。いくらすると思う」

「割らないように気をつけろ」

「それより食え。すげえうまい」

「良かった。どんどん食べてね」

「おいしいです」「ね~」

女ってすげえな。肝の座り方が違う。普段あんな上品に食ってねえだろ。

カズ、お前はもう少し気を遣え。


「それは、ギター?」

「あ!はい。ライブに来れないと聞いたので。演奏できればと思って」

「うれしい!マリちゃんよかったね」

「…はい」

「もう、照れちゃって。良かったじゃん。生演奏だよ」

「お姉さま!」

「食事の後に聞かせてもらっていい?」

「はい、頑張ります」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ