14.共犯
「エリカたちは夏休みどうするんだ」
「ん?なに?誘ってくれるんだ」
「いや、ライブするから、チケット買ってくれ」
「そこは、来てくださいでしょ。よくわかんない歌詞のバンドなんて」
「宗教っぽいですよね」
「俺たちのせいじゃないぞ」
「俺の歌詞が悪いって?」
「そうよ、ムーとか、ラーとか。もっと普通の歌詞にしなさいよ。」
「何だと、オカルトを甘く見ると、知らないうちに陰謀の渦の中だぞ。」
「あの、まさかお手紙にもそういったこと書いたんですか?」
「そりゃ、自己紹介みたいなもんだし、余すことなく俺のことを知ってもらおうと思って…何でそんな顔する?」
「あたしお嬢様が気の毒だわ。あんた二度と手紙書いちゃダメよ。」
「うん、やめとけ」
「そこまでとは思ってなかったわ」
「カズまで!味方だろう。」
「この際、お手紙と合わせて歌詞も、もっと普通にしなさいよ。そしたら、ライブだけじゃなくて、夏休み遊んであげる」
「本当か?」
「G!おまえ今日から、歌詞書き直し」
「手紙は?」
「それはおまえの問題だ」
「でもなあ。俺、愛だの恋だのいまいちわかんねえし」
「「「「は?」」」」
「で、何でここなん?」
「ウェイトレスさんが可愛いからな」
「ギター弾けねーじゃんよ」
「良いか?問題は歌詞なんだ。楽器はいらん」
「とりあえず、今の歌詞全部見せろ」
「ええ~」
「ダメだ、修正ってレベルじゃない」
「作り直しだね」
「俺の歌詞たちが…」
「お前さ、手紙先に書け。毎日一枚書いて、見せろ」
「え、恥ずかしい」
「黙れ、俺たちの夏休みが掛かってんだ。それに、一緒に見て、言い文が書けたらお嬢様から褒めてもらえるかもしれんだろう」
「やる。手伝ってくれるか」
「やるとも、俺たち仲間だろ」




