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10.家族
「さて、一旦コレで良いとして、どうなるか」
「マリちゃんは堅いからね」
「どうして昨日のことを話してくれなかったのよ」
「マリちゃんの目が『絶対話すな』って圧がすごかったから」
「まあ、こうして明るみに出たわけだし、後はマリがしっかり田王するだろう。それに佐藤も見てくれるし」
「かしこまってございます」
「でもねえ、
こういうこともあの子には必要、というかしっかり経験して欲しいわ」
「…そうだな」
「うん」
「先生はどのように仰っているんだい」
「今のところは小康状態を保っていると。ただ、根本的には…」
「そうか」
「明日は私も一緒に車で行くわ」
「そうよ、いつも先に電車で行くんですもの」
「生徒会で色々ありまして」
「シオリの感想も聞かせて欲しいものだね」
「了解。じゃあたしも部屋に戻ります。おやすみなさい」
「マリちゃんにもこんな時間が必要なのよ」
「もちろん分かっているとも。だが、治療も諦めてはいないよ」




