【第4話】GG、エルフになる
※注意事項
この小説は高齢者や認知症を誹謗中傷することを意図していませんが、不快に思われる方は閲覧を控えるようにお願いします。
「寿命というものは何よりの財産じゃ!」
そう告げると作蔵はエルフという種族を選択する。
『種族を【エルフ】に設定しました。次にステータスを割り振ってください』
『特定分野によるテストプレイヤーのため、ステータスの設定上限と下限が撤廃されております』
種族一覧に代わりステータスの説明がうつる。
【生命力】HP、体力、ライフに相当。ダメージを受けると減る。0になると死亡する、一定期間蘇生されない場合リスポーン地点に戻される。数値が高いほど安静時に回復する数値が増える。
【魔力】MP、マナに相当。魔法やスキルを使用すると減る。使用しすぎてマイナスになるとその期間生命力が減る。数値が高いほど安静時に回復する数値が増える。
【スタミナ】攻撃、疾走、スキルの発動で減る。マイナスになると生命力が徐々に減り、全回復するまでは動きが極端に鈍くなる。空腹状態以外では徐々に回復する。
【筋力】物理攻撃力、物理防御力、装備できる重量などに影響する。
【精神力】魔法攻撃力、魔法防御力、装備できるマジックアイテムなどに影響する。
【器用さ】攻撃の命中率、会心率、作成時の成功補正などに影響する
【スピード】移動速度、攻撃速度、スキルのクールタイムの短縮などに影響する。
【運】さまざまな事柄に影響する。
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「儂は死ぬのは嫌じゃ、すべて生命力にポイントを振り分ける」
『ステータスは100ポイントをすべて生命力に割り振る、でよろしいでしょうか?』
「うむ!」
『種族【エルフ族】は魔力>生命力、精神力>筋力となるようにステータスを設定しなければなりませんが、特定分野によるテストプレイヤーのため、ステータスの設定制限撤廃のため、このまま登録いたします。極端なステータスの振り分けを行った場合、ゲームの進行に支障が発生する場合がございますが、よろしいでしょうか?』
「うむ!」
『それでは次に武器をお選びください』
ステータスの代わりに表示された武器の一覧は、たったひとつの武器を除いて他のすべてがロックされていた。
【木の枝】 ただの木の枝、対象を叩くことにしか使い道がない。
「選択の余地がないのじゃ、これでよい」
『初期武器を選択しました。続いてスキルと技能を選択してください』
20個程度のスキルが表示されているが、そのほとんどにロックがかかっている。
「【応急処置】にするのじゃ」
【応急処置】スタミナと魔力の10%を使用してHPを10%回復する。クールタイムは10分。
続いて技能の一覧が表示される。
料理、鍛冶、採集、解体、木工、研磨、読書、釣り…
「ふむ…、趣味みたいなものか…。うむ、釣りにするのじゃ」
作蔵は働いていたころ、同僚によく誘われて釣りに行ったことを思い出し、技能を決定した。
『初期スキルは【応急処置】初期技能は【釣り】に設定しました。次にゲームのモードを選択してください。特定分野によるテストプレイヤーのため、モードの選択制限が撤廃されております』
技能の一覧が消え、ゲームモードの説明に変わる。
【イージーモード】ゲームを体験するためのモード。レベル上限は10レベルで職業はノービスに固定される。デスペナルティはなく、ゲーム通貨を他の通貨に交換することが不可能だが、転生しゲームモードをノーマル以上に設定する際ゲーム通貨の8割を持ち越せる。
【ノーマルモード】一般的なモード。
【ハードモード】与えるダメージが0.8倍、受けるダメージが1.2倍、デスペナルティが2倍、ドロップ率が1.2倍、デイリーボーナスが+10%される。
【エクストラモード】デスペナルティでキャラクターデータが削除される。コロッセオではエクストラモード専用のランキングがあり、一か月ごとに報酬が貰える。
生存時間に応じてエクストラポイントが付与され、専用ショップでアイテムと交換できる。
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