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第20話 シオンの初めての冒険

ちょっと時間は遡って、昨晩の話です。

シオンはジョンとある場所にいた。


「ここが『音楽とダンスの館』の裏玄関だな」

「うん、そうみたい。この先に何があるのかな」

「いいかシオん。もしかしたら未成年の俺達だと入れてくれないかもしれない」

「そうだね」

「だから、精一杯大人の振りをするんだ」

「うん」


ここは最上級の肉料理店の支配人に教わったすごいとこ。

3回通って、一番の肉料理を食べたら教えてくれた。


お金がない人では絶対に入れない場所。

その代わり、お金があれば天国のような場所。


「どんな欲望だって満たしてくれる場所、と言っていたよな」

「うん。すげーな」

「なんとしても、玄関を突破しなければな。これは冒険だ!」

「うふふ。エッチな冒険なんだね」

「そう、俺達の初めてのエッチな冒険さ」


お金が入った男だと、大抵は3つのうち、どれかに金をつぎ込むという。

ひとつが物で、もうひとつ飯。そして最後が女だ。


僕たちも、ポーションを売って手に入れた金でここに来た。

エッチな冒険をするために。


「いくぞ」

「おーー」


豪華な装飾を施した重たそうな扉を押すと、驚くほど軽く開いた。

玄関の先は真っ白な部屋だった。


「ど、どうするのかな」

「えっと」


戸惑っていると上の方から声がする。


「正面の壁の前まで進んでください」

「あ、はい」

「初めての方々ですね」

「はい」


こういうのはジョンが得意なこと。

僕は大人しく後からついていく。


「壁の中央に開口部があります。分かりますか」

「えっと、ありました」

「そこにふたつの物を入れてください」

「はい」

「会員の方の紹介状と入場料、金貨ひとり1枚。ふたりなので2枚です」


うん、聞いていた通りだ。

支配人からもらっていた紹介状と金貨をジョンが入れる。


しばらくして声がした。


「我が館は、新しい会員のおふたりを歓迎します」

「「やった!」」


正面の壁が左右にスライドして、開いた。

その先には、やたらと高そうな装飾をほどこした廊下が続いていた。


「よし、第一関門突破だ。いくぞー」

「冒険の始まりだ」


☆  ☆  ☆


「うわっ、すげー。美人ばっかりが歩いているぞ」

「うん、うわーあの人、おっぱいでかっ」


見たことがないような美人でスタイル抜群の女性が何人も廊下を歩いている。

それも、すごい薄着だ。


もうちょっとで透けそうなくらい薄い布で作られた服で、上下ふたつに分かれている。

おっぱいと腰回りをギリギリ隠せるくらいしかない。

簡単に覗けてしまう感じだ。


「おい、シオン。あれ、やるか」

「うん、これはやるっきゃないだろう」


そう、世の中ではこれをスカートめくりと専門用語で呼んでいる。

こんなとこの女性はどんな下履きを着ているのか。

男だったら、絶対に気になる。


「俺は右の女をやるぞ」

「じゃあ、僕は左だね」

「いくぞー」


左の女性は背は僕よりもいくぶん高い。

大人の女性としては高い方だね。


すらっとした感じなのに、おっぱいがすごい。

まるでメロンだ。

あのメロンパイでぱふぱふしてもらいたいっ。


何食わぬ顔で、ふたりの女性とすれ違った瞬間。

僕とジョンは腰巻みたいなスカートをめくった!


「きゃああーーー」

「えっ、何?」


成功だ!

そして、彼女達の下履きの色は。。。


「うわっーーー、履いてない!」

「もう、モロだー」


びっくりした。

いきなり、桃みたいなお尻がぷりんと出てきた。

すぐにスカート抑えてしまったから、一瞬しか見えなかったけど。


「やったわね。許さないわよ」

「覚悟しなさい」


スタイル抜群の美人の反撃が始まったぞ。

なんと、その攻撃は、メロンパイのぱふぱふ攻撃だった。


いよいよ、スケベな男が作り上げた。

なんでもエッチな妄想が実現できる『エロとスケベの館』の本領を僕らは知ることになった。


このしょーもないエピソード。

まだ続くらしい。(笑)

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