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第2話「巡回騎士」 7

「おらぁ!」

男の突き出したナイフを弾くとルーテシアは剣で突きを放ち首元を突き刺し引き抜いた。

血が噴き出すと男は倒れた。

アルスも襲い掛かってきた男を切り伏せていた。

「俺から離れるな!」

リリウムとルーを守りながらアルスは叫んだ。

坑道内に銃声が響くとスーが撃った銃弾によって男が倒れた。

「私だって戦えます!」

彼女はリボルバー拳銃を隙無く構えており、扱い慣れているようだ。

シヴュラは反射神経や処理能力に優れている為、意外にも生身でもそれなりに強い。

基本的に人間を攻撃出来ないように作られているが主の命令があればそれが可能になる。

「マスター、私も」

リリウムもいつから持っていたのか革製の鞭を使い男をノックアウトしていた。

顔に向けて正確に鞭の三連撃、倒れた男は鼻が折れたのか鼻血を出して気絶していた。

ピシッ!と鞭を鳴らせたリリウムは少し怖く見えた。


「舐めるな小娘!」

ルーテシアにリーダー格の男が抜刀して襲い掛かる。

それを躱したルーテシアの背後にもう一人の男が斬り掛かる。

「くっ!」

何とかそれも回避したが際どいタイミングだった。

「お飾り貴族に我らの邪魔はさせん」

「死ぬがいい!」

男二人は同時にルーテシアに襲い掛かった。

「ルーテシア!」

援護に入りたいがこの位置からではアルスは間に合わない。


「たぁっ!!」

3人が交錯した後に男の一人の剣が弾き飛ばされた。

ルーテシアは同時に斬りかかった男の剣線を見切り、一つを躱してもう一つに斬り返したのである。

結果、男の剣は弾き飛ばされ、これはルーテシアの剣技が彼らを上回った事を示している。

「くっ馬鹿な」

「一度退くぞ!来い!!」

男達が背を向けて坑道に逃げるとシヴュラ二人もそれを追って行った。

「逃がすか!」

「ルー!待って!」

スーが叫び全員が何かの音に気が付いた。

壁際に置かれていた樽から伸びた導火線に火が着いている。

逃げ際にシヴュラが火を着けたのだろう、恐らく中身は爆薬だ。

「まずい!伏せろ!!」

アルスの叫びから数秒置かず樽は爆発した。

轟音と衝撃が狭い空間に響き渡る。

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