第8話:惹かれあい
炎:「き、気のせいだ!」
理人:「そうかな〜?」
炎:「い、いいかげんに
しろ!」
理人:「わ、わかった
わかった。ごめん」
炎:「分かればいいんだ」
理人:「ボソッ、
やっぱり兄妹だね」
要:「ボソッ、
俺もつくづく思うよ」
‖
夕日が僕たち3人の影を映しだす頃
要:「今日は楽しかったな
、なあ理人!」
理人:「フフッ!
特に炎が、
羊の毛刈りショーの
ときに‥!」
炎:「わ、笑うな!
あれは事故だ!」
要:「そうかな?
最低でも俺には、
羊の王様、
いや、王女様に
見えたぜ!」
炎:「え、えーい!
黙れ黙れ〜!」
理人:「ははは!」
要:「ククク!」
炎:「もう!
しょうがないやつらだな」
男子寮
理人:「ただいま〜!」
雅紀:「理人!
会いたかったぜ〜!」
理人:「わわ!
雅紀!抱きつかないでよ」
直弥:「よう!
どうだった、
要と炎とだけの旅は?」
理人:「うん!
楽しかったよ」
直弥:「久しぶりだぜ!
こんなに笑ってる
理人を見たのは!」
理人:「そ、そうかな?」
雅紀:「理人も帰って
きたことだし、
UNOしようぜ!」
理人:「雅紀は
UNOのルール
知ってるの?」
直弥:「ああ。
バイトの休憩時間に
教えてたんだ」
理人:「よし、
じゃあやろう!」
直弥:「あ、
ちょっと待ってくれ。
ピッピッピと……」
突然、直弥が携帯電話
らしきものを
使いはじめた。
直弥:「……炎、
聞こえるか?」
[炎:「…聞こえるぞ」]
直弥:「今から
ゲームをするから
要を連れて、来い」
[炎:「人の事情を
無視するな、バカ兄!
こっちだって
宿題が残ってるんだ」]
直弥:「ゲームの後で
要にみてもらえば
いいだろ?」
[炎:「…わかったよ。
要連れて、
行けばいいんだろ!」]
直弥:「じゃあ待ってるぞ!
……ブツ」
理人:「要と炎も
来るの?」
直弥:「ああ。
だからちょっと
待っててくれ」
‖
要:「コンコンコン…
直弥、俺だ!」
直弥:「開いてるから
入ってこい」
要:「失礼するぞ」
炎:「邪魔するぞ」
直弥:「よし、
役者は揃ったな!
…今から、
DEATHUNO
[デスノ]
を始める!」
理人:「デスノート?」
直弥:「違う!
DEATHと
UNOが融合した
ゲーム。
《デスノ》だぁぁ!」
要:「手短にルールを
頼む」