第4話:新たなスターズ
直弥:「ああ、マジだ!
ただし、ゲームを
クリアできたらだ!」
雅紀:「お、いたいた!」
理人:「直弥!
こんなところで
何をしてるの?」
直弥:「ちょうどいい
ところに来たな。
雅紀、理人!
お前らも強制参加だ」
雅紀:「あ?何がだよ」
直弥:「今日の朝飯は、
バイキングだ!」
雅紀:「何だと!」
直弥:「ただし、
ゲームに勝ったらだ」
雅紀:「バイキングとか?」
理人:「……雅紀、
海賊と間違えてない?」
雅紀:「違うのか?」
理人:「食べ放題って
いうことだよ‥」
雅紀:「海賊って
食べ放題なのか!」
理人:「そういう意味
じゃなくて‥」
直弥:「…そろそろ
説明するぞ」
他の男子生徒が
《早く話しを終われ!》
とでもいうように
理人と雅紀を
にらみつけていた。
理人:「…あ、いいよ」
直弥:「ゴホン!…
…ゲームは簡単だ。
これを使う」
直弥の手には4本の
黒い針らしきものが
あった。
理人:「ダーツ?」
直弥:「そのとおり!
この4本のダーツで
あそこにある献立表
+〈バイキング〉を
狙い撃ちぬけば、
それが今日の
朝飯だぁぁ!」
男子生徒:「しょぼい
んじゃぁぁーー!」
速攻で批判をくらった
直弥だった。
理人:「直弥!
何でこんなことを
はじめたの?」
直弥:「だって暇だろ?」
…………
……………
長い沈黙が流れる。
唖然とする人もいれば、
イラつきはじめた人もいる。
直弥:「……じゃ、
始めるぞ〜!」
数十分後
雅紀:「おおおおおおおおお!!」
男子生徒大半:
「ダーツごときで!!」
直弥:「ダーツごときと
見くびっていたな!
味わえ!
ダストォォ!
センセーション!」
男子生徒大半:
「ぐわぁぁぁ!」
理人:「可哀想だよ
ちょっと‥」
そういいながら
理人は見事に
いつも通りの朝飯を
テーブルに並べていた。
雅紀:「よっしゃー!
バイキングだぜ!
海賊、早く出て来いよ!
早く俺と勝負しろー!」
理人:「まだ
間違ってるし‥」
女子生徒A:
「あの〜、
もし全部外したら?」
直弥:「ん?
朝飯抜きだ。
女子だからって、
ひいきはなしだ」
女子生徒A:
「そんな〜」
文脈からみて
全部外したみたいだ。
?:「なら、
私の食べなよ」
女子生徒A:
「え、いいの?」
?:「バイキングを
当てたんだ」