第3話:デスティニーゲーム
理人:「止めといた方がいいって
言ったでしょ!」
まったくもう…
こう思いながらも
僕たちはこうやって
笑いあっていたんだ。
‖
あの日。
火事の中で僕を
必死に助けようとしてくれた。
直弥や雅紀は
僕と一緒に
泣いてくれたり、
笑ったり、
励ましてくれた。
だから今の僕がいるんだ。
そして僕たちは
作った。
僕たち1人1人が
星のようにずっと
輝き続ける。
英語で、
《We're
stars》
直弥が読もうと
したんだけど、
まだ英語は習って
なかったから、
日本語読みで、
《ウィアスターズ》
そう名付けた。
そしてそれが僕たちの
始まりだったんだ。
《崋崎 直弥》
[かざき なおや]
ウィアスターズの
リーダー的存在。
誰とでもすぐ仲良く
なれるが、
やっていることは
子供っぽく、
いつも遊びの
中心となる。
《磯貝 雅紀》
[いそがい まさき]
ウィアスターズの
馬鹿担当。
すぐ何かを信じ込むくせがある。
運動神経しかとりえが
ない。
《水無月 理人》
[みなづき りひと]
ウィアスターズに
おいて、
ほぼ全てのパラメータが
普通の常人。
昔、家が火事になり、
死にかけていたところを
直弥たちに助けられる。
それからは直弥たちと
行動を共にしている。
月曜日
理人:「おはよう
直弥、雅紀」
雅紀:「おはよう!
理人」
しかし直弥の姿は
なかった。
理人:「あれ、
直弥は?」
雅紀:「ああ、
そういえば朝早くに
どっかに急いで
行っちまった」
理人:「そうか‥」
雅紀:「なあ、朝飯
食べに行こうぜ!」
理人:「うん」
食堂
雅紀:「おはよう、
おばちゃん!」
おばちゃん:「今日も元気がいいね、雅紀」
理人:「おはようございます」
おばちゃん:「理人君も
おはよう」
理人:「あの、直弥は
来てますか?」
おばちゃん:「直弥かい?
この奥で何かする
みたいだよ」
雅紀:「行ってみようぜ、
理人!」
理人:「うん」
食堂の真ん中
直弥:「心汚れし
生徒諸君よ!
何で朝食がまだ
食べれないのか
疑問に思っている人も
いよう!」
男子生徒:「朝っぱらから
ふざけんなー、直弥!」
女子生徒:「お腹すいた〜」
直弥:「今日の朝食は
バイキングといこう
じゃないか!」
男子生徒:「マジか!」
直弥:「ああ、マジだ!
ただし、ゲームを
クリアできたらだ!」