第20話:勃発
要:「俺も参加させて
もらおうか」
理人:「要まで!?
」
要:「ま、まあな。
…お、俺も理人と一緒に
帰りたい」
えーーー……
何か、僕の周りの人って
みんな……危ない?
在夢:「えー
要君も参加するんですか?
……キモッ」
要:「………」
舞風:「なら、理人君
争奪戦の開始だ!」
誰もが帰ったと思われる
この閑散とした教室で、
それはすでに火蓋を
きっていた‥
雅紀:「うおぉぉぉ!
理人は渡さねえぇぇ!」
舞風:「生憎だが…
ここで死んでもらう!
理人君と帰るために!!」
在夢:「スプリット!
…じゃなかった、
スピリット!!」
未頼:「あわわ…
あわわ…わー!」
要:「俺の未来には、
理人が必要なんだぁぁ!」
各々がそれぞれの
必殺技を決める。
ちなみに武器は、
やっぱりランダムで
決めた
ものを使うということに
なった。
力の差を極力小さく
するためだ。
雅紀…今日の新聞の
折込チラシ
舞風…ごぼう
在夢…側面を叩くと
中から発煙筒の煙が
ぼわ〜んと出るあれ
未頼…殺菌スプレー
(ハエとり用)
要…インスタントカメラ
舞風:「1人目は
…要!貴様からだ!」
要:「今の俺には
何人たりともダメージを
与えることは
できないっ!」
そういうと要は
舞風のごぼうをかわし、
カメラで写真を撮る。
舞風:「むっ!
まさか、それは!」
要:「送信っと」
舞風:「って。
待っていられるか!」
雅紀:「隙ありだぁぁ!」
舞風:「くっ!
……う?」
今日の折込チラシは
どうやら良い品物が
なかったらしく、
ポテンシャルを十分に
引き出せない!
雅紀:「取捨選択ミス!」
在夢:「隙あり〜!」
在夢のあの武器が
雅紀を襲う。
雅紀:「ゴヘェ!
ガヘェ! ちょ、
ちょっと待…て‥」
雅紀は息を詰まらせて
その場に倒れて
しまった。
在夢:「おっしゃー!
このまま‥」
舞風:「いかせるかっ!」
在夢:「あ、姉貴!
姉貴とはやりたく
なかったけどっ!」
舞風:「昨日の友は
今日の敵!
忘れたわけではあるまい」
在夢のあのぼわ〜んって
出る箱は、舞風のごぼう
に両断されてしまった。
舞風:「これでっ!」
ピロピロピロ…
何やら似つかわしくない
音が教室に響き渡る。
要:「来たかっ!」
舞風:「くっ!
よくわからんあだ名を
つけられたらたまらん!」
要:「《魔性の
ポーカーフェイス》!」
要が送られてきた
文字を読み上げる。
舞風:「《魔性の
ポーカーフェイス》
だとっ!
……その響き、たまらん」
あ、そっちの
《たまらん》
だったんだ‥
要:「何!
元気になっただと!?」
舞風:「ふっ、あまいな…
……見えたっ!」
未頼:「きゃー!」
未頼が殺菌スプレーを
無作為に放つ。
在夢:「うわ、くさっ!
窓、窓!」
在夢が急いで窓を開けに
いく。
在夢:「ガラガラガラ…
っとー‥」
雅紀:「黒輝ぃぃぃ!」
雅紀が突然起き上がって
在夢を襲う。
在夢:「わっ!
何か来た!!」
雅紀:「黒輝!
ここがお前の運のつ‥」
雅紀の顔面に蹴りらしい
のがいれられ倒れる。
?:「ちっ。
俺がいなくても
楽しそうにやってん
じゃねえか」
?:「雅紀?
お前だったのか。
一瞬謝ろうかと思った
けど、お前ならいい
」
窓枠には2つの影。
そしてその正体は‥