狂編1 学校の乗っ取り
俺は急いでビシードに家からワープした
そこには神野さんと西龍寺と後二宮さんもいた
「何かあったんですか?」
「ついさっきじゃ闇の抜刀者が抜刀者からレーダーを奪いわしらに連絡してきたんじゃ」
回想
「抜刀者の皆様こんにちはぁ私は闇の抜刀者の一人
部坂狂と申しますぅ
雷神侑斗、西龍寺皐月は居ますかねぇ」
神野さんの持っているレーダーの画面に狂が映っている
「今はおらんぞ!なんでお主がレーダーを持っておるんじゃ!?」
「ああこのレーダーでぇすかぁ学校を支配しようとしたら
邪魔して来た抜刀者がいたので信見剣を奪って消してレーダーを奪ったんですよぉ
ほぉぉう雷神さぁんたちはぁ居ませんかぁぁ
そうでぇしたかぁ残念でぇすでぇはこうそのぉお二方ぁにはぁお伝えぇぇくださぁい
私があなた達の学校を乗っ取ったとアヒャヒャヒャ
おっとそこにいぃるあなた方は来ないでくださいよぉ雷神侑斗、西龍寺皐月他この羽撃希高等学校の関係者の抜刀者
以外の抜刀者が少しでも来ようとしぃたぁらぁ
この学校をこのぉスイッチで爆破しますからねぇ」
「何じゃと!?」
「でぇは私はこれで私は校長室にいますからねぇ
せいぜい頑張って私の所へ来てくださいとお伝えくださいよぉアヒャアヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
「という狂からの学校を支配したという学校乗っ取りの脅迫があった今すぐ学校へ向かってくれ
どうやらわしらは行けんようじゃからな
お前ら2人に相当恨みがあるようじゃ」
俺も西龍寺も驚いた
「なんですって!学校にいる抜刀者からレーダーを奪うなんて酷い奴ね」
「学校を乗っ取る!?どこまであの野郎は卑劣なんだ!」
「あの..。これ持ってってください」
俺は二宮さんからカプセルのような物を渡された
「これは?」
「対闇の抜刀者用のアンチカプセルです..。そ..それを闇の抜刀者に投げるとそのカプセルに力が吸い取られ...一時的に力が弱体化します...。効果は10分だけ...です。すいません。まだ...完全には完成してなくて...。」
俺は自信なさそうに話している二宮さんからカプセルを受け取った
「ありがとうございます
いや、謝る必要は無いんじゃないですか
10分だけ弱体化出来るだけでも倒しやすくなるとは思いますから」
そう俺と二宮さんが話している間に2人の男女がビシードにワープして来た
近くに行って確認してみると
「あっ!桐谷先生に関先生!?どうしてここに!」
桐谷先生の方は面識はなかったが羽撃希高校の先生の名前と顔は全員覚えていたので分かった
桐谷先生の方はゲームに出てくる勇者のような格好をしている髪型は剣が何本が刺さっているような髪型をしていた
関先生は普段の教師の格好とは全然違う魔法使いのような格好をしている髪型はショートカットだ
桐谷先生が関先生の腕を担ぎながら立っている
関先生は少し怪我をしていて気を失っている
「お前は....あっそうか
そう言うことか」
桐谷先生が俺をまじまじと見ている
「何ですか急に」
「いや
何でもないこっちの話だ
今狂から必死で逃げてきた
関先生の方は怪我を少ししている手当してくれ」
「先生の中にも抜刀者はいたのよ。雷神の事は全部
分かってるわ」
「回よ。手当してやれ」
「は...はい。
や....やれるだけ....やってみます」
神野さんが二宮さんに手当てを頼んだ
「信見剣!抜刀!回復!」
「怪我の手当ならに俺に任せろ!
少々荒くなるが我慢してくれ!」
二宮さんは抜刀するとかなり喋り方?と言うかキャラが変わった
二宮さんの信見剣は刀身が水色で柄の部分がクネクネしていて鍔の部分に回復薬の瓶見たいな物が書かれていた
「あれ二宮さんってこんなキャラだったっけ!?」
「ああ この子は抜刀すると性格が変わるのよ
今は時間ないから詳細はまた今度」
「えっ!?」
「回復刺し!」
二宮さんが関先生の所へ行き、傷に向かって剣を刺した
傷がみるみる治っていき、すぐ傷はなくなった
二宮さんの信見剣が傷があった所の血などを吸っているように見えた
「これで大丈夫さ」
「ここは...ビシードかしら.....
またあんな事になるなんて
これで何度目よ
狂は強すぎるあいつはかなりヤバいわ」
気を失っていた関先生が目を覚まして言った
桐谷先生が関先生に言った
「気にするな
あいつらが言っていた事を真に受けるんじゃない」
「真に受けるなって言われても
事実な事もあるじゃない」
「これ以上この話は終わりだ
まずは狂からどうにかしないと」
「ええ 分かったわ」
「雷神、これ持っていきな!」
二宮さんが剣を自分の手に擦り付けると、何か液のような物が出てそれを手で握り
どこから出てきたか分からない瓶に入れた
そして俺のいる方向に投げた
「回復薬だ それを飲むか、傷に塗るか、頭から被るかしたらボリティーブにつけられた傷もひとっ飛びよ!」
「あ..ありがとうございます」
俺は性格の変わりように少し戸惑いながらも何とか受け取った
「神野さん俺と西龍寺で羽撃希高校に向かうんですか?」
「ちょっと待って侑斗!
これも持っていきなさい」
神野さんが答える間もなく急にケン・ラボラトリーから母さんが走ってきた
「これは?」
母さんから渡されたのはぶどうの実のような形をした果実が9個入った箱だった
「いつまで羽撃希高校の中にいるか
分からないでしょう?
それは私が作ったぶどうの形をした食料よ
名前はニュトゥツって言うんだけどね
1日で済むとは思えないから持っていけばいいわ
それを食べると1日に必要な栄養は全て取れるわ
1日朝昼晩1個にしておきなさい
1個で十分お腹は膨れるわ
なんか薬みたいな言い方になっちゃったわ」
「じゃあ貰っておくけど
これを全部食べてなくなったらどうする?」
「安心して
ニュトゥツを全部食べきってもその箱は増幅の信見剣の力が宿ってるから無くなることはまずないわ
だからといってずっと持ってちゃダメよ
これは事態が事態だから特例で渡してるだけだから
普段からそれを食べてれてると食料に一切困らないことになるから
私が作ったとはいえ
ニュトゥツを持ち出すにも許可やら申請がいるんだから
じゃあ気を付けてね
侑斗だけじゃないけど
闇の抜刀者は普通のボリティーブと戦うのとは
違うと思うから」
そして母さんからニュトゥツを人数分受け取った後
神野さんと話し合い先生2人と俺と西龍寺この4人で狂のいる学校に向かう事になった
「では 雷神侑斗、西龍寺皐月、桐谷斬、関法子
この4人で学校に向かってくれ
わしらは生憎助けに行けんからな
相手は闇の抜刀者じゃ
くれぐれも油断はせんようにな」
「はい」
神野さんにそう言われ
俺達4人は先生のレーダーを借りて学校の付近までワープした
「んっ!なんだこれは!」
俺達が学校の前に着くと
何故か学校の前に飛び越えることは不可能そうな
壁があった
壁には工事中 通り抜け出来ませんと書いてある
いかにも不自然だ
壁の前にプロジェクターで写したような画面が現れそこには狂が写っていた
「アヒャヒャヒャ!
その壁は他のぉ一般人にはぁバレないようにぃ
作った壁なのでぇすよぉ
あなた方抜刀者には壁に見えぇまぁすがぁ
ただの一般人にはぁ工事しているように見えるよぉに
細工しているんでぇすよぉ
でも安心してくださぁい
あなた方抜刀者はぁ通れまぁすので
解除っと!」
俺は狂に話しかけたがどうやらこの映像は記録されたものらしい
狂の写った映像が消えた途端
壁が不自然に俺達が通れる部分ぐらいに穴が空いた
そこを進んで行くと
学校の門があった
どうやらもう既にボリティーブが門番のように立っている
関先生が少し怒った感じで言った
「いきなり門にボリティーブが2体いるわよ、どっちも無のボリティーブなんて舐められたものね!」
「俺達に任せてくれ 信見剣の力を見せてやる!」
先生2人が門にいる無のボリティーブの前に立った
いつものように異空間は出現しない
ここは壁と壁で覆われた封鎖された空間だからだろうか
「信見剣!抜刀!斬撃!」
「信見剣!抜刀!魔法!」
「俺の信見剣は全てを切り裂く!
我、信見剣の力を持つ者なり
我の剣の前では総ては無力
敵は斬撃の音となれ!
総切裂斬り!」
桐谷先生と関先生が信見剣を抜刀した
桐谷先生の斬撃の信見剣はいかにもザ・刀という感じで鍔の部分に小さく斬撃を放っている人のマークが書かれている
関先生の魔法の信見剣は剣というより一見すると杖のような見た目をしている変わった剣で鍔の部分に魔法使いの帽子みたいなマークが書かれている
桐谷先生が無のボリティーブうち1体に向かって信見剣を振り上げた
無のボリティーブは真っ二つにされ消滅した
「私の信見剣は魔法、イッツァマジックショー
我、信見剣の力を持つ者なり
我の剣は魔法系の剣において最古
発端の魔力を放て
最古 魔法光剣!」
関先生が腕を挙げて掲げその信見剣の先に光が集まった
その信見剣を一気に振り下ろし地面に突き刺した
地面からは光の波が現れそれが
もう1体無のボリティーブ目掛けて飛んでいき一瞬にして切り裂き消滅した
俺が西龍寺に質問した
「今のは、抜刀奥義?」
「違うわ今のはただの詠唱剣技よ
詠唱して出す技の事よ」
「ただのって今ので抜刀奥義じゃないのか!?ものすごい威力だったぞ」
「先生2人共極の剣位だしね
先生2人の抜刀奥義はもっと凄いわよ」
「いやぁ お見事、お見事ぉさすが抜刀者ですぅ
よくぞここまで来てくれましたぁ抜刀者さん方ぁ」
レーダーにいきなり狂が映った
今度は記録されたものではなく実際に写っているようだ
俺が言う
「この野郎抜刀者以外の先生や生徒はどうした!」
「あぁ 先生や生徒の事を心配しているのぉですねぇ心のお優しいことぉアヒャヒャアヒャヒャヒャ!
先生と生徒達はぁ私の狂い人形で下僕にしてやりましたよぉアヒャヒャヒャ
異空間がぁ出現しない件はぁあなた方のぉ想像通り一般人は入れないからでぇすよぉ
ここに残っていたぁ生徒と教師をぉ返して欲しければぁ私の所まで来てみなさいよぉ
とくに雷神侑斗!貴様には恨みがありますからねぇあなただけは生きて返しませんよぉ
下僕として散々働かせて最後には殺してあげますからぁアヒャヒャアヒャヒャヒャ!」
そこで通信切れた
「クソ!最低な野郎だなやはりあいつは
狂をぶっ倒して先生と生徒も助け出して見せるからな」
「そんな感情的になっても仕方ないわ雷神
とりあえず先へ急ぎましょう」
「ああ」
俺達は門から学校へ入っていった
俺の学校は門から入るとすぐ横に講堂
そして少し先へ行くとプールがある
その先に学校があって一番奥に体育館がある
「講堂へ向かいましょう」
俺達は1番近い講堂に入っていった
中は真っ暗でよく見えない
目を凝らして見てみると講堂が改造され巨大な迷路のようなものが講堂全体に張り巡らされていた
そして天井には画面があったその画面に黒いドロドロしてそうな見た目のボリティーブが映った
「フハハハ ようこそ俺の講堂へ
俺は狂さんの部下のボリティーブだ
最初は俺が相手だ巨大迷路を攻略し俺の所までたどり着いてみせろ
ああ1つ言っておこう異空間はこの学校では出現しない
一般人にはバレる心配はないからな」
「何勝手に学校改造してくれちゃってんのよ」
「狂様の趣味だ元に戻したければ俺を倒すんだなほらここに校長室の鍵もある
ではゲームスタートだ!」
西龍寺とその何のボリティーブかまだ分からない奴と話していると
画面が消えた
「取りあえずあのボリティーブの所までたどり着くしない行くぞ」
「ええそうするしかないみたいね」
俺はレーダーを起動して光を照らした
さっきまで真っ暗だった講堂がかなり見えやすくなった
「ピンポン」
まず右に曲がり
そして左に曲がり壁にぶち当たり
そんなことを何度か繰り返しているとある箇所で音が鳴り急に俺の目の前に床から壁が出てきた
「うわぁ危ねぇなんで急に壁が現れるんだ」
そして壁が喋った
「では最初の試練を開始します」
「なに急に壁が現れて試練って何よ」
「この試練を乗り越えないと先には進めません
今から次々と襲ってくる障害を乗り越えてください」
ではまず岩石が転がってきまーす」
壁がさらりと言った
「なんだって!」
急に壁が一瞬だけなくなり、岩石が転がって来た
「岩石よ、シャボン玉に変わりなさい!
言言魔法!」
そう関先生が言うと信見剣を岩石に向けた
そして剣先から何かビームみたいなものが出て
俺達にぶつかる寸前岩石はシャボン玉に変わり、弾けた
「すげー、危なかった」
「私の信見剣は魔法っていったでしょ
どんな物でもこの剣を向ければ私が言った言葉の通りの物になるわ」
「チッ!当たらねぇのかよでは次でーす」
「今舌打ちしなかった!?」
「気のせいです
では今度は壁が迫ってきてあなた達をペシャンコしようと迫ってきまーす」
喋ってる壁のその反対側の通路に知らぬ間に壁が現れていた
と思うと壁がこっちに向かってくる
すると咄嗟に桐谷先生が
「俺に任せろ
俺の信見剣は何でも斬れる
総砕大剣 威風!」
桐谷先生が
信見剣を迫ってくる壁に向かって横に勢い良く振り上げた
すると信見剣の大きさが巨大になり迫ってくる壁が粉々になった
「この信見剣で斬れなかった物はない
何故最初からそうしなかったのか
この喋っている壁も破壊すれば良かったんだ
いくぞ!」
桐谷先生が喋ってる壁に対しても信見剣を振りあげようとしたが壁その直前喋り出した
「お待ちください
無駄です
私は斬る事は出来ません
対抜刀者用の特殊な素材で出来ているので
あなたが私を斬ることは出来ません
試練をクリアしてください
高圧電流でーす」
次は俺達に隙を与えないよう間髪を入れずに壁の下から高圧電流が流れてきた
余裕がなく誰も避けれそうになかった
そして何故かその電流は俺を狙うように向かって来た
「雷神避けて!」