第8話 闇の抜刀者
「そうはさせませんよおおお」
俺が振り上げた剣は男に弾かれた
「俺の剣を片手で弾いた!?」
「信見剣!抜刀!月!」
「雷神、逃げて!
こいつなんかただならない気配を感じるわ」
「私のボリティーブになぁぁぁにしてくれてるぅぅぅんですかぁぁぁ」
「誰だお前は!?」
目が血走り普通の白衣の色を反転させたような黒い服で服がボロボロの見た目からしてヤバそうな奴が現れた
その男が名乗った
「ええぇぇわぁたしでぇすかぁ私は闇の抜刀者の一人部繰狂でぇすぅアヒャヒャ」
「闇の抜刀者!?何だそれは!」
「あなた方たちぃはぁ抜刀者でぇすねぇ私の実験の邪魔をするぅなぁらここで消してしまいましょうかぁ」
「信見剣!抜刀!絡繰!」
「お二方の信見剣もわぁたしの実験に使ってあげまぁしょうぉ抜刀者狩りは楽しいなぁぁアハハ
その前にぃこのボリティーブに力をぉ与えましょうぅ」
狂と名乗った男が理先生を掴んだ
「うぁぁ何をする気だ!
お前らは何だ!」
理先生が戸惑っている
「お二方とも動かない方がいいですよお二方の先生といいまぁしたかぁ
動くとこの先生を信見剣でぇ刺しますかぁらぁ」
「卑怯よ!」
「卑怯、卑怯といいまぁしたかぁ卑怯でもなんでもない私ぃはぁ大好きでぇすよぉぉぉ
さあボリティーブ信見剣を取り込んでしまいなぁさぁい」
「ウガーウッ!」
無のボリティーブが理先生を襲おうとしている
「月光斬り!」
一瞬無のボリティーブが動く瞬間西龍寺が無のボリティーブに向かって斬りかかった
「そうはいきませんよぉぉぉ狂い人形」
狂がそこの電信柱を切ったすると電信柱が西龍寺に向かって転がって来た
「何よ気味が悪いわね!」
西龍寺が電信柱を避けるも電信柱は西龍寺を追うように転がって来る
「もうひとついきまぁぁぁす狂い人形!」
今度は俺にもう一本の電信柱斬り転がしてきた
そんなことをしているうちにボリティーブが先生に近づいた
「なっ何をするこの化け物!うぁぁぁぁぁぁ!」
狂が掴んだ先生に無のボリティーブが近づき
「強制抜刀!」
狂がそう言うと先生の腰の横に鞘が出現しボリティーブが剣を抜いたそしてその信見剣を無のボリティーブが口に運び食べた!
「ウォォォォッ!」
小さかった無のボリティーブが信見剣を食べるとみるみる大きくなりやがて人型になったそして先生は消えてしまった
「お前よくも先生を!」
「さぁ後はあなた方の信見剣をもぉらうだぁけですね狂い人形人間」
狂が信見剣を地面に突き刺したすると地面から人が何人か出てきた
「アヒャヒャヒャあなた方は手出しできませんよぉ
だってこの人間達は私が攫いこの信見剣でこの方達を狂わせ操っているのですかぁらぁねぇ」
「どこまでも下衆な野郎だな」
「これであなた方はぁ終わりですぅ」
「セブンスアロー!」
どこからともなく矢がとんできたその矢は地面から現れた人を貫き倒した
「安心しろただ気絶しているだけだ」
俺の耳に声が入ってきた
「今俺はものすごく遠いところからお前に話しかけている俺は矢の信見剣を持つ弓取和矢だ
この念話の力は弟の念波の信見剣の力
名前は弓取念その力を使って今話しかけている
俺はそこの闇の抜刀者に用があるそいつは俺が倒す
二人共伏せろ!」
「百の矢!」
空から無数の矢が飛んできた
俺と西龍寺は何とか防いだ
狂は宙に謎の空間を呼び出し逃げようとしていた
「おっとお仲間ですかぁまあ私の目的は済んだ事ですし今日はこの辺でさぁらぁばということでぇ」
「待て火炎回転斬り!」
俺は狂が逃げてしまう前に素早く回転し狂の背後に周り腕を切りつけた!
「なぁんですとぉ私の身体に傷がぁぁぁ
貴様!絶対に許しませんよぉこの恨みは必ずはらしてやりますかぁらぁねぇアヒャヒャヒャ」
そう言って狂とボリティーブに謎の空間に逃げられてしまったそして謎の空間が俺が追いかける隙もなく閉じた
「くそ先生が!てか闇の抜刀者ってなんだよ!」
「私にも分からないわけどただ者じゃないことは確かよ」
「おい皐月雷神聞こえておるか」
「この声は」
「神野示じゃ
闇の抜刀者にあったんじゃってな学校終わってからの放課後急いでビシードに来てくれ闇の抜刀者ついて説明してやろう」
そこで念話は切れた俺と西龍寺は狂に操られていたであろう人達を助ける為救急車を呼びそして何とか騒ぎにならないように西龍寺が病院にもいる抜刀者と連絡を取りその人達は事なきを得た
そして俺達は学校に向かった
「雷神よくやったわねあんなヤバい気配しかしないやつに一撃食らわせたもの」
「でも俺は先生を助けられなかった」
「今回のことで先生が怒ったりしないわあんなヤバいやつ私にも倒せる気がしないから
後悔しても仕方ない
私は目の前で何度も人が消える所を見てる」
「怖くないのか」
「怖くないと言ったら嘘になるけどその事を胸に刻んでボリティーブを倒す糧にしているわ」
話をしているうちに俺達は学校に着いた
クラスに入り照井に理先生の事を聞いてみた
「俺らのクラスの担任理先生だったよな」
「理先生?そんな先生この学校にいたか?
担任の先生は社暦先生だろ雷神お前寝ぼけているのか」
やはり、理先生の記憶はこのクラスだけで言えば俺と西龍寺以外からは消えてしまっているようだ
「はーい出席を取りますよー」
担任の先生も社先生に変わってしまっている
俺は休み時間に西龍寺に聞いた
「ボリティーブに襲われて信見剣を奪われたら人の記憶から消えるんだよな
記憶から消えるとどうなるんだ」
「時間の修正が起きるのよ本当に理悟という人が元から存在しなかった事になる
悲しい事だけど受け入れるしかないのよ抜刀者になった人間は何度かは経験する
人の記憶から理先生を取り戻す方法は理先生を取り込んだボリティーブを探し出して倒すしかないわ」
「俺は必ず見つけ出すそして理先生を取り戻す」
俺の中で新たな決意が生まれた
そして放課後ビシードに俺達は向かった
「よく来たなまさかお前達の前に闇の抜刀者が現れるとはな」
そこには神野さんとあと何かの部隊のような同じ服を着ている二人男の人がいた
2人には身長差がある背が高い方はスコープのようなものを目に付けていて背が低い方は両目が閉じている
「俺を覚えているか
念話をしていた弓取和矢だそしてこっちが」
「弓取念だ俺達は周りからは弓取兄弟とよばれている」
「腕は一流じゃぞ
惜しくも闇の抜刀者は逃してしまったが良くやった雷神」
「で闇の抜刀者って何者なんですか」
神野さんが闇の抜刀者について話し出した
「お前達にはここまで言う必要はないと思っていたんじゃが出会ってしまったなら仕方ない
闇の抜刀者というのは元々抜刀者だった者がとある人物によって
闇に堕ちた抜刀者の事じゃ
こっちで言う天下五傑と同じでな強力な力を持っておる全部で五人いる
ボリティーブの幹部じゃ
一人目がお前達が出会った部繰狂信見剣は絡繰るつまり操るって事じゃ
二人目は楽山呪威信見剣は肉体的な呪い
三人目は久遠呪里信見剣は精神的な呪いこの二人は義姉妹じゃ
4人目は焔恐子信見剣は恐怖
最後5人目は瑠東絶信見剣は闇じゃ
絶に関しては他の4人と比べてヤバい奴じゃ
こやつらはボリティーブよりも厄介でな一部の抜刀者を集めて子奴らの居場所を捜索して貰っていたのじゃが中々足取りが掴めなくてな分かっている事はそれぐらいじゃ
じゃから究極の剣位のクラスの抜刀者にしか存在は言っておらんそれぐらい危険なんじゃ
闇の抜刀者はそこの闇の抜刀者を調べる隊の隊長を務めておるのがこの弓取兄弟じゃ」
「闇の抜刀者については俺達に任せておけ」
「そんな危険な奴らなんですね
でとある人物って?」
「私も目の前にした時ヤバい気配しかしなかったわ」
俺は狂を目の前にした時最後しか動けない程身体拒否反応を起こしていた
身体が本能的に動いたら不味いと判断したんだろう
「とある人物か
わざととある人物とぼやかしておるのに
そこにつっこむか雷神よ
まだ色々あって話せん
闇の抜刀者について話は以上じゃ
こんな暗い話ばかりしていても仕方ないしな
もう家に戻ってもよいぞくれぐれも闇の抜刀者を探したりしないようにな」
「私は帰ってすぐ寝るわ
一日中夜中もボリティーブと戦ってたんだから」
西龍寺があくびをしながら疲れた表情で言った
「そんな状態で学校に行ってたのか」
「当たり前よ抜刀者をしばらくやっているとこんなこと日常茶飯事よ
じゃあね」
西龍寺は家に戻っていった
「雷神少し家に帰る前に時間あるか?」
和矢さんが言ってきた
「えっ俺に何の用ですか
今からボリティーブを倒しに行くんだが
人が足りてなかったんだ協力してくれないか」
「ボリティーブ案件なら断る理由も無いんでいいですけど」
「じゃあ決まりだな俺には作戦がある」
俺は和矢さんに言われたそのボリティーブがいる場所に向かった
学校のすぐ先だったそこには紫色の人型のボリティーブと女の人がいた
「さああなたの信見剣を頂きましょうか」
「なんなのよこの怪物は私以外誰もいないし
どうなってるのよ!?」
「あら怪物とは失礼ねあなたはそこに立っているだけでいいのすぐ終わるわ」
「待て信見剣!抜刀!炎!」
「あら抜刀者が来ちゃったみたいね
貴方は弱そうだからハンデをくれてあげる
私は毒のボリティーブポイズンよ私の毒であなたを溶かしてあげるポイズンボール!」
俺はボリティーブが放った玉を何とか避けた
玉が当たった地面をみてみると地面が溶けている
「あらやるわねでも私の毒から逃れられると思う?」
「セブンスアロー!」
遠くにいる和矢さんが7つの矢を放った
それがボリティーブを突き刺し動けなくした
「まだ抜刀者がいたの!?」
「今だ雷神!」
念話が聞こえた
「我、信見剣の力を信じるものなり
信見剣の力は異次元の理
過去、未来、総ての時代世界において存在する
最大火力の炎の力となりて我に力を与えよ
煉獄火炎斬り!」
「私に話す余地も与えないってどうゆうつもりぁぁぁ!」
俺は抜刀奥義を放ちボリティーブが消滅した信見剣は持ち主の元へ戻っていった
「悪いな俺は囮だったんだ」
回想
「まず雷神がボリティーブの所へ行って戦いを仕掛ける
相手は抜刀者が一人だと思うだろうその隙に俺はビシードから矢を放つ
それでボリティーブを捕らえるから雷神お前が抜刀奥義を放って倒せ名ずけて雷神囮作戦だ」
「そんな遠い所からボリティーブを狙えるんですか」
「俺は目がいいからなどんなに遠く離れていてもターゲットには当たるように鍛錬を重ねている
まあ信見剣の力も上乗せされていると思うが」
「ありがとうございます」
そう襲われた女の人に言われた
「いや当然のことをしたまでですよじゃあ俺は戻らないといけないので」
「攻めてこれを」
俺は助けられ記憶もこの空間を抜けたら忘れるのになとか思いながら
その女の人からおにぎりを貰った
俺は和矢さんのいるビシードに戻った
「作戦成功だ雷神また人が足りない事があれば頼みたいと思う」
「biii!」
俺のレーダーが鳴り響いた出てみると西龍寺だった
「なんで1人でボリティーブと戦ったりしたのよ危ないじゃない!怪我なかった!?」
西龍寺が大声で俺にレーダーを通して言ってきた
「なんで西龍寺が知ってんだ」
「私は家に戻ろうとしたけど
何でも屋で回復薬だけ買っとこうと思って一度家に戻ってまたビシードに来たの
よそしたらレーダーに反応があって見たら雷神が行ってるじゃない」
「ごめん西龍寺でも一人じゃなかったんだ
人が足りないからって弓取兄弟に頼まれたんだよ」
俺は作戦の説明をした
「言い訳無用よ
あなたはまだ抜刀者になってそんなに経ってないんだから作戦だからって一人でボリティーブの所に行ったりしないで!
分かった?」
「ああ分かったよ俺の考えが安直だった謝る」
「分かったならそれでいいのじゃあ私はもう寝るわね」
そう言って俺が何か言葉返す間もなく一方的に西龍寺はレーダーを切った
西龍寺は相当疲れていたのだろう
「大変だな雷神も」
「いいや西龍寺が過保護なだけですよ」
俺はそう言って家に戻った
俺も疲れていたせいか寝る支度もしないまますぐ寝てしまった
ある異空間
そこには玉座のような物に座った仮面の男と跪いている狂がいた
「実験は順調か狂よ」
「はい絶好調でぇございますよ不信様ぁ」
「そうかそれは良かったお前に依頼したいことがある」
「はぁなんでぇしょうか」
「今日お前があった男の学生がいただろうお前の身体に傷をつけた」
「あああの学生ですぅかぁ」
「その学生の名前は雷神侑斗とという名前だ
そいつを捕え殺せ
お前も雷神侑斗に恨みがあるんだろ」
「御意に不信様の命とあればなんなりと
私も仕返ししたくてたまらなかったですからねぇぇぇアヒャヒャヒャ」
「biiii!」
俺は目覚ましの音ではなくレーダーの音で起きた
「雷神今すぐビシードに来てくれ大変な事になった!」
神野さんの声だった