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第5話 ビシードの施設案内2と二人の店員

「あれは年に一度行われている優勝した者が抜刀者の総てを統べる剣位以外のクラスアップが出来る進級決戦(クラスアップディサイシブバトル)略してCUDに使われる闘技場よ

何も行われてない時は練習場としても使えるわよ」

「CUDってどんな人が参加するんだ?」

「色んな地域の抜刀者が集まって同じクラス同士が戦う

勝ち抜いた者がクラスアップ出来るわ

まあその為には参加資格を得ないといけないけどね

参加資格はクラスアップして一年以上の者、1つ上のクラスの人に頼んで戦ってもらうそして勝てたら参加資格が貰えるわ」

「まだ俺には無理だという事だな」

「気が早いわね

雷神もいつかは参加出来るようになるわよ」

闘技場を横切りその先に上にデカく便利屋と書いてある建物があった

「この建物はね傷を癒すための薬や武具が置いてあるなんでも屋さんよ

抜刀者のサポートをしてくれる便利屋よ

入るわね」

店に入ると二人の店員が立っていた

1人は髪の毛が茶色で髪型が猫耳みたいになっている店員

もう1人は髪型がウェーブがかった長髪の気の弱そうな店員で二人共女性店員だった

店員の制服だろうか真ん中に何かを挟んでいる猫の形の食べ物?が写っていた

店の中はビン、武具、なんだかよく分からない物などが沢山棚に並べられていた

「紹介するわ

この猫みたいな子が塔崎猫(とうざきねこ)よ私はそのまま名前で呼んでいるわ

信見剣の力も猫の力だしね

はい猫じゃらし...フフフ」

西龍寺が笑いながらふざけて塔崎さんに向かって猫じゃらしを向けた

塔崎さんが少しだけ猫じゃらしに反応しそうになって西龍寺に言った

「名前は確かに猫だけど普通に猫扱いするにゃ!

誰が猫だにゃ!信見剣の力を使い過ぎて動作まで猫みたいになってしまっただけにゃ

動物の力を持っている抜刀者は大体こうなるにゃあんたが新しい抜刀者かにゃ?」

「はい 雷神侑斗です。信見剣の力は炎です。よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくにゃ

何かに困ったらここに来るといいにゃ大体の抜刀者に必要な物は揃ってるにゃ」

「そしてこの子が二宮回(にのみやかい)

人見知りが激しい所があるけれど慣れればしゃべってくれるようになるわ

信見剣の力は回復(リカバリー)よ」

「よ..よろしくお願いします..,。ら...雷神さん」

「傷を癒す薬とか大体の回復出来るような物は回の信見剣の力で作られているわ」

「へぇーすごいんですね二宮さん」

「そ..それほどでも...。」

「今日は何しに来たのかにゃ?」

「今日は雷神にビシードを案内してまわってるの

雷神を紹介しに来たのよ」

「そうなのかにゃじゃあこれを持っていくといいにゃ

私と回の共同料理ねこにゃきにゃ

私が焼いた生地に回の作った回復薬を混ぜたクリームを挟んだどら焼きみたいな食べ物にゃ

これを食べればボリティーブに負わされた傷もひとっ飛びにゃ!」

見た目は猫の形をしていて中に水色のクリームが入っている

「ありがとうございます。この中に入っているクリームの色が水色なのはなんの色なんですか?」

「それは回復薬の色だから気にするでにゃい食べればクリームの見た目に反して美味しいはずにゃ!」

俺は一口食べてかじってみた

「あっうまい!!」

「そうでしょ6個ぐらい袋に入れてあげるにゃ

初めて来てくれたから無料のサービスにゃ」

俺は袋を受け取った

「じゃあそろそろ行くわね

他の所も案内しないといけないから」

「また来てにゃ」

「き..気を付けて」

そうして便利屋を後にした俺達は次の場所へ向かった

そこには戦闘機、戦車、戦艦を掛け合わせたような乗り物が複数台並んでいた

「これはボリティーブが人が行けないような場所に現れた時に使う陸海空両用の乗り物万能操縦機(オムニポテントコントロールマシーン)略してOCMよ

抜刀者の力を結集して作られた乗り物よ

抜刀者なら誰でも操縦出来るようになっているわ」

「すげぇーかっけーな」

「今乗りてぇーって思ったでしょ

でも今乗る事は出来ないわよ

これを動かしていいのはボリティーブが現れた時だけだから」

「そうか残念だな」

「じゃあ次はさっき言ったレーダー拡張機を作った人の所へ行くわよ」

「問題のあの機械を作った人か

本当にどんな人なんだ?」

しばらく歩くとそこにはケン·ラボラトリーと書かれた建物があった。

「さあ入るわよ」

「おお皐月ではあーりませんか

そこの抜刀者は話に聞いた新しい抜刀者ですかな」

そこに立っていたのは白衣を来たいかにも研究者っぽい格好をした眼鏡を掛けたおじさんだった

「はい 雷神侑斗です。信見剣の力は炎です。よろしくお願いします。」

「これは×3私の研究所へよーこそ

私はここの所長をやっておーります徳田研(とくたけん)ともーうします

気軽にドクターrrrrrrr ケンとお呼びくださいーまーせ」

「私が紹介する前に自分でしちゃったわね」

「私の作ったレーダー拡張機はどーうでしたかな」

俺は入らない機能もありましたなんて言えねぇなとか思いながら返事をした

「は..はい。良かったです」

「そーうでしたーか

じゃあ私がかいはーつしたしたおもしろ新機能の試作品をためーしにつかってみるのーは」

「い...いや、今の機能が気に入ってるのでそれで十分です」

「じゃあ 皐月は」

「いりません!研さんのレーダーの変な機能のせいで何人の抜刀者が困ってると思ってるんですか!雷神も困ってるじゃない!」

西龍寺が少しキレた

「す..すまん!

普通に便利な機能も考えているんだが、つい研究者魂が邪魔をしておもしろ機能を入れたくなるのですよ」

「西龍寺急にどうした!?」

「さっきは抑えていたのよ

本人に会った時に文句言ってやろうと思って

本当にほどほどにしてくださいね」

「わ...分かった!」

「雷神行くわよ

この研究所は三階まであるの

次は二階に行くわ」

西龍寺は呆れ顔で俺に言った

研究所の奥へ行くとエレベーターがあった

そして俺達は二階へ上がった

そこには超真面目そうな俺より少し年上だろうか20代ぐらいの青年がいた

「そこの彼がこのビシードを空へ浮かばせている浮遊(フローディング)の力の抜刀者小鳥遊空(たかなしそら)

OSTが飛べるのは小鳥遊さんの力と言っても過言ではないわ」

「これは西龍寺さん後そこの彼は?」

「はい 雷神侑斗です。信見剣の力は炎です。よろしくお願いします。」

「こちらこそよろしくお願いいたします。

良かったら僕の研究を少し見ていきます?」

「はい」

研究所の机の上には色んな物が浮いていた

「これ全部僕の信見剣の力で浮かばせているですよ最終目標は人が飛べるようにならないかです。

抜刀者が飛べるようになればボリティーブのいる場所に早く行くことが出来るようになりますからね」

「えっレーダーでワープ出来るんじゃないんですか?」

「レーダーでワープ出来るのはビシードに行くときだけよ

それ意外は飛行能力を持った抜刀者に頼むか、交通手段を使って行くしかないのよ」

「それじゃあ

抜刀者がもし浮けたとしても飛べないんじゃ意味ないのでは?」

「この瓶に飛行能力を持った抜刀者の方の力を凝縮した液が入っているんですよこれと僕の力があればいずれ飛べるようになるとおもうんですよ

まあ、まだ一度も成功したことないですけどね」

「だから抜刀者は守る地域が決まってるのよ

いちいち遠い地域の抜刀者が倒しに行っていたら交通費がえらいことになるからね」

「そうなんですか

実現するために頑張って下さい」

「はい、実現して見せます!」

「じゃあ次は三階に行くわよ驚かないでね」

「驚くって何が?」

「言ってみれば分かるわよ」

俺達は三階に上がった

「えっ! 母さん!なんでこんな所に」

そこにはパートに行っていると思っていた普段とは違う白衣を着た俺の母さんがいた

「あら侑斗

ようやくここまで来たのね

隠してて悪かったけど、私パートに言ってたんじゃなくて私も抜刀者なのよ」

「その通り雷神のお母さん(みどり)さんは

(グリーン)の力の抜刀者でね草や木の力を使って戦う事が出来てね

草や木の力を操ることも出来るのその力を使って回復薬に使えそうな草や木を調合して回に渡しているのよ

だから雷神にはパートと言って雷神が学校から帰ってくるまでビシードにいて帰ってくる時間に家に戻ってるのよ」

「まさか侑斗まで抜刀者になるとは思わなかったわ

最初聞いた時は驚いたわ」

「俺もこんな所にいるとは思ってなかったよ

だからあんな朝早くから家から出て俺が起きる頃にはもういないんだな」

「私が草や木を集めて調合したスープを飲んでいく?

寝不足とかに効果覿面よ」

「うん俺は8時間寝ても眠い時があるからなー」

「雷神それ寝過ぎじゃない?」

「さあ皐月ちゃんもどうぞ」

「ありがとうございます。」

「苦いなこれ」

母さんが言った

「それぐらい我慢しなさい

体にはいいんだからお父さんも日本にいた頃はこれを一日に何杯も飲んでたのよ」

「それじゃあ 行きますね 他の所も案内しないといけないので」

「ええ いってらっしゃい侑斗も皐月ちゃんも気をつけてね」

俺達は苦いスープを飲み干しケン.ラボラトリーを後にした。

またしばらく歩くと西龍寺が言った

「ここが最後の場所よ」


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