第4話 ビシードの施設の案内と変な機械
西龍寺がビシードの案内を始めた。
「村の一番奥にある一番大きな家が示じいちゃんの家ね
家と言っても基地みたいな所だから基本的に天下五傑の抜刀者しか入れないのよ
じゃないとボリティーブに情報が漏れてしまうからね天下五傑もその家に住んでいるわ」
俺は神野さんや天下五傑の本当の家、家族の事を心配した
「本当の家に帰らなくて大丈夫なのか?
まさか家族には行方不明になっている事になってるんじゃ?」
「大丈夫よ
抜刀者は警察と繋がってるし、警察の中にも抜刀者は居るしね
天下五傑と総てを統べる剣位のクラスの抜刀者は家族に抜刀者であることを言っていい事になっているし
その二つのクラスの抜刀者は他の抜刀者や普通の人にも名前を明かせない事になっていて
抜刀者である事も家族間の秘密だし家族意外には話してはいけない事になってる
それくらいバレてはいけないのよ
誰が天下五傑で総てを統べる剣位かは
と言っても今は総てを統べる剣位のクラスの抜刀者はいないけどね」
「何でいないんだ?
総てを統べる剣位は」
「総てを統べる剣位のクラスになるにはね
99の試練を受けないとなれないの
毎年腕を上げた抜刀者が挑んでいるけど
総てを統べる剣位になれた抜刀者はいないわ
私は挑んだ事はないけど話を聞くと相当大変らしいわよ」
そう西龍寺が俺と話しながら歩いていると物凄く高い塔がそこにはあった
「これがその総てを統べる剣位になるための99の試練を受けるの塔
総てを統べる剣位の塔よ
99階まであって最後の屋上まで着いた者が総てを統べる剣位になれる
上がるには一階、一階試練があるの
天下五傑の一歩手前究極の剣位になれた者が挑む事が出来るわ」
俺は西龍寺のクラスについて聞いた
「見た感じでもこの塔はヤバそうだな
ところで西龍寺はどのクラスなんだ?」
「私は塔に挑んだ事がないというかまだ挑めないんだけどね
私のクラスは雷神の二つ上極の剣位よ」
そうしてまた歩いていくと、塔の横に見た目は自動販売機とATMを足して2で割ったような機械が置かれていた
「塔の横にはレーダー拡張機があるわ
レーダーには色んな機能があるの入れたい機能を選んでレーダーに入れることが出来るわ
まあようするに簡単に言うとスマホのアプリの抜刀者専用レーダー版みたいなものね
雷神、一つ機能を入れてみたら?」
「ああ」
そうして俺は機械の前に立った
「ウィィィーン レーダーヲソコニオイテクダサイ」
レーダー拡張機がしゃべった
下に画面があり、その横にレーダーを置く所があった
「これでいいのか?」
「ホノオノバットウシャ クラスムノケンイ ライシンユウトサマ イレタイキノウヲエランデクダサイ」
「なんでこの機械俺の事知ってんだ?」
「なに言ってるのよ
レーダーにデータが入っているに決まってるでしょ
新しい抜刀者はレーダーを手に持った瞬間からレーダーに何の信見剣なのかクラスは何なのか後名前ね
それが全て記録されるのよ
さあ機能を選んで」
「ハイテクなレーダーなんだなこれ」
その画面には自動充電、全てを照らす光、開発者おすすめ ナンデモカンデモツッコミマス、物縮小、物拡大、笑い袋と六つの機能が表示されていた
「おい、西龍寺
良さそうな機能もあるんだが
二つ変なやつが混じってないか
って最後の笑い袋ってなんだよ」
「ああ、ナンデモカンデモツッコミマスと笑い袋の事を言っているのね
このレーダー拡張所を作った人ちょっと変わっててね
この機械はまだ出来てそんな経ってなくて機能はそんなになくて
いつも入れれる機能は表示されたものだけで開発者の人が普通に便利な機能ばかりではつまらないとか言いだしてね
おもしろ機能として二つは必ず表示されるのよ
けど好んで入れる人は余りいないわ
一人間違えて押してしまって変な機能が入ってしまった人は知ってるけど」
「その人も気の毒だな
俺も間違えて押さないようにしないと」
俺は機械を操作し画面に出ている一つ一つの機能を見ていった
(自動充電は
この機能を入れておくと勝手に充電される機能です
なのでレーダーが長持ちします
全てを照らす光は
洞窟など真っ暗な所にボリティーブが現れた時
洞窟内を全て照らしてくれます
ナンデモカンデモツッコミマスはレーダーを使用した時ここぞと言うタイミングがあればツッコミをしてくれる機能です)
「うわぁいらねぇ」
「ライシンサマナニカイイマシタカ!?」
「いやぁ...。何も!」
この機械俺の言ってること理解出来るんじゃないか?そんなことを思いながら続けて見ていった
(物縮小は重い荷物などを縮小して持ち運べる機能です
物拡大は逆に小さい物を拡大してくれる機能です
笑い袋は使うとボタンが表示されONにすると笑いOFFにするとさらに笑います)
「OFFにする意味ねぇ
さらに笑うってどうゆうことだよ」
「ライシンユウトキサマワタシヲワラッタナ!?」
「今度は口が悪くなったぞこの機械!
西龍寺これどうなってんだ?」
「あれおかしいわね
この機械にはそんな会話出来る機能なんてないはずなんだけど
まぁいいわそのまま機能を選ぶといいわよ」
「じゃあ俺は試しに自動充電を選ぶか」
俺は画面を操作し、自動充電を選んだ
「キノウカクチョウカンリョウ レーダーニキノウヲツイカシマシタ レーダーヲハズシテクダサイ」
俺は機械言われた通りにレーダーを外した
そしてあることに気づいた
「あれ?
自動充電が入っているのはいいんだが
なんか笑い袋まで入っているんだけど!?」
そして機械が言った
「ハライセデス」
「なんだこの機械!
俺にケンカ売ってんのか!
ぶっ壊してやろうか!」
「落ち着きなさい雷神
機械に怒っても仕方ないわよ
壊したら弁償しないといけなくなるわよ」
レーダー拡張機にさんざん振り回された俺はレーダー拡張機を後にし歩いていた
「一応どんな機能なのか試しといたら?」
西龍寺が言った
「ああ じゃあまず自動充電から」
ホーム画面から機能を選び最初から付いている機能ワープ、通信、ボリティーブ感知、その横に自動充電と笑い袋が表示されていた
そして自動充電を押した自動充電開始という音が鳴り自動充電中という表示がレーダーの画面に表示された
「どうやって充電してんだこれ」
「ああ それね私のレーダーにも入っているけどソーラーパワーよ」
「そうなのか
もうすでにイライラする予感しかしねぇけど一応押しとくか」
今度は笑い袋を押したON OFFの表示があり、まずONを押した
アハハハハハ アーハッハッハ
アハハハハハ アーハッハッハ
アハハハハハ アーハッハッハ
そんな音が鳴り響いた
そして今度はOFFをおした
アハハハハハ アーハッハッハ
フハハハ ハハハハハハ ヒヒヒヒヒ
エヘヘヘへ
「うるせぇ!」
俺は戻るボタンを押しホーム画面に戻ったはずがなぜか戻らない
再び笑い声が響きわたる
「なんなんだよこのレーダー!」
俺はレーダーを地面に叩きつけそうになった所を西龍寺に止められた
「そのレーダーも高いのよ雷神に払えないくらい
言い方がまずかったんじゃない?ちゃんと丁寧に扱えば戻れるはずよ(アハハハハハ アーハッハッハフハハハ ハハハハハハ ヒヒヒヒヒエヘヘヘへ)」
そんなことを西龍寺が言っている間にも笑い声は響いている
なんで西龍寺は冷静でいれるんだと西龍寺の冷静さに疑問を持ちながら俺は言った
「うるさいとか言ってすいませんでした!」
俺は勢いよく戻るボタンを押した
ホーム画面に戻った
「二度と使うかこんな機能」
そう俺が言うとレーダーが勝手に笑い袋を選択しまた笑い声が響きわたった
「もう言いませんから!」
やっとホーム画面にちゃんと戻ることが出来た
「はぁはぁ....。レーダー使っててこんなにしんどくなると思わなかったぞ」
「雷神の行いが悪いのよ
今後機能には突っ込んまないことね
だから言ったでしょその機械を作った人は相当変わった人だって
会えばわかるわよ
じゃあ気を取り直して案内するわね」
俺達はビシードの真ん中の噴水に向かった
「この噴水は抜刀者同士がチームを組むときとかによく集合場所に使われるわ
チームを組まないと倒せないようなボリティーブもいるからね」
そして俺が言った
「西龍寺あれは何だあのでっかいコロセアムみたいな建物は」
「あれは年に一度おこなわれている優勝した者が抜刀者のオールレウス以外のクラスアップが出来る進級決戦に使われる闘技場よ」