第3話 闇野讐現る
「ちょっと待て、抜刀者はこれ以上必要ない」
そこに現れたのは服装を全て黒で揃えた
何髪は灰色で故か左手に花の指輪髪に花の髪飾りを付けた男が立っていた。
「あなたは闇野讐、また新人をいじめる気?」
西龍寺が言った
「いじめてなどいない、信見剣を持つ者にふさわしいかどうか試しているだけだ。
おい、そこのお前今から俺と勝負しろお前が俺に勝てたなら正式に抜刀者と認めてやる。
逆にお前俺に勝てないようじゃ抜刀者とは認められないお前の信見剣は俺が貰う」
その男が俺に言った
「いつもより条件が厳しすぎない!?
讐あなたは信見剣を奪うためなら雷神が消えても言い訳?」
「心配ない俺が世界を救ったらお前も元に戻るそれまでだ」
「人一人の記憶がまるで居なくなったかのように消えちゃうのよそれでもいいの!?
讐あなた本当に変わってしまったわね!」
「あいつは抜刀者にしておくとろくなことにならない俺の信見剣がそう言っている
俺はボリティーブに復讐するためなら手段は選ばない!!必要だと思ったら人でもわざと襲わせる!
全ては俺がボリティーブを全滅させればいい話だ!」
「いきなり来てなんだ!
復讐?お前過去に何かあったのか?」
「うるさい!お前には、関係のない話だ俺の事が理解出来ないならさっさと戦え!」
「ああ、やってやるよ俺とお前は分かり合えないようだからな!」
「また始まっちゃったわ」
「信見剣抜刀!!炎」
「信見剣抜刀!!復讐者
俺の力はな復讐者の力だ復讐する心が強ければ強いほど力は倍増する
リベンジャーデストロイ!」
「ぐはぁ!」
闇野が抜刀した信見剣は刀身が紫色で柄の部分は禍々しい黒いような紫のような炎を纏っていた
鍔の部分にマークが書いてあるはずの場所には何も無くて上から無理矢理黒く塗りつぶしたような状態になっていた
勢いよく闇野から放たれた紫の風の刃が俺に飛んできて俺はビシードの下に落ちそうになった
「いきなり危ねぇじゃねえか!」
「敵に攻撃の隙を与えないそれも1つの戦術だ」
俺は勢いよく闇野に飛び上がった!
「火炎斬り!」
「無駄だ」
「うわぁっ!」
俺が闇野に攻撃したと思った火炎斬りが俺に跳ね返ってきた
「復讐者にはなもうひとつの力がある
敵の攻撃をそのままの威力で跳ね返す!お前の攻撃が俺に当たることは無い!
時間もないんでねここで蹴りを付けさせてもらう
我、信見の力を信じる者なり、信見剣の力は異次元の理 過去、未来総ての時代において存在する 最大火力の復讐者の力となりて我に力を与えよ!」
「そこまでじゃ讐よ止まれ!」
家に帰ったと思っていた神野さんが言った
「ちっじじい余計なことしやがって」
闇野の動きが神野さんの一言で止まった
神野さんは信見剣の鞘の部分を持っている
よく見ると鍔の部分に指を指している手が書いてある
「もういいじゃろう
言った事が聞けないというのならずっとお前の動きを止めててやってもいいんだぞ」
「ちっ!分かったよ
今回はじじいに感謝するんだな
でもお前が抜刀者ふさわしくない抜刀者だと俺が思ったらいつでも信見剣を奪いにくる
覚えておけ」
そう言って闇野は何処かに去っていた
「あの、神野さん今の力は?」
「わし信見剣の力じゃ
わしは信見剣指示の力を持っておる
わしが鞘をもちながら発した言葉はわしが指示したと言う事になり指示された相手はわしの言った通りになり逆らえなくなる
じゃからあんまりわしもこの力を使いたくわない
なんでも思い通りに相手を操れてしまうからな
わしが帰ろうとすると讐が来おったからなそこの壁に隠れて見ておったのじゃ
じゃあわしは今度こそ帰るぞ雷神よ讐の邪魔が入ってすまんかったな」
「いいや神野さん悪くないですよ」
「この件はわしにも責任がある長として謝らせてもらっただけじゃ」
「じゃあ皐月よ邪魔が入ってしまったが今度こそ村を案内してやれ」
「ええ」
そうして神野さんは家へ戻っていった
「ビシードを案内する前に讐の件で私からも少し話しておくわね」
西龍寺が闇野について話しだした
「昔はあんな奴じゃなかったのよ
真面目で世界を守るために抜刀者として戦っていたそしてクラスは極の剣位
正義感が強くてこの世界を守るためには自分が犠牲になっても構わないそんな奴だったわ
けれどある事件があってから讐は変わってしまったのよボリティーブ全滅のためにはどんな手段も厭わないような奴に
新人の抜刀者が現れてはその新人と戦闘し信見剣を奪ってきた
新人の中にはね雷神みたいな真面目な抜刀者だけじゃなくてね信見剣の力に溺れて思い上がるような抜刀者もいた
そんな抜刀者からは讐はすぐ本気を出して信見剣を奪っていた
真面目な抜刀者には私の見解だけど手加減をしていたように見えた
そうゆう抜刀者からは負傷はさせても信見剣を奪ってはなかったわ
でも今回は違った
讐は本当に雷神から信見剣を奪おうとしているように見えたわ
でも示じいちゃんに止められて諦めた
そう見えたわ
ボリティーブを倒す時のような目で」
「西龍寺は神野さんの事を示じいちゃんって呼んでいるんだな」
「突っ込むとこそこ?私は14歳から抜刀者だから
示じいちゃんとは付き合いが長いのよ本当の私のおじいちゃんみたいにね」
「事件ってさっき闇野が言ってたボリティーブに復讐することが関係しているのか?」
「その事件に関しては私も知ってるけどその事件に関して私が話すわけにはいかないわ
讐がブチ切れて雷神に襲いかかってくるから
後讐が付けている花の指輪と花の髪飾りあれにも触れないであげてね
それも色々あるのよ
讐に認められて話したくなったら事件の事は話してくれるわよ
ああなってしまっても根は変わってないから真面目な抜刀者からは信見剣を奪わないし、示じいちゃんに止められてあっさり去っていったのは止めて欲しかったからだと思うから
讐は非情にはなりきれてないのよ」
「そうかそんなに悪い奴じゃないんだな
今度もし会うことがあったら戦闘にならないように説得してみるよ」
「そうしてあげて
説得出来るかどうかは別だけど
さあ、この話は終わりにして今度こそビシードをまわりましょうか」そう西龍寺が言って俺たちは歩き出した