第2話 信見剣の説明と過去
俺と西龍寺は村のようなところにワープした。
「この村はどこにあるんだ?」
「空よ村の端から見てみなさい空が見えるはずだわ」
村のようなところの木が生い茂っている場所に違和感がある木が途切れている部分があった
どうやらここが村の端らしい
俺はそこから村の下を覗いた
「えーーーーーー!!!!!
どうやって浮いてるんだこれ?」
「これも信見剣の力よボリティーブにバレないように空に村を作ったの
村の名前はビシードよ」
村の下には物凄く小さく見える建物などが見えた
この村がかなりの空の上にある事が伺える
「このビシード?だっけか?
こんなものが空に浮いててボリティーブや人にばれたりしないのか?」
「このビシードは不可視の信見剣の力を纏っているから抜刀者にしか見えないわよ
心配しなくてもそこら辺対策はしっかりしているわ」
俺と西龍寺がしばらく話ながらビシードを歩いていると公園が出てきた
「さあ本題に入りましょうかそこに座って」
「ああ」
俺と西龍寺はビシードにある公園みたいな所のベンチに座った。
そして西龍寺が信見剣について話し出した
「信見剣の力というのはね誰もが持っているものなの
でもほとんどの人はその信見剣の力に気付かないけどね
そして信見剣を抜いた者を抜刀者と呼んでいるわ
抜刀者になれるかどうかは抜刀者になる前兆があるの
だから前兆があってかつ、剣を信じる気持ちが強くないと抜刀者にはなれないのよ
その前兆というのはね頭痛が1回してその時に見えた物が信見剣の力よ私の場合は月が見えたわ」
「授業受けてたときに起きた頭痛はそれだったのか
確かに俺は炎が見えた」
「ええ後信見剣の力は名前に由来すると言われているわ私の名前は西龍寺皐月だから皐月の文字に月の文字が付いているから月の力ってことらしいわ
雷神はてっきり雷神侑斗だから雷の力かと思ったら炎の力だったから驚いたわ
他に名前の文字に何かの力になりそうな文字はなかったから
神の力なんて有り得ないものね」
西龍寺の言っている事をまとめると
信見剣というものは誰にも存在するもので信じる力あれば抜刀する事が出来る
抜刀する信見剣は名前の一部が力になるらしい
そして俺はどうやらイレギュラーらしい
俺と西龍寺が話していると誰かか話しかけてきた
「それについてはわしが説明しよう」
村の一番大きな家から見た目が仙人みたいなじいさんが現れた
「雷神といったかそこの者よ
信見剣の力にはな一部例外があっての名前に関係なく力を持っている者達を【ノーネーム】と呼んでおる
【ノーネーム】となる者は非常に稀であることが確認されておるのじゃ
雷神お前は恐らく【ノーネーム】じゃ
わしもノーネームとなった者を見るのは初めてじゃ
じゃが今の所何故名前に関係しない力を発現する者がいるのかは分かっておらん」
「私も何年間か抜刀者をやっているけど、初めて聞いたわ」
「ああ一部の抜刀者にしか言っておらんからな
抜刀者全員に教えてしまってはボリティーブにこの事を知られてしまうかもしれんしな
だから【ノーネーム】に出会った者にだけ伝えるようにしておるのじゃ」
「僕がそんな特殊な抜刀者だったなんて、所であなたは?」
「わしはここの長の神野示じゃ
信見剣のことなら大抵の事は知っておる
皐月よここから先の話はわしがしよう」
そう言って神野さんは西龍寺に変わって話しだした
「抜刀者となっておらん普通の人間が信見剣をボリティーブから抜かれると
この世界いる全ての人間の記憶からその人間のがいた事の記憶が消えてしまう
つまりいなかったことになってしまうのじゃ
そしてボリティーブはその信見剣を取り込み自身の力とする
じゃがボリティーブを倒すと信見剣が元の持ち主に戻り皆の記憶が戻る
信見剣を元の持ち主に戻すことが抜刀者の役目じゃ
もうすでに抜刀者となっている者の記憶からはその人間は忘れられることはない
ボリティーブの目的は人間から信見剣を奪い自らの力としこの世界を支配することじゃ」
「記憶から消える!?元からいなかったも同じという事ですか!?」
「そうじゃ恐ろしいじゃろう」
「だから私達はボリティーブと戦っている
そうゆう人達を助けるためにね」
その事実を知った俺は驚きを隠せなかった
俺は神野さんに質問した
「抜刀者が信見剣を奪われるとどうなるんですか?」
「奪われた抜刀者は消滅し剣となる
ボリティーブが剣を取り込んでしまうと普通の人間と同じようにボリティーブがその力を得てしまう
抜刀者が持つと同時に二刀流のように使うことは出来ないが、自分が持つ信見剣と入れ替えて使う事は出来る
ここからは信見剣のクラスの説明じゃ
クラスは信見剣の全てを統べる最上級のオールマイティなクラスが総てを統べる剣位じゃ
今現在総てを統べる剣位に至った者はおらん
その下にボリティーブには絶対に渡ってはいかん
使い方を一歩間違えると危険な力を持つ抜刀者五人天下五傑
天下五傑の信見剣の力は瞬間移動、時間操作、変身、コピー、想像じゃ
その下のクラスは上から順に究極の剣位、極の剣位、超の剣位
一番下はなクラス名は無の剣位じゃ」
神野さんが説明した信見剣のクラスを順に並べるとこうなる
総てを統べる剣位、天下五傑、究極の剣位、極の剣位、超の剣位、無の剣位
そうして神野さんは信見剣がどうやって生まれたのかを語りだした
「ここからは過去の話をしよう
15年前ある科学者が信見剣というものを見つけた
その科学者はこの力を何かの役に立てられないかと研究所で研究を続けておった
しばらくして信見剣がどうゆうものなのかということを突き止めた時
他の研究者の前でそれを研究所で発表した
じゃがその発表は誰にも信じて貰えずその研究者を誰もがバカにした
それでもその研究者は研究を続け消息をたった
それと同時期にボリティーブという怪物が研究所の前に現れた対抗するすべもなく研究所は壊滅状態になってしまった
その時消息をたった研究者が研究所に残していっていた研究の論文を一人の男が見つけ
その男が抜刀者となりボリティーブを倒した
これがボリティーブと抜刀者の戦いの始まりじゃ
そして5年後その男が総てを統べる剣位になりボリティーブのボスの居場所を突き止めて封印した
総てを統べる剣位のいる頃のこの町は平和そのものじゃった
そしてその7年後オールレウスになった男は抜刀者を引退しその後何者かによって封印が解かれてしまった
その後ボリティーブが復活してしまった時のために鍛錬を積んでおった総てを統べる剣位にもっとも近い男と言われた竜ヶ崎勇という男がボリティーブのボスをもう一度封印するためボリティーブのボスを探す旅に出た
そしてついにボリティーブのボスの居場所を突き止めボスに戦いを挑んだのじゃ
信見剣の力は竜の力
じゃが戦いに挑んだ後勇は帰ってこなかった
今も行方不明じゃ
そしてこの3年間残りの抜刀者でこの世界を守ってきたというわけじゃ」
過去の話を聞いている西龍寺は何故か暗い顔をしていた
神野さんはノーネームの存在、信見剣とは何か、クラス、これまでの経緯を説明してくれた
「以上がわしが説明出来る基本の事じゃ」
「何から何まで説明してくれてありがとうございました。」
「じゃあわしは帰るぞ
久しぶりにあたまを使い過ぎたわい
皐月よ少しいいか」
「何よ」
俺に聞こえない距離まで西龍寺と神野さんが離れ
10分程西龍寺が神野さんと会話をして戻ってきた
神野さんはそのまま自分の家へ戻るようだ
「神野さんと何を話していたんだ?」
「別に大した事じゃないわ
雷神
あなたはまだ聞かなくていい事よ
これ以上は察して」
「ああ わかった」
「じゃあこれから村を一通り周りましょうか」
「ちょっと待て、抜刀者はこれ以上必要ない」
そう言われて振り向くとそこには黒い服の男が立っていた。