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狂編8 究極抜刀奥義

「雷神!

遅いわよ

いつまで私を待たせる気!

私が目を覚ましたら

急に檻の中に閉じ込められているんだもの

なんか結界が張ってあって信見剣も抜刀出来ないし

何も出来なかったわよ」

別の物語に取り込まれたという俺の心配はそこで消えた

もしこの雷王伝説に3人共取り込まれている場合

俺が登場人物を絞って行った結果

俺の予想通り

やはり西龍寺は姫だった

「西龍寺が姫って

なんだその格好

プププ...。」

「私も好きで格好している訳じゃないわよ

笑ってないでさっさと雷王を倒して

私を助けなさい!」

「ああ

今助けるよ

信見剣!抜刀!炎!」

「何を訳の分からないことを悠長に話している

俺様を倒さないと

姫は救えないぞ」

「私も戦いましょう

イッツアマジックショー

信見剣!抜刀!!魔法!」

もしかしたら雷王もハリボテかと思ったがそんな事は無かった

ゲームで言う

多分npcみたいなものだろう

「貴様ら勇者には隙は与えない!

雷の一撃!」

「私に任せて

雷なんて吸収してやるわ

魔法吸収!」

雷王が手を地面に叩きつけすると空から雷が関先生に向かって放たれたが放った雷を関先生が取り込んだ!

「何っ!

そんなはずはない

俺様の雷は無敵なのだ!

と言うかなんだその剣は!?」

それもそのはずだ雷王が驚くのも無理はない

現実世界の力なのだから

この物語に信見剣なんて剣は出てくるはずがない

既に物語を逸脱しているのだ

「雷神くん

一時的にあなたの信見剣に雷の力を与えるわ

魔法讓渡!」

「えっ!

そんな事可能なんですか関先生!

まあいいか

ボリティーブに比べりゃどうってことも無い

本の敵に

時間はかけてらんねぇんだよ

とりあえず詠唱してみるか

我、信見剣の力を信じる者なり

信見剣の力は異次元の理

過去、未来総ての時代に置いて存在する

最大火力の雷炎の力となりて我に力を与えよ

雷炎斬!」

「俺様が一撃でやられるだと

そんな事があってはならないのだ

ならないのだぁぁぁ」

俺は信見剣を振り上げ信見剣は炎と雷を纏い雷王を斬り裂いた!

雷王は紙切れになった

「これで

物語通りだな

少しはしょったけど

最後は2人の勇者が

1人に力を与えとどめを刺す

それが

この雷王伝説のエンディングだ」

西龍寺が檻から出てきた

「はぁ

やっと解放されたわ

私が姫なんて

似合わないわ」

「いや

俺はその格好結構可愛いと

思ったぞプププ...アハハッ!」

「うっうるさいわね

本気で思って無いでしょ

さっさと村に戻るわよ」

俺は俺の信見剣に雷の力を一時的に宿らせられたのは何故なのか関先生に聞いた

「あの関先生

僕の信見剣に雷の力を与えれたのって

なんで何ですか」

「よくあるじゃない

ゲームの世界とか小説のファンタジーの世界とかの魔法

炎、水、土、風、雷っていう創作物に良くある魔法

他にも色々あるわね

私の信見剣はその魔法を使えるようなのよ

だから例えば雷神くんの信見剣は炎でしょ

だからやろうと思えば炎の信見剣の力を取り込んで二重に使う事も出来るわ

後さっきみたいに他の抜刀者に一時的に魔法を譲渡することも出来る

けどこの魔法の信見剣に取り込むのに制限があって

1度に2つの魔法を取り込む事は出来ないわ

後他の抜刀者に譲渡したとしてもその取り込んだ魔法は一撃にしか使えない

まあと言ってもその信見剣の所有者が揃うなんて事滅多に無いと思うけどね........。

今回は信見剣じゃ無かったけど雷王伝説っていう物語

の最後の敵が雷王で攻撃は全て雷を使った物だったから私の信見剣に取り込めたんだと思うわ

だからこの讓渡する力はは殆どあるけど限定的な物だからないようなものだと私は思っているわ

その5つの信見剣を持つ者が周りに居ないと使えないんだもの」

「凄い信見剣なんですね

魔法の信見剣って」

「最初にも言った通り私に使えない魔法はない

多分だけどこの信見剣の力を全て理解した訳じゃないから」

「雷神関先生と桐谷先生は

究極の剣位って言ったでしょ

信見剣の力が優れていないと究極の剣位にはなれないわ」

そんな事を3人で話していると

「よくやったね

あんた達

もうここで出してあげるよ」

空からブックの声がし

俺達は図書室に戻っていた

「あたいの完敗だよ

さっさとあたいを倒して

先に行きな」

「モニターのぉ映像がぁ消えてぇいぃると思ったらぁやはりぃそうはぁ行きませんよぉ

裏切り者はぁ無理矢理操ってでもぉ

狂い人形!

さあ

ブックよぉ

雷神共を倒せ!」

図書室に狂が現れた

「なんだいこれは

身体が勝手に!」

狂は狂い人形を使い無理矢理ブックを操った

「でぇはぁ

本の信見剣のぉ力をためしてぇみましょぉかぁ

まずはぁこの本からぁ

物語の再現ストーリーリエナクトメント!」

狂が図書室の本棚から「裏切り」と言う題名の本を取りだしその本を開きあるページを破り取りその1ページを投げブックがその1ページを切り裂いた

「あたいの本が!

なんてもったいないことをしてくれるんだい!

早くあたいを倒すんだよ

体が言うことを聞かないんだ」

「この裏切りと言う本にはぁ

ですねぇこんなページがぁあるんでぇすよぉ

仲間同士が争ったと

このブックの中にある本の信見剣には

本の1ページを切り裂くとそのページに書いてある事を再現出来るんですよぉ」

そう狂が言った瞬間

俺が後ろを振り返ると関先生と西龍寺が何故か戦っていた

「雷神!私達は今物語の再現で操られて同士討ちさせられてるのよ

何とか無理矢理信見剣を抑えようとしてるけどダメみたい

雷神今動けるのはあなただけよ

早く私達を止めて!」

「おっとぉ

止めようとしても無駄ですよぉ

止めるにはこのブックを倒すしかぁありませんからぁ」

クソ!ブックに戦う意思はねぇのに

仲間を操ってまで戦わせるとは

ほんと外道な奴だな狂は

けど早くしねぇと西龍寺と関先生が不味いしな

狂から何とかブックを剥がし普通に戦えないか俺は考えながら様子を伺っていた

時間停止タイムストップ!」

その言葉だけが聞こえ西龍寺と関先生の手が止まった

が俺だけは何故か止まらなかった

しばらく様子を見ていると1人の男が現れ、

狂の持っていた「裏切り」という本を手に取り

その男が持っていた信見剣?でその本を切り裂き本はバラバラになった

タイムストップという言葉は狂には聞こえてないようだった

時間進行タイムロード!

時間逆行タイムバック!」

その男そう言い放つと「裏切り」の本が何も無かったかのように元に戻り本棚に勝手に本が戻って行った

その男は俺を少し見て一瞬で消えた

「あれ?私達操られてない

元に戻ってる」

「あぁ!?何故なんですかぁ!

何故何故何故何故!

物語の再現が何故解除されるんですかぁ!

私の手にあった本もない!

雷神!貴様かぁ!

あっ

いぃやもぉういいでぇす

もともと本の信見剣は戦闘に向いてまぁせんでしたねぇもう面倒くさくなぁりましたぁ

責めてぇ私が消してあげましょぉ

アヒャアヒャヒャヒャ!

我、信見剣の力等信じない闇に落ちし者

信見剣の力は異次元の理

過去、未来総ての時代において信見剣の力で闇に堕ちる者は存在する

最大火力の絡繰の力となりて我に力を与えるがいい

狂い剣 狂気!」

「何!?」

狂が俺達とは少し違った詠唱をすると

狂の信見剣が暴走したかのように狂の手から離れ

暴走した信見剣はブックを一瞬で消滅させた

俺は突然の事で何も出来なかった

「これでいいんだよ

あたいは狂様を裏切った時点で消滅させられる

と思っていた

良かったねこれで元の信見剣の持ち主に戻る....」

ブックが消滅する寸前にそう言って消えた

「おい狂!

仲間を操り俺達を戦わせ最後には自分で仲間を消滅させるのか!」

「はぁ?

仲間?仲間と言いましたかぁ雷神さぁん

私にとってボリティーブはただの道具にしか

過ぎませんのぉで

壊れてしまった道具は修理するかぁ

それでもダメなら捨てるしかないでしょうぉ

私にぃボリティーブ共に対する感情なんてぇありませんのでぇ

単なる捨て駒でぇすよ

私も忙しいのでねぇ裏切り者も消す事も出来たことでぇすし

では校長室で待っていますよぉ

アヒャアヒャヒャヒャ!」

「待て!」

俺が怒りながら思い切り狂に信見剣を振り上げたが

その狂は本体ではなかったらしくホログラムのように消えた

「雷神

闇の抜刀者っていうのはそう言う奴らばかりよ

いくら話しても無駄よ

すぐには切り替えられないかもしれないけど先に進まないと」

俺は悔しがりながらも

切り替えるようにニュトゥツ食べ

先へ向かった

今度は2年の教室に矢印は指していた

1組の教室に着くと

普通に教壇、黒板、机、椅子、窓があり

誰もいない普通の教室だった

教壇に鍵が置いてあるだけだった

「明らかに怪しいなあの鍵

明らかに罠かもしれねぇけど

あれに触れなきゃ

何も起きなそうだしな

どうする

誰が触れる?」

「じゃあ私でいいんじゃないかしら

雷神はさっき戦って疲れているだろうし」

そう言って鍵に西龍寺が触れた

「ハーイ

罠でーす

捕らえろ

タンウィンド!」

「何よこれ

キモい!」

罠であることは知っていたが

舌が出てくるとは思わなかった西龍寺は

何もない所から声がして

そして長い舌がどこからともなく伸びてきて

西龍寺を捕らえ何処かに閉じ込めた

「レロレロレロ

これで俺と戦える抜刀者は2人に減った

俺はカメレオンのボリティーブ カレオンだ

この女は預かった

助けたければ

俺を倒せ

レロレロレロ

早くしないとこの女を舐め回すぞ」

声はしているが

キモイ事を言っているボリティーブの姿は見えない

「西龍寺を何処へやった!

カメレオン野郎が

何処にいる!」

「俺は教室に擬態しているんだよーん

さあ俺を見つけられるかな」

「片っ端から攻撃を放てば

当たるんじゃねぇか?

信見剣!抜刀!炎!

火流爆破!」

俺が抜刀し

教室全体を爆破させた

「無駄無駄

そんなの届くわけがなーい」

残念ながらカレオンには当たらなかったようだ

「私に考えがあるわ

信見剣!抜刀!魔法!

信見剣よ

私を浮遊させなさい」

関先生が信見剣の剣先で床をつついたすると関先生が浮いた

そしていける所の限界天井まで上に上がり

関先生は止まった

「何をする気だー」

「あなたには墨をどうぞ

イッツアマジックアインク!」

関先生の信見剣から墨が放たれた

「うわぁ

俺まで墨塗れになる

炎の盾!」

俺は墨がかからないように盾で防いだ

カレオンとは言うと

墨塗れになって姿がようやく見えた

見た目は予想通りカメレオンだ

「レロレロレロ

墨が身体中に入って痛いー

よくもやってくれたな

お前もこの舌で捕らえてやる

タンウィンド!」

「もうその手は食わないわ

あんたは机でも巻き付けてなさい

場所交換ロケーションエクスチェンジ!」

「がびごぼ!」

関先生が信見剣を下にある机に信見剣を突き刺した

すると関先生に向かってカレオンが舌を向けていたが

関先生を巻き付ける寸前で関先生が机に変わった

カレオンは机を舌で巻き付けてしまいそのまま戻したため喋れなくなっている

そして関先生は机が置いていた場所に移動していた

「あーもう面倒臭い

毎回同じ展開で飽き飽きしてきたわ

本当教室にいるボリティーブは大したことないわね

さっさと倒してしまいましょう

雷神くん確か涼海さんが言ってたわよね

極なんとかあれなんて名前だっけ?まあいいか

とりあえずこれを信見剣の鍔の所に付ければあれが使えるって」

「極円鍔です!はい!」

いつの間にか関先生はポケットから極円鍔を取り出していた

「雷神くんはまだ極円鍔は置いておきなさい

私が先に使うわ

これを付ければ究極抜刀奥義を使える条件は揃っているわね

じゃあやってみるわ

我、信見剣の力を信じる者なり

信見剣の力は異次元を超えてさらに強大な力になる

過去、未来総ての時間時代

出力可能な火力の限界すらも超えて

究極の力となりて、この地に顕現せよ!

大魔神全魔法光剣デーモンマジックライティングスラッシャー!」

「レロォー!」

極円鍔を取り付けると鍔の部分が虹色に輝く

関先生が信見剣を上に掲げると

関先生の背後に俺の炎の魔神も含めて何人か数え切れない程の魔神が現れた絵面的に怖い

そしてその魔神たちが一体化し

1つの大魔神になった

その大魔神が関先生の持つ信見剣に

手を掛けると大魔神が信見剣に入っていった

信見剣が虹色に輝く巨大な大剣になった

それをカレオンに向けて振り下ろした

魔法の信見剣は教室を突き破り

1組を超え2組3組の教室まで突き破った

そして極円鍔は砕けた

「はぁ...はぁ..はぁ..

これ結構疲れるわね

まあこれで

カレオンも倒したし

もう戦うのが面倒だから

究極抜刀奥義ならいけるかなって思って

2組3組にいたボリティーブもまとめて倒したわ

私の魔神がそう言ってるから

倒した事は分かるわ」

「この2年の教室のボリティーブ全部倒しちゃったんですね

究極抜刀奥義はぶっ飛んだ力だな」

「それぐらい究極抜刀奥義は強力って事じゃないかしら」

「痛てててて

私は今まで何をしてたっけ

カレオンに捕まった所までは覚えてるんだけど」

西龍寺がどこからともなく現れた

「西龍寺さん大丈夫?」

「今関先生がカレオンを倒したんだよ

西龍寺は捕えられてどっかに閉じ込められてたみたいだぞ

あのカレオンっていうボリティーブ気持ち悪い事言ってたぞ舐め回すって」

「私が気を失っている間にそんな事が

あったのね

最後の一言は余計よ

聞きたくなかったわ

何も私の身体に付いてない?

私じゃあ何処に閉じ込められてたのよ

覚えてない分気色悪いわね」

「後2組3組のボリティーブも

一気に倒しちまったみたいだぞ

究極抜刀奥義で」

「そりゃそうでしょなんたって関先生は究極さ極の剣位だもん

それは究極抜刀奥義が凄いのもあるけど関先生の信見剣の力自体が凄いのもあると思うわよ

じゃあもうこの階には用はないわね」

「私みたいな信見剣でも上の力を持っている抜刀者じゃないと闇の抜刀者の所には行かせられないからね

神野さんの人選でしょ

私と桐谷先生は」

俺達は3階向かう途中に鍵のを回収するために2年の教室2組3組前を通った

よく見るといつもなら何組かが書かれている所に

どうでもいいがなんのボリティーブが居たかが書いてあることに気づいた2組は白鳥のボリティーブ、3組は虎のボリティーブだったらしい

そして1日が過ぎ転送された寝室でニュトゥツを食べて眠りについた


羽撃希高校に閉じ込められてから4日目


起きると急に3階の階段の前に飛ばされた

間髪がなく飛ばされるので驚く

階段の前でニュトゥツを食べて3階に上がるとやはり矢印が出ていて

矢印は3階の一番奥にある音楽室へと続いていた

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