狂編4 講堂での決着
「少しやり過ぎてしまったかな
早くしないとまずい
今日はここまでにしよう
信見剣!抜刀!復元!」
「おい
逃げる気か!」
何故かソードはカタコトじゃなくなっていたが
そんなことを気にしている間もなく
ソードが俺に言った
「今に分かる
俺がここに何をしに来たのか
またいつか会うことがあるだろう
信見剣!抜刀!瞬間移動!」
そう言ってソードは消えた
その瞬間一瞬俺達の視界が真っ暗になった
「これは
何が起きた?
傷が治ってる!?」
次に視界がはっきり戻ったときには俺と西龍寺の傷は全くなくなっており
関先生は元に戻っていて
桐谷先生の信見剣も元に戻っていた
「何が起きたのですか!?
モニターが消えたじゃないですか
あの者が何者かも分からないのに!」
その頃校長室でモニタリングしていた狂は驚いていた
モニターはソードが桐谷先生の信見剣を砕いたところで切れていた
少し前
「さあ
後は缶つみだけですね
雷神さぁんはぁ缶つみをクリアし最後のぉ講堂のボスの抜刀者 暗の抜刀者は倒せるぅでしょうかねぇ
あれ
誰ですかあの者は!?
おいそこのボリティーブ缶つみの所にいたボリティーブはどうした!?」
「いや
それがですね
缶つみの所にいたボリティーブは何者かに倒されておりまして
今は現状把握できてない状態です」
「じゃああそこにいる者は一体誰なんだ!?」
現在
「雷神共を叩き潰してくれてるから
見逃していましたがここで映像が切れるとはどうゆうことですか!」
「何者かに映像をジャックされたようです」
「何?
ちゃんと管理しろよ
ボリティーブ風情が!
私は貴方をいつでも消滅させる事が出来るのですよ!」
「す、すいません...。」
「映像が戻ったようです」
別のボリティーブが狂に言った
「いいから早く見せろ
あいつはどこ行った
雷神共が元に戻ってるじゃねぇか
一体この間に何が起きた!」
俺達は状況を把握した
ソードに負わせられた傷は回復している
時間が戻っている訳では無いが
全てがソードと戦う前の状態に戻っていた
そして俺のズボンの右のポケットから1枚のメモが出てきた
そこにはこう書かれていた
{俺だ
ソードだ
いや本名を名乗ろう
俺の本当の名前は信見 剣だ
お前達の力を試すためにボリティーブのふりをしてお前達に近づいた
カタコトだったのもわざとだ
傷とか俺がやった事の全ては俺が無の信見剣を使って元に戻した
無の信見剣には全てを無かったことにする力があるからな
俺が何者なのかは今はまだ言えない
ただ一つ言えることは俺はお前達の味方だ
後1度だけ力を上げれる力も追加しておいたから
本当に必要な時にその力を使え
お前達のポケットにその力が
使えるようになる物を入れておいた
ではまた何処かで会おう}
俺は左のポケットを確認してみると円状の丸い物が入っていた
「こんなメモいつ俺のポケットに入れたんだ?
ソードは敵のふりをして俺達に近づいたということか
只者ではないことは戦って分かったけど
後これだよ1度だけ力を上げれる物だと言う事は手紙を見てわかったけどこれどうやって使うんだよ
使い方が分からねぇんじゃ使いようないじゃないか
肝心な事が書いてないな」
「ソードについては私も分からないわ
名前もストレートに読んだら信見剣だしね
戦闘スタイルは総ての信見剣を使える最上のクラス オールレウスに近かったけど謎が深まるばかりね
そのアイテムはとりあえず持っておくしかないでしょ」
「まあとりあえず敵ではないことは
分かったからいいか
あんなのが本当に敵だったら誰も倒せねぇよ」
ソードという謎の人物と戦った後
もう外は日が暮れていた
ニュトゥツを食べながら俺と西龍寺が話していると何処からか声がした
「ハハハ
よくぞ我が講堂のゲームを全てクリアした
最後にこの私が相手をしてやろう」
「お前の講堂じゃねぇけどな
ゲームをクリアした気はしないけど
ほとんど最後にはボリティーブと戦わなければいけなかったからな」
「では私のいる場所に案内しよう
ただし来れるのは1人だけだ
俺と戦う奴を選べ」
「無視かよ
1対1ってことか
誰が行きましょうか?」
俺が聞いた
「俺がいこう
さっきは最後の1人になって何も出来なかったからな
信見剣!抜刀!斬撃!」
「じゃあ
対戦相手は決まったな
その円の中に入れ」
迷路の先に円が書かれた場所が出現した
「無理しないで下さいね
桐谷先生さっきの事は誰も責めていませんから
信見剣が一度折れたのはソードの力がぶっ飛んでたからですから」
俺がそう桐谷先生に言い、桐谷先生は円の中に入った
「ああ俺も1つ学んだ鋼鉄の信見剣は天敵だと言う事をな
必ず勝って帰ってくる」
桐谷先生はワープした
「残った者はそこで見ているがいい
俺に先生が倒される様をな
ハハハ...ハハハハ!」
「お前なんかに先生が倒されるかよ」
講堂のボリティーブがいるフィールドは何も見えない真っ暗な空間だった
「よくぞここまで来た
ではバトルスタートだ
俺は暗のボリティーブ ダークだ
この真っ暗な部屋で俺に攻撃を当てられるかな」
「俺は必ずお前を倒す
学校が乗っ取られたままじゃ俺も先生は出来ないし
世界を脅かす存在ならば倒さないといけないからな」
「ダークインクリースシェリング!」
どこからともなく無数の砲撃が桐谷先生に向かって放たれた
「砲撃など全て斬ってやる!
斬.斬.斬十二剣!」
砲撃を全て12つの斬撃で桐谷先生は打ち消した
「砲撃を打ち消した所で俺に攻撃は出来ないぞ」
「数打ちゃ当たるんじゃねぇか
百の斬撃!」
桐谷先生が信見剣をエックスを描く様に振ると無数の斬撃が部屋に飛んだ
「無駄だ俺は暗闇の中では無敵だ
俺は暗闇に溶け込むことが出来る
だからお前の攻撃は手に取るように分かる
闇雲に斬撃を放っても意味は無いのだ
暗の中の追撃!
その波動はな
お前に当たるまでお前を追い続ける!」
「厄介な攻撃だな
だがお前が本体なら俺も同じようなことが出来る
コントロールフライスラッシング!
俺の信見剣が先にお前捉えれば良いだけだ
俺は鍛錬をして斬撃がかなり速くなっている」
桐谷先生が斬撃を飛ばし物凄い速度でダークを斬撃が追いかけ命中した
「うぉぉぉ!」
「見えないが当たったようだなそこか
斬.斬. 斬!」
三つの斬撃がダークを襲った
「よくもこの俺に攻撃を
だがこの程度の攻撃では俺は倒せない」
その後も桐谷先生とダークの戦いが続いた
その頃
俺達のいる迷路では通信がきていた
「おおっ!
やっと繋がったわい
雷神無事か?」
「うおっ!急にびっくりするじゃないですか」
「念の信見剣の力を使って通信を何度も試みたんじゃが妨害をされておって繋がらなくてな
今やっと繋がったとこじゃ
今何処にいる?」
「講堂ですけど
今先生が講堂最後のボリティーブダークと戦っているところです」
「ダークか力は暗じゃな
なら」
「俺の力を使え
俺の力で光を照らせば戦いやすくなるはずだ」
急に通信に割り込んできた高峯さんが言った
「確かに光を照らせばダークの姿が見えるかもしれないですけど
でもどうやって?」
「俺にその戦っている映像を見せろ
念の力を使えばお前の視界を俺が借りてその映像を見る事が出来る
俺は暗闇の中にいるダークを見ることが出来るはずだ
そして俺は先生に何処にダークが居るかを教える」
「分かりました
ではやって下さい」
「念波視界!」
弓取さんがそう叫ぶとダークのいる所にいる桐谷先生に高峰さんが念話で話しかけた
「桐谷さん聞こえるか!」
「これは
高峯の声!」
「俺は今雷神の視界を借りてその部屋を見ている
俺がダークが何処にいるか教えるからそこに攻撃をしてくれ」
今は桐谷さんから見て左にいる」
「ああ分かった!
ソードスラッシュ!」
「痛てぇ!」
「次は右
そして左そしてまた右に逃げた」
桐谷先生は高峯さんの言う通り攻撃をした
「俺の場所が急に見えるようになっただと
何が起きた!」
「敵にそれを教えるかよ!
とどめだ
我、信見剣の力を信じる者なり
信見剣の力は異次元の理
過去、未来総ての時代に置いて存在する
最大火力の斬撃の力となりて我に力を与えよ
大剣一刀両断!」
「がぁぁぁ
覚えておけ
貴様らは必ず狂様には勝てない
ああああ」
鍵と信見剣を残してダークは一刀両断された
「雷神、倒したぞ
これが鍵か」
桐谷先生がダークを倒すと真っ暗だったその空間がはっきり見えるようになり桐谷先生の目の前に鍵が落ちていた
桐谷先生が鍵を持って講堂に円が描かれた場所にワープして戻ってきた