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同日、13時少し前ー龍、PART1

「オッケー。じゃあこっちはホームルーム終わったら今日の女の子のことを調べとく」


それにしてもよかった。さっきの事件があったおかげで放課後の買い出しに行かなくて良くなった。いやよくはないけど、でも女の子と2人で出かけるなんて無理だからな。奈良さんには悪いけど今日は調査の方を優先させてもらいます。


「さて、どうやって調べるかな」

「何か調べ物?」

「!ーービックリした。いつからいたの元町さん」

「さっき、光太郎君と別れたあたりからかな」


いや背後から声を急にかけられたら怖いよ。というかさっきはどこに行ってんだろう。あの野次馬の中に突っ込んで行くとは思えないし。


「さっきは急にどこ行ってたんだよ。光太郎が探してーー」

「それよりもね。今日怪我した女の子のこと、調べる予定だったんじゃない?」

「それよりもって……。まあそうだよ。その子のこと情報何もないし、音楽室に何の用があったのかとか知りたいから」

「それなら、私調べて来ちゃった!あのどさくさに紛れてね、顔、みてきちゃった」


さっきまで居なくなってたと思ったら野次馬根性だったわけだ。でも本当にあの中で顔を見るなんてできたのか?それに顔を見れても名前がわからないんじゃ意味ないし。


「でね、その子顔見たらすぐわかったの。2-Aの山河加奈さん!この前の集会で表彰されてたから」


そういえばこの前の全校集会で2年生の女子が表彰されてたような。たしか美術コンテストの最優秀賞とかなんとか。でも美術なら音楽室に全く関係ないと思うんだけど。2-Aの展示で何か使う予定でもあったのか、それとも噂を聞きつけて確かめたかったのか。


「2-Aの山河さんね。ありがとう助かるよ」

「ううん。……それで、今日はもう音楽室行かないよね?」

「この感じだと多分無理だと思う。行っても入れないだろうし、それに光太郎も他のこと調べるからって」


光太郎は音楽室調べるって言ってたけど、元町さんが来るのは避けたいだろうから。集中させるためにもここは逸らしておかないと。


「そっかぁ。じゃあまた明日以降だね」


少しかわいそうだけど俺もやることがあるし、ここは仕方がない。女の子の情報も手に入ったし2-Aの関係者から色々聞かないと。


「はーい。ホームルームはじめるぞー」


っと、席に着くか。この後の予定もきつめだし、早く終わって欲しいところだな。


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