ほんもの
期限切れの心抱えて泣いた
僕が僕であること不思議に思った
期限切れのスナック菓子少し湿気っていた
食べようと思ったまま忘れていた
悪いことばかりが頭をよぎって
どうしようもなくなってしまったとき
ふと思い出したのはあなたの顔
いっそ僕が本物じゃなければ
こんな風に思うこともなかったかな
鏡の中も外にいる僕も
全て本物だった
切れかけた蛍光灯チカチカしていた
取り替える意味すらも見出せなかった
切れかけた心の糸断ち切れたなら
痛みも忘れて眠りにつけるかな
悪いことばかりが続いている気がして
気が滅入って倒れ込んだベッドの上
聞こえてくるのは耳鳴りの音
いっそ今が本物じゃなければ
時計の針なんて壊してしまうのに
気付けばもうこんな時間
取り残されていた
ほんもの、ほんもの、ほんものじゃなければ
期限が切れることもなかったのかな
ほんもの、ほんもの、ほんものじゃなければ…………
なんていうか…………
そんな感じですかね…………