表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第2話 ちみっこ

「なんだ!?」



 叫び声が聞こえてきたほうを向く。



「女の子の声……か?」



 さっきのはあきらかに尋常ではない感じだった。



「――――行ってみるか」



 俺は声のしたほうへと駆け出した。










 しばらくするとまた声が聞こえてきた。



「だれかぁ~~、たすけてなの~~」


「だれもいないなの~~~?…グスっ」



 さっきより弱々しいが確かに聞こえてくる。その声を頼りにどんどん歩みを進めるとそこには、――――怪物がいた。



 緑色のぷるぷるしたゼリー状のようなものから小さい人みたいなのをはやs「ちょっとそこの人!!つったってないでたすけてなの!!」



「怪物がしゃべった!?」



 ゼリー状の物体から生えてる上半身がしゃべり始めたのでびっくりした。



「怪物?……ちょっと!こんな底辺魔物と一緒にしないでの!!あたしは凄い妖精さんなの!」



「あーやっぱりそのぷるぷるしてるやつって魔物なのか、なんか絵面がシュールすぎてどうも気が抜けるな……、てか見覚えの無い場所に魔物……これってやっぱりそういうことなのかなぁ…」



「う〜〜なにぶつぶつ言ってるの!無視しないでなの!こっちは現在進行形でこいつがあたしの下半身を溶かそうとしてるの!!」



「わかったわかった、それでちみっこ…俺はどうすればいいんだ?」



「あたしはちみっこじゃないの!!………まあいいの、とりあえずこいつは今あたしに夢中だから今のうちにひっこぬいてほしいの!」



「え~、近づいても大丈夫なのか?襲われないかな?」



「大丈夫なの!もし襲われても弱いからたいしたことないの!」



「は~、……その弱いのに溶かされようとしてるのはどこのどいつなんだか…」



 と言いつつもとりあえずそばまで行く。



「ほら抜くぞ?」



 生えてる上半身をひっつかむ。



「お願いするの!!」



 一気に引き抜く!



 ―――ズボッ!



 そしてすんなりと抜けたのであった。

読んで頂き有り難うございます。


妖精さんの登場です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ