眠り姫の言霊 1
スッタニパータとサンユッタ・ニカーヤ、それが彼女の愛読書だという。遠い昔に生きた仏教の開祖の言葉に、動けない身体で何を思っていたのだろう。ベッドの隣の小さなブックシェルフには、3冊の文庫本とぬいぐるみ、そして中学の卒業アルバム。窓のない真っ白な病室の中で、そこにだけ色があった。首から突き出ているプラスチックのパイプが痛々しい。
「呼吸が止まる可能性があるので、気道を切開しています」
僕の視線に気づいた日和香春が説明した。僕は香春に問いかけようとして、躊躇した。ガラスの向こうの彼女が、目をさますのではないかと思ったのだ。香春は小さく微笑んだ。
「大丈夫です。鈴音は起きません。もう起きないかもしれない」
細くやつれ、青白い顔をした彼女、白石鈴音は、全身にチューブをつなぎながら、静かに眠り続けていた。
例によって突然の襲来であった。
秋晴れの日曜日。しかし小鳥ホテルに曜日は関係ない。定休日などないからだ。建前上は年中無休なのである。世間は行楽シーズン真っ只中、夜の闇の中にライトアップされた紅葉を観に行く人々で観光地はあふれ返っているらしいが、その中に僕が混じることはない。人々が旅行で家を空けるときこそ、僕らの稼ぎ時なのだから。理屈の上では。しかし世の中、理屈通りには行ってくれない。今日も客室は空っぽのまま。鳴くのは閑古鳥ばかり。
午後1時頃、昼食を食べた後、玄関周りを軽く掃除しながら、ああ、あちこち草が生えてきてるな、今夜にでも抜いたほうがいいかな、などと思っていたとき、駐車場に黒塗りのセダンが入ってきた。
「よう、そろそろどうだ」
駐車スペースにバックで停車しながら、後部座席の窓を下ろして、突き出した顔が発した最初の言葉が、これである。
「何だよ、そろそろって」
僕は五十雀巌に困惑した顔を見せつけた。車が完全に停まると、運転席から香春が降りてきた。そして後部ドアを開ける。降りてきた巌は相変わらず黒い着物姿だった。
「宇宙人の機嫌もそろそろ直ってるんじゃねえのか、ってことだよ」
「おまえ、宇宙人を何だと思ってるんだよ」
「鳥だろ。3歩あるけばすべて忘れるんじゃねえのか」
「全部聞こえてるんだぞ、馬鹿野郎」
何で僕が冷や汗をかかなきゃいけないんだ。しかしそんな僕の気持など、巌はまったく気づかぬ振りであった。
「ま、それはいいや」
「よくないよ」
「今日は宇宙人に用があって来たんじゃねえんだ、おめえに用事があるんだよ」
「僕はおまえには何の用もない」
「知ってるぞ、最近たきおんが出入りしてるそうじゃねえか」
こいつ、どこからそんな情報を。
「たきおんがOKなら俺もOKだろ」
「何でそうなるんだよ」
「まあいいからツラ貸せよ。1時間で済む」
「おまえなあ」
「ぐずぐず言ってねえで車に乗れ。日焼けしたくねえんだろうが」
「おい、ちょっと、待てって」
巌は僕の襟首をつかむと、強引に車の後部座席に放り込んだ。そして直ちに、香春が車を発進させる。僕はまんまと拉致られてしまった。
それから20分くらいは走ったろうか。もちろんその間、車の中では僕は無言を貫いた。険悪な空気になったが、それは僕の知った事ではない。やがて車は海岸通りを抜け、立体駐車場に入った。広々とした自走式の駐車場である。うちの狭苦しい駐車場とは次元が違った。しかも、その広い駐車場がほとんど満車だった。これなら1時間100円でも凄い儲けになるんじゃないのか、僕がそんなことを考えながら周りをキョロキョロ見回している中、香春は3階の一角に空きスペースを見つけ、そこに車を停めた。そして運転席から降りると外から僕の側に回り、ドアを開けた。
「頂さま、どうぞ」
しかし、巌は降りる気配がない。
「おまえは行かないのかよ」
「俺は行かねえよ」
「何で」
「だから言ったろ。用事があるのはおめえになんだよ。俺にじゃねえ」
意味がわからないまま車を降りる。香春にうながされ、駐車場の中を歩いていく。隣接するのは、大きな建物だ。この間のホテルもそこそこ大きな建物だったけど、2回りほど幅が広い気がする。いや、もっとか。
「ここ、何なの」
すると先に立って歩いていた香春が驚いた顔で振り返った。
「この地域の総合医療センターです。お越しになったことはないのですか」
「幸い病気には縁がないからね。ああ、そうか。ここが総合医療センターか。そういうのがあるっていうのは聞いたことがあるけど、初めて来た」
本当は総合医療センターという言葉も初めて聞いたのだが、まあそれくらいの嘘は許されるだろう。とにかく大きな病院だ、と僕は理解した。僕らは1階の出入り口から入ったが、受付は2階にあった。エスカレーターで2階に上がり、受付に近づくと、受付の女性は――受付嬢と呼ぶにはちょっと年季が入っていた――香春の顔を知っているのか、にっこり笑ってうなずいた。
「白石さんのお見舞いね」
「はい、いま大丈夫でしょうか」
「ちょっと待ってて、確認してみるから」
受付の女性はどこかに電話をしている。しかしそれよりも。白石さん、その名前に引っかかるものがあった。受付の女性は電話を切ると、指でOKサインを出し、
「いまは大丈夫」
と言った。
「ありがとうございます」
香春は礼を言うと、エスカレーターの方向に戻った。だがエスカレーターの前を素通りする。
「エスカレーターは使わないの」
「入院病棟は8階ですので、エレベーターを使います」
「なるほど。それはそうとさ」
「はい」
「白石さんって、中学で3年3組にいた白石さん?」
香春はものすごい勢いで振り返った。その顔には驚きとともに、ある種の畏怖さえ見て取れた。
「覚えてらっしゃったのですか」
「ああ、うん、まあね」
「なぜですか」
「いや、なぜって」
「一度も同じクラスになったことがないのに」
「……バレンタインにさ、チョコもらったんだよ。たきおん以外にもらったの、初めてだったから。ていうか、それ以外一度もないんだ。だからよく覚えてる」
「ソレハアノオンナガコトゴトクジャマヲシテイタカラ」
「え、なに」
「いえ、何でもありません。そうですか、覚えていてくださったのですね。鈴音も喜ぶと思います」
「香春こそ、白石さんと仲が良かったなんて初めて知ったよ。こう言っちゃ悪いけど、中学のときは友達作らない主義かと思ってた」
「ええ、そういう主義だったのですが」香春は再び歩き始めた。「私と鈴音は1年のときに同じクラスでした。当時私は保健委員をやらされていて、鈴音は当時から体が弱かったものですから、よく2人で保健室に行ったものです。それでいつの間にか。私にとっては唯一の友人でした」
エレベーターのボタンを押す。来るまで少し時間がかかりそうだ。
「ちなみに、もらったチョコはどうされたのですか」
「そりゃ食べたよ。義理チョコだけど美味しかったよ」
「何故義理チョコだと思われたのですか」
「え、だって普通に市販の小さいチョコだったし、別に手紙とかもついてなかったし」
香春は眉間を抑えると、ひとつため息をついた。
「あの子は。まったくそういう所が」
「あれ、僕なんか勘違いしてたかな」
「いえ、頂さまに問題はございません。お気になさらず」
エレベーターが到着し、既に3人乗っている中に僕と香春は乗り込んだ。香春が8のボタンを押す。8階に到着するまでの間、しばし僕らは沈黙を守った。
8階に着くと、香春は通い慣れた道を行くように、歩きはじめた。僕は置いて行かれぬようについて行く。廊下の真ん中あたりに、カウンターのある場所があった。どうやら看護師の詰め所らしい。その前で香春は一礼をした。中の看護師は香春を知っているのだろう、笑顔を返し、手で「どうぞ」と示した。
その部屋は、詰所のすぐ隣の部屋だった。奥行きのない狭い部屋。中には機器類が置かれていて誰もいなかった。部屋の奥には扉があり、その横には大きなガラス窓がある。
「こちらです」
香春はガラス窓の前に僕を誘った。そのガラスの向こうの真っ白な部屋に、彼女はいた。体に何本ものチューブをつながれて。僕は絶句した。
「大丈夫です。鈴音は起きません。もう起きないかもしれない」
「……白石さん、何の病気なの」
「簡単に言ってしまうと、太陽の紫外線に当たると死んでしまう病気です」
そういう病気があると、聞いたことはある。名前は知らないが。だがとても稀な病気だと。
「それじゃ、中学の時は」
「完全に陽が沈んだ後の授業だけを受けていました。なのにテストの成績は、いつも私より優秀で」
香春はガラスの向こうを見つめながら微笑んだ。
「白石さんは高校はどこへ行ったの」
「高校へは行きませんでした。中学卒業の寸前、脚に神経障害が出て歩けなくなってしまったので」
「神経障害」
「この病気は進行性の神経障害をともなうのです。まず運動機能に障害が出て、次は耳が聞こえなくなります。そして知的障害を経て、やがて言葉を失います」
ならば今の白石さんはどのレベルなのだろう、そう思ったが聞けなかった。聞くのが怖かった。
「今日は鈴音の誕生日なんです」ふいに香春は言った。「だから頂さまに会っていただきたかった。会っていただけたら、もしかしたら奇跡が起きるんじゃないかと勝手に期待して。申し訳ございません」
香春は深く一礼した。僕は何と言うべきだったのだろうか。
「ご迷惑をおかけしたことはお詫びいたします。ただ、できましたら、今日のこの鈴音の姿を、覚えておいてあげてくださいませんでしょうか。どうか、よろしくお願いいたします」
駐車場に戻るまでの道すがら、僕と香春は何も話さなかった。話せなかったのかもしれない。香春が後部座席のドアを開け、僕は車に乗り込んだ。
「よう、会えたか」
巌は当然知っていたのだろう。僕はようやく一言だけ口にした。
「ああ、会って来た」
「そうか」
香春が運転席に乗り込んだ。これで車内には4人が乗り込んだことになる。ん、4人?
「浅い浅い、浅いのう」
助手席の人影が声を発した。これにはさしもの巌と香春も驚いたと見え、とっさに言葉が出なかった。そのモコモコとしたムク犬のような髪の毛とニューヨークヤンキースの帽子は、僕には見覚えのあるものだった。
「君は……つぐみ」
確か、とらかわつぐみ。捨身飼虎の虎に、かわの字がわからないが。
「虎に大河の河と書いて虎河だ。おぬしの考えていることは浅くてわかりやすい」
僕の心の中を読んだかのように、虎河つぐみはそう言った。
「虎だけにタイガーってか」
この期に及んでダジャレをかます巌を横目で――目元は髪で隠れて見えないのだが――にらむと、つぐみは口元に笑みを浮かべた。
「こっちのやつは存外深いな」
「へえ、おめえにわかんのか」
「まあわかる。だがその深さ、苦しくはないか」
巌の顔が引きつったように見えた。こんな顔を見るのは初めてかもしれない。
「なんだと、このガキ」
「人は深ければ良いというものではない。分不相応な深さは己を傷つけるだけだぞ」
「てめえ、言いたいこと言わせてりゃいい気になりやがって」
「おい、ちょっと待て、待てって」
今にもつかみかからんとする巌を、僕は慌てて止めた。
「君はいったい、何しにここに来たの。嫌味を言うためじゃないんだろ」
「別に嫌味は言うとらんと思うがな」つぐみは口元を緩めた。「わしがここに来たのは、山の香りがしたからだ。はて面妖なと思うてな」
「山の香り?ここって海の近くだよ」
僕の答えに、つぐみは苦笑して見せた。
「だから面妖なと言うておる。まあ、ここは埋め立て地だからな。山の土砂を運んで埋め立てておるのだから山の香りもしておかしくはないのかもしれんが、いささか癇にさわる」
「んなもん、てめえの思い過ごしだ」
吐き捨てるように言う巌に、つぐみは満足げに鼻を鳴らした。
「フン、まあそうかもしれん。そんなこんなで海の近くまで来てみたら、見知った顔があったものでな、ちょっと挨拶に寄ったまでだ。他意はない」
嫌な挨拶の仕方だな。僕のそんな思いが顔に出ていたのだろうか。
「おぬしは本当に浅いな」
また言われてしまった。
「浅いことが悪いことという訳ではない。だが己が浅いということを、知っておくのは重要だぞ。浅知恵では物事は解決せん。かえって混乱するだけだ。覚えておくことだな」
「んじゃあ、てめえは」
巌がそう言いかけたとき、つぐみの姿は忽然と車中から消えた。跡にはうっすらヒノキのような香りを残して。
「何だってんだよ、いったい」
巌のそれは悔し気で、しかしどこかホッとしたような言葉だった。
ヨウムはコートジボワール、ケニア、タンザニアなどアフリカ中西部を原産国とする大型のインコであり、全長は30センチを超える。アフリカン・グレイ・パロットの英名通り、全身が灰色で、尾羽だけが赤い。非常に知能が高く、訓練次第では意味のある単語を組み合わせて人間と会話ができるようになることでも有名である。
「定例会議の議題に、ですか」
ヨウムのパスタは困惑の表情を浮かべている。
「ダメ、かな」
「必ずしもダメということはありませんが、うーん、どうだろう」
困り顔を並べるパスタと僕に、助け船を出したのは。
「構わんのではないか」
ブルーボタンの伝蔵である。医療ドックから今朝戻ってきた。包帯でぐるぐる巻きになっていないのが不思議だが――実際、そうなっていてもおかしくないほどの重傷ではあるのだが――全身骨折程度なら1週間で動けるようになる、というのが彼らの医療技術であった。
「いま喫緊の課題がない訳ではない。だが手詰まり状態だ。議題にできる程の情報もない。ならば別の話を議題として取り上げること自体は問題ないだろう」
「それじゃ」
笑顔が浮かんだ僕の言葉を「ただし」と遮り、
「おまえの望む通りの結果が出るとは思わんことだ」
伝蔵はそう言った。
「第152回定例会議を始めます。議長は私、パスタが務めます。議題は菊弥さんが持ってきた、難病の女性について。異議はありますか」
「異議なし」
伝蔵が言った。
「異議はないわ」
モモイロインコのミヨシが不満げに言った。
「異議なし」
セキセイインコのリリイが言った。
「異議なしやな」
十姉妹ファミリーを代表して、トド吉が言った。
「ではまず菊弥さん、その女性をどうしてほしいのか、単刀直入に説明いただけますか」
僕は意を決して口を開いた。
「君たちの医療技術で、彼女を助けてほしいんだ」
「はい、反対」
一切間を置かず、ミヨシが即答した。
「どうして」
「助けてどうするつもりなの」
「どうするって」
「その女の子と結婚でもしたい訳?」
「いや、そんなつもりはない」
「じゃあ何。難病を治した奇跡の聖人として新興宗教でも興すつもりなの」
「それええな。ペットホテルより儲かるやろ」
「茶々を入れるな」
伝蔵がトド吉をたしなめた。
「そんなにダメな事なのか、困ってる人を助けるってだけで、そんなに」
「坊やが助けたいなら、坊やの力を使いなさい。私たちの力をあてにするのなら、私たちが判断するのは当たり前でしょう」ミヨシはこんこんと説いた。「大きな力を行使するなら、その影響を考えなきゃいけないの。いいこと、坊やがあの子を助けて、病気が治ってそれでハイおしまい、なら誰も反対しないわよ。でもその後も時間は続くのよ。それをどれだけ考えてるの。たとえばあの子が助かって、自分を助けたのが坊やだって知ったら、恋愛感情を抱くかもしれない。それに応えられるの。それとも弄ぶつもり」
「そんなつもりは。それにそうなるって決まってる訳じゃ」
「それだけでは終らないわよ。難病で苦しんでる人なんてこの国、いいえこの惑星中に掃いて捨てるほどいるのよ。その人たちが坊やを最後の希望とすがりついてきたとき、あんたどうする気。知り合いじゃないからって見捨てるの」
「……」
「それとも全員助けるの。でもそれだけの人たちを助けたら、その人たちから、その家族から、あんたは神と崇められるようになるのよ。それに応えられるの。それともばらす?全部宇宙人のやったことで自分は窓口になっただけでした、って言うのかしら。坊やは連盟が何故地球を仲間にするのに100年かけようとしてるかわかってる?。根回しも何もしないまま大きな力を一点に突き立てたりしたら、世界は恐怖で満ちるわよ。もしこの国がいま、核兵器を超える超破壊兵器を手にしたとしたら、世界がどうなるかを考えてみなさい。私たちがそれを行ったとしたら、それはこの惑星に対する侵略と同じなの」
「ああ!」パスタが突然声を上げた。「つまり、あの山の中の温泉宿が行っていたのはまさに侵略行為ってことですか」
「なんや、今頃気ついたんかいな」
トド吉が鼻で笑った。パスタはムッとした。
「でも、トド吉さんだって気づいてませんでしたよね」
「気づいてました。ワイは早うから気ついてたっちゅうねん」
「じゃあいつ頃気づいたんですか」
「それは、やな。ホテルのとき」
「ついこないだじゃないですか」
「ええやないか、ワイは自分で気ついたんやで。あのホテルのデモンストレーションも、山奥の温泉も、それから甲冑の騎士の決闘も、みんなこの日本を世界から切り離すことで世界中に恐怖をまき散らすための作戦行動の一環やったんやな、て」
「何でそれを言わなかったんですか」
「う」
「自信がなかったんでしょ」
「ぬ……」
「それくらいにしておけ」
伝蔵が割って入った。パスタとトド吉は沈黙した。しばし部屋の中に静寂が流れる。
「唯一絶対神への挑戦」僕の口からその言葉は流れ出た。「小学校の屋上で、あの男が言ったことは、つまりそういうことなんだよね」
「そういうことって、どういうこと」
ミヨシが首をかしげる。
「つまり唯一絶対神に支配されていない日本を一度世界から切り離すことで、世界に打ち込む恐怖のくさびにする気なんだ。唯一絶対神に支配されてる世界への攻撃として」
「そんなことをして何になるの」
「それは……それは、よくわからない」僕は首をひねった。頭がいっぱいだった。「巌とたきおんの意見も聞きたい」
そんな僕を見て、ミヨシはひとつため息をつく。
「それで、病気の女の子はもうどうでもいいの」
その指摘に、僕は慌てた。
「あっ、いや、それはよくない。どうでもはよくない。よくはないんだけど、でも、先にこのことを片づけないと」
そうだ、順番からすれば、まずこちらを片づけないと、安心して白石さんの病気を治すこともできない。だから仕方ないのだが、言葉が言い訳めいてしまうのはなぜだろう。