アレン① あいたい
私がリビングで母とお茶を飲みながらくつろいでいると、入り口のドアが叩かれた。
「……どなた?」
母が開けると、そこには赤毛の少年がいた。
「こんにちは」
「あらアレンじゃない。久しぶりね~」
「こんにちは、アレンいったいどうしたの?」
「家でミートパイを焼いたから、よかったから食べにきてくれないかとおもってさ」
「いくわ」
私はアレンの家にお邪魔することにした。
―――――
「あらいらっしゃい」
アレンの母がライアを出迎える。
「お邪魔します」
丁度出来立てのおいしそうなパイがテーブルある。
お茶をいれ、皆が席につくと。
パイやクッキーを食べ、会話を始める。
「それにしてもライアがまた遊びにきてくれるなんてねぇ」
「よかったじゃないかアレン」
「ああ」
「このさいライアを嫁さんにしたらどうだ?」
「え!?」
「アレンにはもったいかもね~あっはっはっはっ」
「それどういう意味だよ―!」
二人がからかうとアレンは顔を真っ赤にして動揺した。
「じゃあまたね。パイとても美味しかったわ」
「ああ、なんか二人が変なこと言って悪い」
「え、ええ……」
「……じゃ、じゃあ」
互いに照れ臭いといった様子で別れる。