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詩集:3秒間の真実と沈黙

3秒間の真実と沈黙

作者: 歌川 詩季
掲載日:2026/04/16

 はじめの2行が使いたくて。

 フロントホックはじけとぶ

 あたしの自由が青空を埋めて

 うろこ雲をはがした下からなにがのぞいても

 おどろくのはナシよ

 チラリズムがおしえてくれた3秒間の真実


 おあずけをくらった

 サモエドみたいな目をして

 夕暮れまでブランコをこいでた公園の

 すべり台をかけあがったら

 つめのさきっぽだけとどくでしょ


 ハンモックをひっかける高い枝がみつからなくて

 夜ふかししたひと晩で

 月が欠けおちてくのを知った

 海の底に太陽をもう少しだけ

 とじこめておいてくれたなら

 種明かしのない魔法のレシピをひとつ

 といてみせるわ



 フロントガラスをくもらせる

 あなたのため息 お砂場に埋めて

 アスファルトを流しこんであげ だれがふさいだか

 気づくまでがこわい

 ぐらりズムにゆれてかしげる3秒間の沈黙


 置き去りをくらった

 カワウソだったらしっぽに

 いかさまするジョーカーをじゃきん! と忍ばせて

 ばかしあいをはじめるけれど

 おしりのつけ根まで響くでしょ


 紙コップを積みあげた高い塔があぶなっかしい

 手詰まりしたオーラスは

 ツキが舞い降りてくるよ なぜか

 風の歌が合い言葉 頭文字だけ

 耳うちのように告げたなら

 肩すかしのない翼で願いをひとつ

 かなえてあげる

 全体的にわちゃわちゃになりました。よかった。


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
 このお作品、長年詩を書き続けてきた歌川詩季様の創造的な感性がお作品の隅々まで染み渡る素晴らしいお作品ですね❗  発想が独特で、とても個性的でステキなお作品、読ませて戴き有り難うございました。  <(…
詩人ですね。
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