9 夜伽ぃ!?
夜伽…
ど、ど、どうしよう!?
私は前世でも今世でもバージンなのだ!!!
せめて前世でブイブイ言わせていたら、こんなにも慌てふためく事は無かっただろう…
が!
処女だ!!!
まさか、私に夜伽の命が下るとは、夢にも思っていなかったのだ。
しかも、相手は皇帝陛下である。
厨房メイドに夜伽の命令が下りたことは、後宮中の噂になっていた。
「良いですか?
エレナさん?
あなたは平民出身…
ですけれど、皇帝陛下の夜伽をするのは許可されます。
まぁ、神子でも授かれば、すぐに姫となり桜の後宮に入ることが出来るでしょうが…
とにかく!
あなたは今までに前例のない厨房メイドです!
あなたは皇帝陛下を存分に楽しませる義務があります。」
後宮取り締まり役のシーラさんは言う。
た、た、楽しませるったって…!
どうやって…!?
私ゃ、処女なのよ!?
「失礼ですが、今までに夜のご経験は?」
「いえ、ありません。」
前世でもね。
心の中で付け加える。
「そうですか…
皇帝陛下はね、背後位がお好きなのです!
こう!
四つん這いになって、精一杯喘ぐのです!」
「は、はぁ…」
なんだって私がそんな事を…!?
私はただ厨房メイドとして、料理を作りにやってきただけなのに…!
四つん這いだと!?
「この時、喘ぎ声は出すのではありません。
漏らすのです。
いいですか?
耐え忍んだ上に口からこぼれ落ちる喘ぎ声…
これに殿方は興奮なさるのですよ!」
「は、はぁ…」
知るかぁぁ!!!
「とにかく私はこれで失礼しますけど、今後の進退にも関わってくる大事なお勤めですよ。
頑張ってくださいませ。」
シーラさんはそう言って去っていった。
なんでこんな事に…?涙
急展開すぎて、驚きの声も出やしない。
ただ、私は彼と《《致す》》しかない、と言う事だ…
はぁぁぁ…
終わった…
せめて皇帝陛下がとびきりの美青年であることに、感謝する…?
逃げ出したい…
しかし、無情にも夜はやってくるのだった…
ここまで読んで下さり誠にありがとうございます!
少しでも面白いと思われましたら、ぜひ、☆にて応援下さい!
なお、感想も大歓迎です!
一言でも良いので、ぜひ!!!




