7 料理対決
次の日、初めて厨房に入らせてもらう事になった。
厨房はパンの焼けた香ばしい香りに包まれ、肉の焼ける音やキャベツを切る音がした。
「私は厨房メイドリーダーの、ナタリーです。
皇帝陛下が満点を出した料理人はあなた1人だと聞いています。
一品作り合ってみませんか?」
厨房メイドリーダーからの申し出だ。
断るわけにもいかないだろう。
「分かりました。
テーマは?」
「そうね…
では、鶏肉を使った料理を提案し合いましょう!」
ナタリーさんが言った。
「鶏肉…ですか…?」
「あら?
不安かしら?」
「いえ、承知しました。」
そして、勝負が始まった。
厨房メイド達はみな、私たちの勝負に夢中である。
「よぅい、スタート!」
私は厨房の中に、さらにキッチンを出現させた。
キッチンの中は結界が張ってあるらしく、誰も立ち入ることができない。
キッチン自体も目には見えない。
つまり、みんなからは私が急に消えたような感じに見えるのだ。
「どんなマジックなの!?」
「彼女は一体どこに!?」
「すごいスキルだわ!」
そんな声が外では飛んでいるが、キッチンに入ってしまえば、外の声も遮断される為、全く聞こえない。
さぁて、鶏肉か…
鶏肉は火の加減が難しい。
火を通し過ぎると固くなるし、生だとやばいし。
まぁ、要は低温で調理すればいいのよねー!
さぁ、ズボラサラダチキン!発動!
さぁさぁ、エレナの2分間キッチン始まるよー!
まずは、鶏胸肉にフォークでグサグサ刺していくよ!
柔らかくする為にはこの一手間が超重要!
で、次に塩を全体にまぶす!
あとはアイラップに入れて、水を入れた炊飯器にポチャン!
保温でOK!
私はキッチンのラックにあった雑誌を読み始める。
あとは炊飯器に任せるだけなのだ。
なーにも、しない!
そして、ズボラサラダチキンが完成した。
私はサラダチキンを切って盛り付けると、キッチンから出る。
「こちらも終わったわ!」
ナタリーさんは、鶏胸肉のバロティーヌを作ったようだ。
照りが付けられたチキンにはおそらく野菜がたっぷり詰め込まれている。
私たちはみんなに料理を取り分けた。
「美味しそうー!
さすが、ナタリーさんね!」
「うーん、これ…?
一体なに…?」
評価が分かれる見た目。
でも、食べてみると…
「お、美味しい…!」
「何この塩味!」
「鶏胸肉がジューシーで柔らかいわ!」
「こんな柔らかい鶏肉食べたの初めて!!!」
「ナタリーさんのも美味しいけれど…」
どうやら、軍配は私に上がったようである。
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