6 リズ姫様
部屋でスキル・キッチンを発動して、ズボラオムライスを作って食べた。
なんにしても腹ごしらえは大事である。
でも、作りすぎてしまったわ。
どうしよう…?
リズ姫、食べるかな?
私は耐熱容器の残りのズボラオムライスを皿に取り分けて、ラップをして、リズ姫の秋桜の後宮へ向かった。
「リズ姫様、新しいメイドのエレナ=ポットでございます。」
「嫌だと言ってるでしょう!?」
何やら、扉の向こうから言い合いが聞こえてくるのだが…
「リズ姫様、そのようなわがままを…!」
「だって、このパン不味いんだもの!
食べられないわよ!」
「…失礼致します。」
私はガチャリとドアを開けた。
「あら…?
あなた、だれ?」
リズ姫様は少し吊り目の瞳をまるくさせた。
「今日からリズ姫様に仕えさせていただく、エレナと申します。
どうぞ、お見知りおきくださ…」
「あら!
あなたいい匂いが!」
「あぁ、よろしければ、と思いまして…
ズボラオムライスはいかがですか…?」
「そうか、あなた厨房メイドだったわね!
良かったわ!
このパンパサパサしてるのよ!」
そして、リズ姫様はズボラオムライスを食べた。
「…………。」
「お口に合いませんか?」
「美味しい!!!
きゃー!
何これ!!!
見かけは変だけど、味は完璧なオムライスだわ!」
リズ姫様はおっしゃる。
「それはよろしゅうございました。」
「あなたはいい人そうだわ!」
「…ありがとうございます。」
とりあえず気に入られたようだ。
「リズ姫様、今日は第1皇弟のゼット様がお越しになるのですよ!
髪も整えて、着替えなくては…!」
「いやよ、まだ、リリと遊ぶのよ!」
「リリ…?」
私は言う。
「あぁ、この小鳥のことよ。
手乗り文鳥で、可愛いでしょう?」
「リズ姫様っ!!!」
なかなか一筋縄ではいかない姫様のようだ。
まだあどけなさは残るものの、朱色のドレスは非常によく似合っている。
髪飾りはルビーを好んでつけるようだ。
私は靴の準備をする。
そして、夜になって私は自室に戻っていった。
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