3 まさかの…
「ズ、ズボラ…?」
「何だその言葉は?」
「さぁ?
最近の流行り言葉じゃないですかね?」
面接官達はクエスチョンマークを浮かべながら、配られた皿の中身をまじまじと見る。
そこには、赤と黄色の物体が…
「これ…
何でしたっけ…?」
「ズボラオムライスです。」
「オム…ライス…?
って、もっとこう、ね!?」
「えぇ、えぇ、もっと黄色くて…
ふんわりしてて…」
「これ、混ぜただけ…!?」
面接官から抗議が上がる。
「おっしゃいましたよね?
味が良ければ全て良し、と。」
私は睨みつけるようにして、そう切り返した。
「そりゃ、そうだが…」
「ん?
ウィンナーが丸ごと…!?」
「なんて手抜きだ!」
「おっしゃいましたよね?
味が良ければ全て良し、と?」
私は仁王立ちで繰り返す。
「とりあえず、皇帝陛下にこれを…
まずは、食べてみましょう…
非難するのはそれからでも…」
「そ、そうですね…」
パクッ!
パクッッ!
パクリ!
ばくっ!
「え、旨い…?」
「これは…
オムライスだ!!!」
「卵も割と均等に混ざっていて…」
「ウィンナー丸ごとなのがちょっとな…」
面接官が言う。
「ウィンナーは歯で噛めば小さくなりますから。
一緒のことです。」
私は持論を展開する。
「まぁ、そりゃあ、そうだが…」
「うーん、どうする…?
旨いには旨いが…」
「いや、面白いじゃないか!
私は1点出そう!」
「うーん…」
とりあえず1点…
しかし、皇帝陛下は…?
どう出る…!?
皇帝陛下の使いの者が降りてきた。
「皇帝陛下はその者に3点を与えるそうです。」
「なんと!?」
「今まで1点も与えなかった皇帝陛下が!」
「エレナ=ポット!
合格!!!」
私の名前が、宮廷の入り口に設置された試験会場に響き渡った。
こうして、私は厨房メイドとして後宮に入ることを許可されたのだった。
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