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料理は適当、推理は本気~皇帝の病と事件を解く謎解きズボラレシピ~  作者: ツキノ リリ


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19/21

19 困ったぞ

私は困っていた…


カイウス皇弟の誕生日舞踏会…

さぞかし華やかでキラキラしているんだろう…


そして、そこに着ていく物が全然無かった…


いつものメイド服は論外としても…

あとは…

薄紫のネグリジェか、黒のワンピース…


いや、薄紫のネグリジェは無理でしょ?

じゃ、黒のワンピース?

葬式か!とツッコミが入りそうな物である…


しかし、肝心の金が無い…

実家とはもう縁が切れているも同然だし…

厨房メイドとしての給料日はまだ先だし…


こうなったら…!?

この薄紫のネグリジェと黒のワンピースで、()3()()()()()を作るしか無い!!!


私はミシンを見つめた。


やるぞおぉ!


あぁ、部屋のレースのカーテンも使えそうだ!


♦︎♦︎♦︎


そして、何とか姫らしいブラック&パープルのドレスが出来上がった。

ふぅ。

これで、ルシウス様に恥をかかせる事も無いだろう。


私はレースをたっぷり付けたドレスに袖を通した。

少し透けた紫の部分と黒の部分がいい塩梅で調和し、中々の出来である。


私は、こうしてネグリジェと普段着とカーテンを失った…


そして、舞踏会場へ向かった。


「招待された、エレナ=ポットです」


招待状を差し出すと、魔導具が検知してピッ!と音が鳴った。


「ようこそ、カイウス皇弟の誕生日舞踏会へ!

エレナ=ポット様、どうぞ!」


そして、中に入った。


舞踏会は豪華絢爛。

氷の中にライトが仕込まれた大きな彫像や、花のアーチなど。


「あら?

エレナ!」


真珠で髪をアップにして、水色のドレスを着たリズ姫様とお会いした。


「リズ姫様、こんばんは。」


「エレナったら!

来ていたのね!

それにしても、素敵なドレスねぇ!

どこで買ったの!?」


「いえ、これは手作りで…」


ネグリジェとカーテンと普段着でね。

とは、言えない。


「まぁ、手作り?」

「ハンドメイドのご趣味があるのねぇ。」

「ブラックとパープルが素敵ねぇ。」


姫様達に囲まれてしまった…!


「カイウス皇弟のお出ましです!!!」


そう言われて、そちらを見る。


またまた美青年であるカイウス皇弟が現れた。

ルシウス様の弟君を初めて見るが、やはり美しい。

が、ルシウス様の美しさには一歩及ばず、か?


茶髪のウルフヘアを肩にさらりと落とし、少しやんちゃな印象のあるお顔立ちだ。


背後から、ルシウス皇帝陛下、ゼット皇弟、レイオン様、ノクティス様が続いた。

みな、背後に花でも背負っているかのような美しさである。


全員が揃うと、女性達からは黄色い歓声が、

男性からは拍手喝采が上がった。

ここまで読んで下さり誠にありがとうございます!

少しでも面白いと思われましたら、ぜひ、☆にて応援下さい!

なお、感想も大歓迎です!

一言でも良いので、ぜひ!!!

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