18 変わった後宮
その夜、皇帝陛下が私の部屋を訪れた。
彼は最近しょっちゅう私の部屋に来る。
とは言え、たわいもない話をして終わる事が多いのだが…
「黄疸が消えたぞ!」
「それは宜しゅうございました!」
「うむ、そなたのお陰だ。」
「いえいえ。」
シーンとする室内。
とくに話す事もないのだ。
「と、ところで陛下?」
「な、なんだ?」
「いえ、この後宮は少し変わっていますよね?」
「具体的にどういう風にだ?」
「いえ、普通は後宮といえば、ハーレム、つまり、1人の男性を囲むものだと思うのですが…
この後宮は皇帝陛下と皇弟、天上人の為のもの、ですよね?」
皇弟とは陛下・ルシウス様の弟君…
そして、天上人とは…
王宮の10人の官吏を指す言葉だ。
彼らはこのアウラール国において重要な役職に就いており、後宮への出入りが許されていた。
ただし、皇帝陛下や皇弟の妻や側室に手を出す事は許されないが…
「そうだな。
この国ではそうなっている。
何故か?と言われれば風習としか答えようがないがな。」
陛下はおっしゃる。
「えーと、天上人様は全部で10人で…
1. **記録卿**
レガード・ヴァレンティン
2. **封印卿**
レオノール・ド・カスティリオ
3. **監察卿**
マティアス・フォン・リヒトベルク
4. **財務卿**
クラウディオ・アルバレス
5. **儀礼卿**
セラフィス・ディ・ルチェンツァ
6. **天文卿**
エドモンド・ハートウェル
7. **軍議卿**
ロドリク・ド・モンフォール
8. **文書卿**
イザーク・フォン・エーデルシュタイン
9. **裁定卿**
ギルバート・クロムウェル
10. **詔令卿**
ルチアーノ・ヴェスプッチ
でございますよね?」
「ほぉ、よく覚えているな?」
「暗記は割と得意でございまして…」
「なるほど。
あとは、皇弟が4人いるのだがな。」
「はい。
**第1皇弟**
ゼット・アウレリウス様
**第2皇弟**
カイウス・アウレリウス様
**第3皇弟**
レイオン・アウレリウス様
**第4皇弟**
ノクティス・アウレリウス様
でございますね?」
「その通りだ。
まあ、そのうちに関わりもあるだろう。
今度第2皇弟、カイウスの誕生日舞踏会がある。
来ぬか?」
「私は平民出身のメイドでございますよ?」
「構わぬ。
俺が招待したとなれば、文句を言う者はおらぬ。」
「分かりました。
ありがとうございます。」
そんなこんなで、ルシウス様はそれだけ言うと帰られた。
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