2-17 竜騎士団と仲間たち
ユーマVS《グナント竜騎士団》。第3ラウンド
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「竜騎士団か? まずい。いくぞ、ブソウ」
公式戦だからと戦いを静観していた《烈火烈風》の騎士。
囲まれたユーマをみたリアトリスはブソウと共に加勢にいこうとしたが、そこに邪魔が入る。
「彼らへの介入はやめてください」
「生徒会長」
「《獣姫》、それに《青騎士》か」
現れた生徒会長の傍には2人のエースがいた。《会長派》だ。
「報道部の彼女といい先輩たちは《精霊使い》に肩を持ち過ぎです。この件は新エースとなった彼の試練として《Aナンバー》の介入を禁じます。学園長には了承してもらいました。先生方も動きません」
「学園長が?」
驚くリアトリスに頷く生徒会長。
「だからじっとしてくれませんか? そうしなければ」
《獣姫》は鉄爪、《青騎士》は槍を構える。エース同士の衝突はさすがにまずい。
「わかった。だが自警部は動かすぞ。生徒の避難と防衛は俺の仕事だ」
「ブソウ!?」
「許可します。ただし指揮は副部長が。先輩方はここにいる。よろしいですか?」
生徒会長にブソウは頷いた。リアトリスはそんなブソウにくってかかる。
「いいのか、それで」
「俺はあいつらを助けん」
「ブソウ!!」
「落ち着け。俺達が無理だというだけだ。でも俺達エースでない奴らは助けにいくことを禁じていない」
「それは」
ブソウの言いたいことにリアトリスは気付く。
「ミツルギとその仲間を信じろ。リア、それはお前が俺に言ったことだ。……俺はもう知らんぞ」
「……」
――あいつらは絶対なんかやるぞ。もうこれ以上は関わらん
ブソウはいつものように眉間に皺をよせ、絶対俺達の方が事件はまるく収まるのに、とぶつぶつ愚痴をこぼした。
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一方、実況席。
「報道部は『中立』だから表だって参戦することが駄目なんだよね。さて、どうなるかな?」
もう自分に出番はないと静観することにした報道部部長。
「ポピちゃん?」
そしてポピラがいなくなったことに彼女は気付くのが遅れた。
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竜騎士団と仲間たち
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スタジアム、中央ステージ。
「ティムスは戦えるんだっけ?」
「俺は技術士だ。非戦闘系なんだよ。お前の方は?」
「コメットマンはHPゲージのリロード中。砂更は限界。風葉は……」
「まだだめですー」
「だってさ」
「……」
未だ半透明の風の精霊は戦えませんー、と自己主張。
「アギの時に消耗しすぎたよ。あとは俺とガンプレートだけなんだけど……」
「おい」
「ごめん。エイリークとアイリさんのせいでボロボロ。戦闘は無理」
「なんでお前の仲間のせいでピンチになってんだよ」
《竜使い》、ユウイ・グナントと皇帝竜を撃破した直後、スタジアムの中央ステージで《グナント竜騎士団》の幻創獣に囲まれたユーマとティムス。
2人は戦闘力の殆どを失い、逃げ場がないという状態だった。
「ウザイ団長を倒してくれたことには礼を言う。ただし騎士団を解散されるのは困るんだ」
幹部Aが話しかけてきた。
「グナントというエースがいなければ竜騎士団は存続する理由も維持する力もなくなる。あいつを倒す分はいいけど《Aナンバー》からは外してもらいたくなかったんだ。やりすぎたよ、君たちは」
「あの馬鹿野郎を見る限り予想はしてたんだけどな」
要するに《竜使い》は幹部達に担がれて利用されていたところがあったということだ。
ティムスは舌打ち。4体の皇帝竜を見る。
「それで皇帝竜の解析と《複製》ができたから利用する価値がなくなったと」
「そういうことだ」
「皇帝竜は4体か。他はどうした? ざっと数えて幻創獣は40体くらいしかいないが」
幹部Aの顔を顰める。
「知らないとは言わせない。自警部に仲間の多くが捕まってしまってね、腕輪を回収されてしまったんだよ。《精霊使い》の腕輪もその1つなんだろ?」
「?」
おかしい。ブソウの話と食い違いがある。しかし確認をとる時間がユーマにはなかった。
「そろそろ本題に入っていいかな? 《精霊使い》」
「私達は新生竜騎士団を維持するため、新エースとなった君に挑戦しようと思う」
これは幹部B。
「お前を倒せば俺様達がエース、《竜使い》だ。エースになれば騎士団を持つ真っ当な理由になるだろ?」
幹部C。
「勝負は団体戦。ワタクシたち新生竜騎士団とあなたの騎士団との勝負でどうです? 受けてくれますよね? そうでなければ」
最後は幹部D。
幹部達は4体の皇帝竜を前に出してユーマ達にプレッシャーをかける。
「……なんか先生達とか誰も止めにきてくれる感じがしないんだけど?」
「喧嘩は生徒同士で解決しろってか? 騎士団と言っても俺を数に入れても2人だぞ」
とにかくガンプレートを抜くユーマ。隙をついて脱出することで頭がいっぱいになる。
「よろしいですね? では消えなさい。カイゼル・バースト」
「やばっ」
「ユーマ!」
皇帝竜Dが速攻で放つ熱線。そこに割り込む4つの影。
「間に合えぇぇ!」
ユーマ達の前に立ち塞がり、盾となったのは4体の幻創獣。
「イース!?」
「畜生。やっぱり竜人兵程度じゃ盾にもならない」
元竜騎士団の4人だ。でも皇帝竜相手に一般兵扱いの竜ではその場しのぎにしかならなかった。
「裏切り者たちか。今からでもこっちに来るかい?」
「……お断りだ。お前たちでも前の団長でも騎士団は変らない。だったら俺達は負けてもユーマにつく」
「イース、アルス、兄弟も」
ユーマを守るように前に出る4人組。
「悪い。助けに来たけど役に立てなかった。でも最後まで付き合うぜ」
「みんな」
「友情ごっこはもういいか? 今度こそ終わりにする。やれ、カイゼル」
「「「カイゼル・バースト」」」
ABC、3体の皇帝竜の同時攻撃。
「……風葉、悪いけど《本気》、いくよ……」
守らなきゃ。その衝動に駆られてユーマはガンプレートを皇帝竜に向けて……
――させねぇよ
「――!?」
その時、ユーマ達の傍に飛び降りたのは青バンダナの少年。
アギは駆けだしながら右手を突き出す。
「う、おおおおおお……らあぁっ!!!」
彼は《盾》。守るモノ。
アギの《盾》は《カイゼル・バースト》の集中砲火に耐え、熱線を弾いてユーマ達を守りぬく。
「アギ?」
「間に合ったな。……ったく様子がおかしいと思えばボロボロじゃねぇかお前」
アギの登場になによりも驚いたのは竜騎士団。
「嘘だろ!? 3体分の《カイゼル・バースト》が……竜騎士団、数で一気に叩くぞ。突撃用意! …………なんだ?」
包囲網を狭め、突撃を仕掛けようとする一般兵の竜。その前にスタジアムのフィールドに変化が起きた。
「……《銀の舞台》、展開。いきます。氷晶壁!!」
スタジアムのステージとフィールドすべてが《氷輝陣》に覆われ、そこから《氷晶壁》が連続で出現。竜騎士団の隊列を崩す。
舞台を支配した彼女の二つ名は《銀の氷姫》。
「アイリさん!」
「周囲の幻創獣に対して障害物を展開しました。しばらく時間稼ぎできるはずです」
白金の髪を靡かせてアイリーンはユーマに微笑む。
「でもアギもアイリさんもあの包囲網をどうやって抜けてきたの?」
「リュガだよ。あいつに大剣使って俺達を撃ちあげてもらったんだよ。見ろ」
アギが指差した観戦席。そこで赤バンダナの少年が大剣に人を乗せ力任せに振り上げたのが見える。
そして宙を飛ぶのは《旋風の剣士》。
「人間カタパルトかよ」
呆れるユーマには気付いていないエイリーク。飛ばされた勢いにのって、近くにいた飛竜へ向かい突撃。
「はあっ!」
剣に風が集まる。
纏う風は渦を巻いて吹き荒れる。
《旋風剣・疾風突き》
飛竜を衝撃波で突き落として彼女は自由落下。その落下地点に幻創獣が集まってくる。
「きなさい。みんなまとめて……吹き飛ばす!!」
《爆風波》
近づく竜牙兵をまとめてぶっ飛ばし、着地に成功するエイリーク。
敵前衛に穴を空けてからユーマと合流。
「ユーマ、そろそろアタシ達を混ぜなさい。いいわね」
ユーマの前に仲間たちが集う。ユーマを守るため、ユーマと共に戦う為に。
「……エイリーク、声擦れてない?」
「うっ。うるさいわよ」
実は《竜使い》戦のときのコメットマンコールで一番声を張り上げていたのがエイリークだったりする。
「そんなことは気にしないで。……とりあえず集まりましたけど勝算、ありますか?」
「ここまで来て逃げるなんてなしよ」
アイリーンの質問に答えたのはティムス。
「お前たちで時間を稼いでもらえば俺とユーマで《竜殺し》を使うことができる。3人で30分だ」
「厳しいかな……ん?」
「ユーマさーん」
突然空から飛んできてユーマを呼んだのは癖のある金髪のかわいらしい少年。
なぜか巨大なニンジンに掴まりながら、ユーマのもとへ降りてきた。
「なにその大きな野菜?」
「《キャロケット》だよ。野菜嫌いな子どもに人参を食わせるために畑から旅立ち、偏食家と戦うカロチン豊富なベジタリアンだ」
「わけがわかんねぇよ」
「ん? そうかな」
ユーマ作の幻創獣だった。ロケットのように空を飛ぶことができる手足の生えたニンジンだ。
「それよりルックス、どうしてここに?」
「報道部の部長さんが連絡してくれました。これを使ってください」
「これは……腕輪か」
ルックス自身は戦えないが、彼は代わりになる戦力を用意してくれた。
「イースさん達に幻創獣の腕輪を持ってきました。ユーマさんの創った幻創獣です」
「よくやったルックス! ユーマ、これなら俺達も戦えるぞ」
「またふざけたやつか?」
「それも野菜とかだったりするのですか?」
腕輪を交換して喜ぶイース。幻創獣の力をいまいち信用できないエイリーク達。
「アンタ達、使えるの?」
「任せてくれ。俺達はユーマの訓練につきあったおかげでこの幻創獣も使いこなせる。足手まといにはならない」
イースの言葉に頷く元竜騎士団の3人。見た目はともかくユーマの試作幻創獣は独特の強さがある。
「これで7人だな。あとはリュガが応援団連れてくれば戦力は整うぞユーマ」
「ティムス?」
「ルックスに手伝わせて15分で《竜殺し》を使えるようにしてやる」
アギとティムスの話を聞いてユーマは作戦を考える。
「よし。前衛はアギとエイリーク。特にアギは皇帝竜の攻撃を防ぐのに専念して。アイリさんは後方で牽制と対空砲火。イース達は近づいてくる竜を片っ端から叩いていく。作戦はこれでいくよ」
「任せろ」
「特にエイリークは突撃禁止。乱戦になるから皆のフォロー期待しないでよ」
「……わかったわよ」
ユーマに力がみなぎる。みんなが来てくれた。だから負けたくない。
「みんな……今日までいろいろとごめん。でも今は力を貸してくれ。あいつらまとめてぶっ飛ばす」
「いくわよっ!!」
エイリークの突撃と同時に仲間たちは散開。竜騎士団の幻創獣とそれぞれ激突した。
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《旋風剣・疾風突き》
先陣を切るエイリークはリザードマンの部隊と衝突。陣形を崩すと同時に3体を相手に切り結ぶ。
「そんな素人の剣で」
幻創獣は思考操作。術者に剣の心得がなければ剣士である彼女の相手にならない。《旋風剣》を使うまでもなく剣技のみで圧倒する。
《双月》で襲い来る剣を打ち払い、《水月》で牽制。間合いに踏み込ませない。
「遅い!!」
素早く飛び込み《閃月》の高速斬撃で竜人兵を切り裂き、円を描くように繰り出す連続突き、《雨月》でもう1体を倒す。
「セイッ!」
《断月》
《弧月》の派生形である剛剣。最後の1体は兜ごと砕いてみせた。
「次は」
突進してくるロックリザード。エイリークが苦手とする重装甲タイプだ。
「さがれ、姫さん」
叫び声に反応してバックステップ。そこにアギが割り込む。
「うおっ……おらっ!!」
アギは岩蜥蜴の突進を《盾》でブロック。体格差をものともせず逆に跳ね返す。
「どきなさい、アギ!」
岩蜥蜴が怯んだところにエイリークがさらに飛び込んで《爆風波》を竜の頭に叩きつける。
「その術式便利じゃねぇか」
「ええ。それよりアンタ、皇帝竜は?」
「デカブツは後方で高見の見物だ。熱線だけなら射線上にいれば《盾》で防げる。それより上がりすぎだぜ。氷の姫さんに防衛と飛竜の相手を任せきりにしたら負担がでかい」
「……わかったわよ。戻るわ」
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一方、アイリーンは1人飛竜相手に《氷弾》の弾幕を張り続けていた。
「《銀の舞台》では空の敵を《感知》できませんね。以前の《氷輝陣》では展開範囲が狭いですし」
飛び交う数体の飛竜は弾幕で近づくことができないでいるが、飛竜を捕捉できず致命的なダメージを与えることができないでいる。《氷弾の雨》を使う傍らでひたすら考える。
「……氷晶球、展開」
アイリーンは氷の球体を上空にばら撒いた。
展開数は20。特訓の成果で最大展開数が増加している。
ただ空を浮遊し続ける《氷晶球》。《氷弾》を回避しながら飛行する飛竜の一体が不意に氷の球体へと近づき、アイリーンがそれを《感知》する。
「破っ!!」
《氷晶球》が爆発。飛散した氷の破片が飛竜に突き刺さる。
「……なるほど。これがユーマさんが言っていた『浮遊機雷』ですか。罠を張るというのも面白いですね」
追撃の《氷弾》で飛竜を撃ち落とすアイリーン。元々彼女は防衛戦が得意なので飛竜を相手にするだけなら余裕だった。
「楽しそうじゃねぇか。ならオレ様とも遊ぼうぜ、氷姫さんよぉ」
「――!? 氷晶壁」
上空から放たれる《カイゼル・バースト》。アイリーンは咄嗟に防御したが熱攻撃は相性が悪い。
氷の防壁は蒸発。
「アイリさん!」
「大丈夫です。……そうでしたね。皇帝竜も空を飛べたのでした」
後方にいた皇帝竜の1体がアイリーンやユーマの近くまで飛んできたのだ。
「折角手に入れた皇帝竜なんだ。相手してくれよ、なあ!」
好戦的な幹部Cが皇帝竜でアイリーンを狙う。
「氷晶壁! ぐうっ」
「そんな氷でカイゼルを止められるか」
巨大な《氷晶壁》は皇帝竜の爪を何度か防ぐが、徐々に亀裂が入り叩きつけられた尻尾で完全に砕かれる。
「アイリさん、退いて」
「退けません! まだ時間が必要なのでしょう? だったら私が」
アイリーンは皇帝竜Cの周囲を《氷晶壁》で囲んだ。砕かれたところから氷の壁を《銀の舞台》の効果で瞬時に再展開して皇帝竜の動きを封じる。
「いくらでも時間を稼いでみせます」
「だったらワタクシの相手もして貰いましょうか」
皇帝竜を連れた幹部Dだ。
「カイゼル・バースト」
「やらせねぇ!」
アイリーンの前にアギが駆けつけ《盾》を展開。熱線から彼女を守る。
「わりぃ。遅くなった」
「いえ、こちらこそ助かります」
「俺様を忘れてるぜぇぇぇぇ」
《氷晶壁》の包囲を破って皇帝竜Cの爪が2人を襲う。
「舐めんなぁ!」
ガキィッ!!
「チィッ、何だよてめぇ。片手でなんでカイゼルの攻撃止めれんだよぉ、ええ青バンダナ!!」
アギは皇帝竜の攻撃に耐える。
叩きつけるような爪の連撃にも《盾》は砕けない。
彼の背にはアイリーンが、それにユーマが、彼の守るべき仲間がいる。
「やらせねぇ、って言ってるだろが」
アギはただ《盾》を使い皇帝竜から仲間を守り続ける。
「守るだけかよ、バンダナぁ!」
「……言われたい放題じゃねぇか。早く来いよ、……リュガ!」
「うるせーよ、アギ」
灼熱の剛剣が一閃。大剣が皇帝竜の爪を焼き切る。
《熔斬剣》。リュガの得意とする《高熱化》を使った魔法剣だ。
「てめぇ、遅いんだよ」
「文句があるのはこっちだ。俺1人取り残されたんだぞ。お前以外にもアイリーンさん達も飛ばしたし、応援団の招集もかけなきゃいけねぇし。散々こき使いやがって……」
「リュガさん」
ぼやいてたリュガだがアイリーンの前では態度を改める。
「《アイリーン公式応援団》は全員集合した。アイリーンさんはあいつ等を支援してまわりの雑魚を頼む。こいつらは俺とアギで」
「でも2人だけじゃ」
「いいんだよ。《竜殺し(ドラグンバスター)》は大剣士の目標の1つだもんなぁ、リュガ」
「まあな。というよりも俺に出番をよこせ。活躍させろ」
「赤バンダナ! 俺様のカイゼルに傷をつけやがったな。お前は俺が殺す!」
「《バンダナ兄弟》ですか。小物だと聞いてましたけど……」
皇帝竜2体を相手にするアギとリュガ。
「おい、作戦は?」
「いつも通り。俺が守ってお前が攻める」
「そして勝つのは俺達か。まったく……いつも通りだな」
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「アギ、リュガ。みんな……」
「集中しろ。お前が《幻創》できないと完成しないんだよ」
ユーマはティムスとルックスと共に《竜殺し》の術式完成を急ぐ。
「ティムスさん! 皇帝竜です」
「ちっ。3体目かよ」
3体目の皇帝竜がユーマめがけてまっすぐ飛んでくる。
「俺が行く」
「イース!」
「任せろ」
イースは走り1人皇帝竜を迎えうつ。
相手は幹部B。顔見知りだった。
「《精霊使い》が何かしているようだが?」
「おい待て。無視するなよジュオ」
「……イース。裏切り者が何の用だ?」
「《竜使い》の裏切り者ならお前たちもだろ? お前の相手は俺がする。こいよ!」
「……やれ、カイゼル」
イースへ襲いかかる皇帝竜B。
「頼むぜ。こい!」
対するイースの幻創獣は《じぇんとる・ビーン》。
黒竜対ソラマメの戦いがはじまった。
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ここまで読んでくださりありがとうございます。
《次回予告》
VS竜騎士団。最終決着
次回「発動、竜殺し」
「エイリークさん、私を信じてくれますか?」
「……この剣こそ《竜殺し》」




