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6、たのしい機械化・ナマズ

 私の名前は藤山、夢日記をつけることを趣味にしている一般的な成人男性だ。実は最近悩みができた、それは……

 最近の夢に会社関係の登場が多すぎる!

そりゃ毎日毎日出勤、なんだったら休日出勤も当たり前な現状なので、おのずと夢の中に会社関係の内容が出てくるのは分かる。しかし、しかしだ、睡眠時に見る夢くらい楽しい夢を見たっていいじゃないか、毎日会社にまじめに出勤しているのだから、夢の中でくらい楽しい想いをしても私はいいと思う。まぁ「人」の「夢」と書いて「儚い」となるが……とにもかくにも、お願いします。楽しくなくてもいいので会社関係は勘弁してほしい、そう思いながら私は寝床でうとうとし始めた……



就寝



 最近の世間様では、体の一部または全部を機械に置き換えることがブームとなっている。最初こそ高級品だった人体用の機械部品も昨今ではいかにして「安く」、そして、「高性能化」させるかという点において各企業はしのぎを削っている。

 私自身も自宅でテレビを見ていると、やれ、某芸能人が体を機械化したとか某スポーツ選手がウン億万円で最新式のサイボーグになったとか、親が子供の足を機械化した結果、運動会でぶっちぎりで一位になるなど、枚挙にいとまがないほどだ。

 そんな機械化ブームの昨今だが、私は特に自身の体を機械に置き換えるということは考えていなかった。そんなことより、そろそろペットの「なー君」(ナマズ)のえさの時間だ。私は、部屋の隅に置いている水槽を覗き込むと、「なー君」は水面に浮かびあがり、口をパクパクさせ今にも死にそうな状況だった。あわてて私は45cmアクリル水槽を掴み上げると風呂場へ駆け込む、なんとかしなければ……

 風呂場に到着した私は、風呂の蓋を急いでどかす、中を確認すると水が湯舟いっぱいに溜まっていたことから、「なー君」を両手で優しく持ち、とりあえず、湯舟の中に入れる。するとみるみる「なー君」の動きがよくなって、ついには湯舟の中で元気に泳ぎ始めた。いやぁよかったよかったと一安心したのち、私は45cmアクリル水槽に目を向ける、そろそろ替え時だな今からでもホームセンターへ買いに行くか、と思いつつ湯舟で泳ぐ「なー君」をいつまでも見続けていた。



起床



 私は布団の中でぼーっする意識の中思う、ナマズは一度も飼ったことないなぁ、というか取り扱いて飼育用のナマズを取り扱う店舗は見た覚えがない、ナマズ料理を提供するお店の生けすで泳いでいるのは見たことあるが……

 ピピピピピピピピピ

携帯のアラームがいい加減布団から起きろ、とせかしてくる。私は気怠いながらもなんとか上体を起こして布団から抜け出し、会社へ向かうため準備をする。ふと思った、今日見た夢は会社関係じゃなかったなぁと。

・久しぶりに会社関係以外の夢を見ましたが、気怠さはいつもの数倍ありました。

・ナマズはリアルで飼育したこともなければ釣ったこともありません。ただ食べたことはありますし、提供するお店の生けすで大量に(一部明らかに死んでる…)泳いでいるのは見たことありますが、それはそれは強烈な印象を受けました。

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