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26、たのしい勤務

 段々と寒くなる頃合い、皆様如何お過ごしでしょうか。私こと藤山は仕事を終え帰宅したところです。

 明日の英気を養うためにも早く寝るぞ!



  就寝


 携帯のアラームで目が覚めた、時間を確認すると午前6時だった。私は携帯のアラームを止めると仕事に向かうため手早く身支度を整えると会社へ向かった。

 車を走らせ1時間、職場である4階建て鉄筋コンクリート造の建物が目に入る、駐車場に車を停め外に出ると、驚くほど何も感じなかった。たしか、今日は寒いと天気予報で聞いていたが、熱くもなく寒くもなく…とにかくよくわからないが違和感を覚えた、がそんなことはすぐに忘れ建物に入る。

 既に机では先輩から後輩まで勢ぞろいし、黙々と仕事をしていた。

   あれ…みんな来るの早くない?

と思いつつも、私は周りの雰囲気に流され自身のデスクに座ると矢継ぎ早にやって来る案件の処理に忙殺された。

 気がつくと、外は夕焼けとなっており、就業のチャイムが鳴った。

   おぉ!

珍しいことに就業時間ぴったりに仕事が終わっていた。普段ならば、この時間でも仕事はたんまり残り、夜の部(残業)に向けてタバコの一本でも吸いに行くところなのだが、綺麗サッパリ無くなっていた。珍しいこともあるものだと考えながら、席を立つと急にけたたましい電子音が鳴り響く、何だ何だと慌てていると…


       起床



   布団の中で目が覚めた


寝ぼけながらも、電子音で叫び続ける携帯アラームを止め時刻を確認すると、

   6時15分

と、表示されていた。………まぁ待て落ち着こう、私は夢の中で真面目に仕事をして、挙げ句終業時間まで勤務した後に目が覚めたようだ。昨日から日付が1日進んでいるということもない。

   うそでしょ…嘘だと言ってよ…

布団で寝たにもかかわらず疲れた体を無理矢理起こして、会社へ向かう準備をした。



・この夢を見た日の仕事は苛烈な程忙しかった。

・携帯のアラーム履歴みたいな物には午前6時にアラームが間違いなく鳴ったことを示す内容と、アラームをスヌーズに変更したことを示す内容が記録されていました。

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