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2、たのしい飲み会&タイヤ交換

 私は一般的な会社で働く、一般的な会社員。ゆえに特筆すべきこともない。現在、午後9時30分、よし今日は月曜日にしては、早く帰れた方だ。食事はすでに帰宅途中に済ませた。あとは、風呂に入って寝るだけ。だが、一人暮らしだとそこへたどり着くまでが大変…あぁ、早くあったかいお布団で眠りたい。



就寝



 気が付くと薄暗い屋外、景色はぼやけていてよく見えない。早朝か夕方かもよくわからないが、目の前の道路には、見たことない2階建てのバスが1台停車している。

 中に入ってみる、車内は室内灯の類は一切なく、薄暗いが窓から多少の光が入り、車内が見えないこともなかった。

 車両には、運転席横の入口から入り1階部分を運転席とは反対の方へ進んでいく。すると突き当りにスキンヘッドのおっさんが座っていた。なんでこんなところに、こんな怖そうなおっさんが?と考えていると、おっさんはこちらに気が付いたご様子。微笑みとも、ニタリとも言えるような笑顔をこちらに向け。

 「あら、いらっしゃい、ご予約の方ですね?」

声は想像よりもだいぶ高いが、それでも男性特有の嗄れ声から、やはりこのおっさんは男だと確信する。

 そういえば、おっさんに言われて思い出した。今日は、会社の飲み会をこの珍しい2階建てバスで行う予定だった。

 「他の皆様方はお集りのようですよ」

どうでもいいことを考えていると、おっさんにせかされたのでこれ幸いに、私は飲み会の会場へ向かった。



 飲み会終了後

 私は帰宅するため、どこかの駅に向っていた。早く自宅に帰って眠りたい。家路を急いでいると声を掛けられる、

 「あっ兄ちゃん」

声のした方に顔を向けると、弟が手を振りこちらに近づいてきた、しかし、様子が変だ。白色のマスクをつけ顔が少し赤い、風邪でも引いているのだろうか。どうしたのかと事情を聴くと、丁度自分も向っていた駅の近くを車で走行中、突然タイヤがパンクをしたため、とりあえず駅のロータリーに車を停めてタイヤ交換をしようとするも、体調不良で中々上手くいかないらしい。

 「悪いんだけど、タイヤ交換を手伝ってほしい」

駅に向うつもりだったので特に問題も不都合もない、それよりも、明らかに体調不良の弟に無理をさせるのはかわいそうだと思った私は快諾し、弟と一緒に駅へ向かう。

 駅のロータリーへ行くと、白色の軽四乗用自動車が駐車されていた。近づいて確認すると、車両右側後部のタイヤがパンクし、ぺしゃんこになっていた。私は、とりあえず車両のトランク内から応急用タイヤを取り出しタイヤ交換を始めた。

 しばらくして、後は本締めすれば終わる所まで来た。ここで私は、唐突にのどの渇きを感じたため、駅のロータリーを見回す。駅の片隅にコカ・〇ーラの自動販売機を発見した。先日友人から、携帯アプリで自販機で飲み物を購入すると、スタンプをためれることを思い出し、携帯を使って自販機で飲み物を買うことを決意した。

 自動販売機の前で携帯を取り出し、アプリを起動して購入しようとするも、中々上手くいかない。おかしいなぁおかしいなぁと思っていると、自動販売機の横で、焼き鳥を提供する屋台があることに気がついた。また同時に、その屋台に会社の上司が私の同僚数名と共に、屋台で焼き鳥を購入しようとしているところだった。私が、その光景を眺めていると係長と目が合うと、係長が乱暴な口調で、

 「おい、こっちに来い!今からじゃんけんで負けた

 やつが焼き鳥をおごるから」

そんなことを言われ、やんわり断ろうとするも、私は腕をつかまれ、屋台の前へ引っ張りだされる。あぁ正直固形物よりも飲み物が飲みたいと思った。






 本日もいつもと同じケータイのアラームで起床。喉がからからだ…起きて一番に台所へ向かいコップで水を飲む。うん、おいしい。今日も一日頑張れそうだ!

 なお、この後、出勤中の車内で便意が非常にまずいことになったが、この時の私はまだそのことを知らない。

 


・ハゲのおっさんについては見覚えがありません。

・朝水分を取りすぎると、通勤中便意が…近くにトイレが無いと軽く絶望します。

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