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私が泣きやむまで付き合ってくれた美雪は、帰り際に私は二人が幸せになれるなと思ったことは協力するけど、それ以外は力になれない。ごめんねと言って笑った。
美雪の存在がありがたい。本当にいい友達を持ったと思う。春花にとって私は完全にフレネミー?とかいういい迷惑な友達になってしまった。謝罪したい気持ちもあるけれど、それは出来ない。堀内君を好きでいる内は。
「といっても、ごはん友達なんだけど。」
ひとりごちてみる。夜にコンビニ、アイスはお決まりの二個。それでもいいと思えた。
独りじゃないから淋しくない。だから一人でも恥ずかしくなんかない。私は私の気持ちを、私の心をもっときっと大切にしてもいい。スピリチュアルな世界のことみたいだけど、本当に。
美しいまま全て終われたのなら、黒い世界は見られなかった。きっと、好きなだけ好きで居続けることは苦しくても無駄じゃない。そう思えるようになるように願って。
御心には適わない黒い思いですが、幸せになりますように。
アーメン。




