側妃の皮肉
※念のため、この作品は王道ヒロインを中傷するために書いたわけではありません。
※台詞のみのため凄く読みづらく分かりにくいと思います。
※小説(と呼べるのかこれは?)を書き慣れていないので、お手柔らかにお願いします。
「だったら出ていきなさいよ!正妃になるつもりがないなら、興味がないならとっととここから出ていきなさい!誰が好きでこんなことやってると思っているの!?どっちが何様なのよ!?
あなたはいいわよね。家から正妃になれって重圧がこないんだものね。じゃあ、何で後宮にはいったのかしら?嫁の貰い手がいなかったから?嫁になんて行きたくなかったから?だから気づいたら後宮に入れられてて、自由に過ごしたいだって?
ふざけるな!私たちはね、正妃になるかどうかで一族の命運が決まるのよ。公爵家のあなたとは違うの。後宮に入って何もしないで遊んでればいいあなたとは違うの!
興味ありませんって顔しといて陛下に色目使って、あなたの方が厭らしいじゃない!
私だって、私だって、好きな人と結婚したかった。世界中を旅して学者になりたかった。文官になって、働きたかった。でもね、そのどれか一つでも私たちに許されてると思う?一つだって許されてはいないわ。決められたレールを歩むしかないのよ。
だから、正妃に選ばれるために努力して何が悪いの?精一杯見栄はって踏ん張って、それの何がおかしいの?
あなたは、どうなのよ!畑つくって薬草つくって優雅にお茶して、でも新種の薬草見つけて国に貢献しました?それがなんなの?そんなの全部まぐれじゃない!十年後は二十年後は?ずっと新種の薬草見つけられるのかしら?それは国費でやることかしら?
傍観者ぶって、正妃争いを鼻で笑って!
でも、あなたは後宮にいて国費を使う、ただの穀潰しじゃない!好きなことしかかしないくせに、国民の働いたお金で生きていけるんだものね。そのくせいつも私たちを見下してるんだから、さぞご立派なんでしょう。でもね、ここはあなたのお家じゃないの。好きなことしかできないなら、好きなことしかするつもりがないなら、お家に帰ってやっていただけます?」