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それぞれの事情

 大会も終わり、夏休みも残り少なくなったある日の出来事。


この日は、練習終わりにシャワー室に全員がいた為に、競泳水着はおろか、何も身に着けていない状態で身体や髪に染みついたプールの水をシャワーで流していた。


この学校の水泳部のシャワー室は、仕切りがなく、長方形の部屋の壁に左右3個ずつシャワーが設置されている為、お互い、シャワーを浴びている状況を確認出来る状態であった。


 そんな、プライバシーを保護する仕切りもないシャワー室で、この日、水泳部の部長である蘭は、部員である麻奈と菜月と聖と一緒に、全裸でシャワーを浴びながら話をしていた。


「そういえば、この間の大会では、リレーに勝てたけど、その後の更に大きな大会では全くダメだったわね」


「そりゃあ、更に大きな大会に出て来るような人達は、練習からして私達とはレベルが違いますよ」


「どんな風によ!?」


「例えば…… 強豪校なんかは、部員も100人ぐらいはいたり、指導のプロとも言える顧問が居たりとか」


「なるほどね」


この日の蘭と菜月のシャワー中の会話は、先日の大会のリレーで勝利をした為に、更に大きな大会に出場をした時の話であった。


その大会は、安奈とのリレー勝負をした大会とは異なり、本物の実力者達が集う大きな大会であった為、麻奈達は全く勝つ事が出来なかった。


その為、負けてしまった以上、今年の大会は全て終わってしまったのである。


 それでも、この学校のプールは室内型であるのと同時に、まだまだ夏は続いている為、大きな大会に撒けた後であるこの日も、いつもの様に練習をしていたのである。


「そう言えば、大会に負けた以上は、今年の目指す大会は終わったわね」


「そうですね。だからどうしたのですか?」


そんな中、シャワーで短くなった髪を洗いながら、蘭は菜月に大会が終わったという事を話しかけた。


「大会が終わったおかげで、やっとあそこの毛を伸ばせるわ」


「それだけですか?」


「それだけって!! 毛を伸ばせる事で、今まで恥かしいと思っていた、子供みたいに割れ目が丸見えのあそこをやっと毛で隠せるのよ。とても重要じゃないの!!」


蘭が菜月に話しかけたのは、大会が終わった事により、今まで剃っていた陰毛を再び伸ばせるという喜びの声であった。


「てか、蘭さん…… 無毛のあそこを見られるのは、恥かしかったのですか?」


「当たり前でしょ!!」


それを聞いた菜月が遠い目で蘭の事を見ると、それを聞いた蘭が赤面な顔になった。


「だって、今まで何度も無毛のあそこを人に見せていなかったですか?」


「あれとこれとは別よ。私は水泳の事になると、恥かしいとか気にしなくなるタイプだから、全然平気だったのよ」


「そうだったんですか」


赤面な顔をした蘭を見ながら菜月は、安奈や大会に来ていた人達の前で無毛のあそこを堂々と見せていた蘭からは予想もつかず、以外だなという風にしか思っていなかった。


 その後、蘭はシャワーを止め、後ろにいる菜月の方を向き、自分の陰部を見せつけた。


「ほらっ、その証拠に、もう毛を伸ばし始めているわ」


菜月に見せつけた蘭の陰毛は、数ミリ程度しか生えておらず、丸刈り頭の様な状態であり、まだ割れ目は完全には隠せていなかった。


「そんな事して、恥かしくないのですか……」


両手を腰に当てて、丸刈り頭の様に伸びた陰毛を見せつけている蘭を見た菜月は、少し呆れた状態でいた。


「そう言う菜月ちゃんも、いっちょまえに、毛を伸ばしているじゃないの!!」


「って、何をするんですか!? 触らないで下さい!!」


「いいじゃないの。別に減るもんじゃないし」


その後、蘭は菜月の少し伸びた陰毛に目が行き、シャワーを浴びていた菜月の後ろに回り込み、菜月の丸刈り頭の様に伸びた陰毛を、右手でなぜる様に触り始めた。


 菜月の隣でシャワーを浴びていた聖と麻奈は、菜月の短い陰毛を触っている蘭の様子を、ただジッと見ていた。


「全く、蘭さんはいつもそう調子に乗るのね」


「だから、本当は恥かしいとも思われないのですよ」


 聖と麻奈に言われた途端、蘭は菜月の陰毛をなぜるのを止め、今度は聖の裸体をジロジロと見始めた。


「どっ、どうしたのよ?」


「そう言えば、聖ちゃんは、あそこの毛は生やさないの?」


聖の陰部には相変わらずと言っていいほどに、陰部に毛が全くなく割れ目が丸見えであった為、大会シーズンの終わった今、聖に陰毛を生やさないのか聞いてみた。


「生やさないわね」


「どうしてなの?」


「競泳水着もハイレグになったし、これからはハミ毛対策も必要になったので」


「なるほどね。でもさ、毛がハミ出ないぐらいには、伸ばしてみたらどう?」


「毛の手入れも、なんだか面倒臭そうだし、全部剃っていた方が楽よ」


「そう」


蘭が聖に陰毛を生やさない理由を聞いてみると、聖は以前の大会で競泳水着をハイレグタイプに変えた為に、ハミ毛対策が必要になったという理由で、陰毛は伸ばしていないと言った。


 その後、蘭は聖とは反対側にいる麻奈の方をジロジロと見始めた。


「どっ、どうしたの、蘭さん?」


「そう言えば、麻奈ちゃんも、あそこの毛は生やさないの?」


麻奈の裸体を見てみると、聖と同様に陰部に毛がなく、割れ目が丸見えであった。


「うん、私はこの水泳部にいる間は、あそこの毛を生やさないでいようと思うの」


「どうしてよ?」


「そっ、それは…… 私の水泳に対する決意と言うか……」


その為、蘭が麻奈に陰毛を生やさない理由を聞いてみると、麻奈は水泳に対する決意と、赤面な顔をしながら少し恥かしそうに言った。


「私はまだ、水泳部の部員であるにも関わらず、まだ、みんなみたいには速く泳げないし、まだまだ泳ぎも下手だという事を、前回の大会で分かったの。それで、少しでも自分に上手く泳げるようになるど!! っという気持ちを忘れない為にも、部活にいる間は、ずっとあそこの毛を剃る事にしたの。あと、毛がない方がタイムが速くなるって聞いたので……」


その後、麻奈は水泳に対する決意を長々と語り始めた。


「なるほどね!! 水泳の為に毛を剃るなんて感心だわ!!」


「そっ、そうですか!?」


「そうよ。その決意こそが、プロ根性なのよ!! この気持ちがあり続けてこそ、人は一人前になるのよ」


麻奈の水泳に対する決意を聞いた蘭は、凄く関心をした。


「あっ、ありがとうございます」


「これからも、その決意を忘れずに、水泳を頑張るのよ!!」


そう言いながら、蘭は麻奈の無毛の割れ目を、右手の人差し指でしたからなぞる様に触った。


「キャア!!」


もちろん、突然割れ目をなぞる様に触られた麻奈は、悲鳴を上げながら、陰部を両手でかくした。


 悲鳴を上げ、陰部を両手でかくした麻奈を見た蘭は、少し戸惑う様に驚いた。


「あらっ、ここまで驚く事かしら?」


「驚きますよ」


「突然触られれば、誰だってね」


少し戸惑っている蘭に対し、聖と菜月はジト目で遠くを見る様な目で蘭を見ながら言った。

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