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大会が始まった②

 大会が行われる会場であり、大会に参加をする選手達がたくさんいるプールサイドにも関わらず、蘭はハイレグカットの部分をグイッと食い込ませて、完全に綺麗サッパリに陰部の毛を処理しているのを、同じ部員である菜月に見せつけていた。


そんな蘭の様子を見ていた、他校の大会に参加をする競泳水着を着用した選手が、面白がった様子で蘭に話しかけに来た。


「やっぱり、ハミ毛対策かよ~」


「あらっ、安奈ちゃんじゃないの」


蘭に話しかけに来ていたのは、かつて、麻奈達の学校のプールで蘭と全裸で泳いだ事のある金井安奈であった。


この日の安奈は、黒の赤いラインが入った、ハーフスパッツ型の競泳水着を着用していた。


「にしても蘭、お前、髪切ったのかよ」


「良いでしょ」


「それもまた、お前の通っている学校の部活の規則か何かかよ?」


「これは違うわ、髪を切ったのは私の覚悟の証よ」


そして、安奈が真っ先に目に行ったのが、以前に比べて、蘭の髪が短くなっていたところに目が行った。


その為、蘭は安奈に髪を切った理由を言った。


「なるほどね。髪を切る事による覚悟か…… 果たして、そんなものでこの私に勝てるかな?」


「そんな事を言っていられるのも、今の内よ。この日の為に、私達は、たくさん練習をしてきたのだから」


「練習の数だけなら、こっちだって一緒さ。肝心なのは、数よりも中身だろ」


そして、蘭と安奈は、どちらがより多く練習をしてきたかで、言い合いをしていた。


「そう言えば、蘭のとこもリレーに出るんだろ? だったら、お互いが直で勝負が出来るな」


「その為に、こっちもリレーに参加をしたのよ」


「なるほどね。その為か……」


「リレーは、こっちが勝たせてもらうわよ!!」


「せいぜい、その気になっておけ」


蘭と安奈は、共に火花を散らす様に睨み合いながら、勝敗を譲ろうとはしなかった。


 そして、蘭と火花を散らしように睨み合いをしていた安奈は、蘭の競泳水着のハイレグカットの部分が完全に食い込んでいて、その先の無毛の陰部の部分が、完全に露出しているのに目が行った。


「おい、蘭……」


「ん? どうしたのかしら、安奈ちゃん?」


「お前さぁ、あそこ丸見えだぞ」


安奈は、ハイレグカットの部分が完全に食い込んで、丸見えとなった無毛の陰部が丸見えである事を、冷や汗をかく様な状態で、蘭に伝えた。


「あらっ、直し忘れていたわ!!」


そう言いながら、蘭は完全に食い込ませていた競泳水着の布を、右手の人差し指と中指を使って、ハイレグカットの部分の調整を行った。


「お前さぁ…… あそこなんか見せて恥かしくないのか?」


「あらっ、そう思う? でも、勝負に恥かしがっていたら、勝つ事なんて不可能だわ」


「やっぱ、ハイレグって大変だな。無駄な恥かしさにも耐えなければいけないなんて。でも、このスパッツタイプなら、その心配が一切なく、勝負に集中出来るんだよな」


安奈は、そう言いながら、自分が着ているスパッツタイプの競泳水着を、ハイレグタイプの競泳水着を着用している蘭に見せびらかす様に、見せつけた。


「でも、実際に勝つか負けるかは、その人の実力次第よ。物で勝とうなんてのは、甘い考えよ」


「何を言ってんだが、良い物を持つ方が勝つに決まってんだろ」


そして再び、安奈と蘭は、火花を散らすような睨み合いを始めた。


 その後、しばらく言い合いを行った後、安奈は自分の所のチームの集合になった為、蘭との言い合いを止めた。


「それじゃあ、私のとこは集合だから、行くな」


「そう、じゃあ、またレースで合いましょ」


「そうだな」


そして、安奈は蘭い手を振り、自分のチームの集合場所に行こうとした。


「それよりも、青いの。お前、毛ハミ出てるぞ」


「えぇ!! ちゃんと処理したはずなのに!?」


去る直前に、安奈は蘭と一緒にいた菜月を見ながら、菜月の着ている競泳水着のハイレグカットの部分を指差しながら言った。


そして、安奈から毛がハミ出ている事を言われた菜月は、慌てた様子で、自分のハイレグカットの部分を顔が赤面になりながらチェックをしていた。


「ははは、ハミ出ている分けないだろ。辛うじて見えているのは、剃り跡の部分だけだよ」


「ちょっと!! 変な冗談は止めてよね!!」


安奈が言ったのは冗談だと分かった菜月は、またしても赤面な顔をしながら、両手を股に当てながら言った。


「やっぱり、ハイレグってのは、ハミ毛の心配もあるから、大変だな」


そう言いながら安奈は、蘭と菜月の元を去って行った。


「うぅ、やっぱり、剃り跡は丸見えなんですね…… さすがにこればかりは隠せないですから……」


その後、菜月は、先程安奈に言われた事を凄く気にしていた。


「全く、菜月ちゃんよ、そんな事は気にしていたらダメよ!!」


「気にしますよ!!」


「剃り跡が見えているのなんて、1つのステータスだと思って、胸を張りなさい!!」


「そんな事、出来ません!!」


そして、剃り跡が見えている事を気にしている菜月に対し、蘭が剃り跡を気にせず1つのステータスの様に思えと言ったが、そんな事は思えない菜月は恥かしがる様子で拒否した。



 そして、時間が1時間程経過した頃、大会のレースも本格的に始まり、菜月が出場するバタフライのレースの時間がやって来た。


レースに出場する為、菜月は水泳部の部員達と大気をしていた場所を離れ、レースが行われるプールへと向かおうとした。


「なづちゃん、頑張ってね!!」


「大神さんなら、絶対に勝てるわ」


「あっ、ありがとう。それじゃあ、行って来るね」


レースが行われるプールへと向かう直前に、麻奈と聖から声援を受けた菜月は、2人に手を振った。


「菜月ちゃん、勝って来るのよ!!」


その後、蘭も麻奈や聖の様に、菜月を応援しながら見送ろうとし、菜月の競泳水着部分のお尻の布をグイッと引っ張り、競泳水着の布が食い込んでお尻が丸出しになったところで、蘭は思いっきり菜月のお尻を右手で平手打ちをした。


「痛っ!! 蘭さ~ん、何するんですか!?」


「何って、気合を入れてあげたのよ。気合を」


当然、突然お尻を叩かれた菜月は、蘭の方をジッと睨み付ける様に、迷惑そうな目つきで見た。


その反応に、蘭は気合を入れただけだと、あっさりと言った。


「そんな気合はいらないですよ~」


そう言いながら菜月は、歩きながらお尻に食い込んでいた競泳水着の布を調整した。


「まっ、そう言わずに、レース頑張っておいでね」


「分かってますわよ」


そして、プールに向かう菜月に対し、蘭は再度応援の声援をかけると、菜月は振り向く事なく、右手を上げ、手を振った。


「あっ、言い忘れていたけど、このレースに負けたら、頭を丸刈りだからね」


「えぇ!?」


その後、蘭の一言を聞いた菜月は、顔が青ざめる様に驚いた表情をした。

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