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素の姿で勝負

 水泳対決をやるにあたり、安奈は麻奈からスイムキャップとゴーグルを借りた。


麻奈から借りたスイムキャップをゴーグルを装着した安奈は、蘭が立つ隣のスタート台に立ちはじめた。


「全裸で泳ぐのは始めてだけど、何も身に着けていない分、気持ちいんだろな」


ゴーグルを装着しながら、安奈はこれから全裸で泳ぐ事に楽しみを抱いていた。


「安奈ちゃんがどれだけ早くなったかは知らないけど、私も泳ぎは早くなったわよ」


隣のスタート台の立っていた蘭が、安奈に勝負の意気込みを語って来た。


「ホントかよ。競泳水着を着ていない分、大きなおっぱいが泳ぐ邪魔になるんじゃないのか?」


「あらっ、そんなに私の大きなおっぱいが羨ましいのかしら。貧乳さん」


強気でいる蘭の大きなおっぱいを見ながら安奈は、泳ぐのに邪魔にならないか聞いてみると、蘭は特に気にする事もなく、逆に安奈の貧乳の件を突いてきた。


「別に貧乳で結構。競泳をやるなら、大きなおっぱいよりも小さなおっぱいの方が、水の抵抗が少なく済んで有利だしな」


蘭に貧乳である事を言われた安奈であったが、こちらも特に凹む事はなく、相変わらずの強気を見せた。


「まぁ、蘭はおっぱいが大きい分、下の毛を剃って水の抵抗を減らしているのなら、私と互角って所か?」


「そうかしら? 本当に互角かどうかは、実際にやらないと分からない事よ」


その後、安奈は蘭の割れ目スジが丸見えな無毛の陰部を見ながら言うと、蘭も負けずと強気な様子を見せた。


「さっ、そんな事よりも早いとこ勝負をやりましょ。安奈ちゃんは私のお尻を見ながら泳いでなさい」


「誰がそんなものを見ながら泳ぐか!! だいたい陰部の毛がなくなっているから、足を開いたら変なとこまで見なければいけなくなるだろが!!」


そして、蘭もゴーグルを装着しながら安奈を挑発する様な事を言うと、安奈はツッコミを入れた。


「じゃあ、菜月ちゃ~ん、カウントとタイムをよろしくね」


「分かってますよ」


その後、蘭はプールサイドに置かれている大きな時計の前に立って準備をしている菜月に、スタートのカウントを取る様、合図をとった。


そして、菜月がスタート合図を行う準備を行うと、蘭と安奈は、スタート台の上でプールの中へ飛び込む体制をとった。


全裸と言う素の姿でいる蘭と安奈は、スタート台の上で腰を曲げ、スタート台の上に両手を付いた態勢の上、後にお尻を付き出すような体制でいた為、真後ろからその姿を見ると、陰部の奥と肛門が見えそうな状態であった。


「おっぱいが大きい方と陰部に毛がある方、どちらが負けるか楽しみね」


「それを言うなら、無毛か貧乳のどちらが勝つかだろ?」


スタート台の上で、腰を曲げ、スタート台の上に両手を付いた態勢でも、蘭と安奈は話を止める事はなかった。


「行きますよ! よ~い…… ドン!!」


そして、菜月の合図と共に、蘭と安奈はプールの中へと飛び込み、2人の全裸という素の姿での水泳対決が始まった。


 プールの中へと飛び込み、まず初めは、メドレーのバタフライから始まった。


そして、泳ぎの方は、スタートダッシュの行きが良かったのか、レース開始直後は安奈が優位に立っていた。


「あぁ!! あの人、言葉通り確かに早いですね」


蘭と安奈の水泳対決を観戦している麻奈は、安奈が勝っているのを見て、安奈は口だけではなかったと確信をした。


「確かに早いわね。でも、あんな飛ばし方で後半も持つかしら?」


一方の聖は、序盤から飛ばしている安奈の泳ぎに疑問を持っていた。


そんな感じで、先に50メートルを泳ぎ切った安奈は、ターンをし、次のメドレーである背泳ぎを始めた。


少し遅れて、蘭もターンをして、背泳ぎを始めた。


「相変わらず、あの人は速いですね。もしかしたら、蘭さんが負けるかも知れませんね?」


「それは最後まで見てみないと分からないものよ」


安奈が勝っているのを見て、蘭が負けるのではと心配をした麻奈に対し、聖は心配を紛らわす言葉をかけた。


そして、プールの中での水泳対決は、いよいよ後半に突入しようとしていた。


その時、ちょうど蘭が安奈に追いつき、2人ほぼ同時にターンをして、次のメドレーである平泳ぎを始めた。


平泳ぎに変わった途端、蘭の泳ぐ速度が先程まで優位に立っていた安奈を抜き始めた。


「凄いです!! 蘭さんが安奈さんを抜きました!」


蘭が先程まで勝っていた安奈を抜いたのを見た麻奈は、観戦客の様にテンションが上がった。


「平泳ぎと言えば、蘭さんが最も得意とする泳ぎね。ここでいかに差を開けるかが、勝負の決め所よ」


同時に聖も、麻奈と同様に観戦客の気分で、勝負の行方を見守っていた。


蘭は平泳ぎを最も得意と言うだけあり、この50メートルの間で、先程まで優位に立っていた安奈を一気に追い抜き、先にターンをして、メドレー最後のクロールに入った。


そして、ほんの少し遅れて安奈もターンをし、クロールを始めた。


クロールに入った途端、安奈の泳ぐスピードが一気に上がり、先程の平泳ぎに差を開いてしまった蘭に、すぐに追いついてしまった。


「あの人、クロールになった途端、物凄く速くなりなした!!」


最後の譜ロールの泳ぎが、今まで以上の速さであったのを見た麻奈は、その速さぶりに驚きを隠せずにいた。


「あの人の専門種目は、クロールの様ね…… だとしたら、蘭さんヤバいわね」


その泳ぎを見ていた聖は、安奈の専門種目をクロールである事を見破り、蘭が勝てるか安否の心配をした。


聖の言葉通り、安奈は得意種目であろうクロールだけで、一気に蘭に追いつき、2人並んで泳いでいる状態となった。


2人が並んだ事により、どちらが勝つか分からない状態となり、麻奈も聖も、タイムを計っている菜月も、手に汗を握りしめる状態で、勝負の行方を見守っていた。


 そして、勝負は終わり、蘭と安奈はほぼ同時に陰にタッチをしたかのように見えた。


「ハァハァ…… おいっ、相変わらず、平は速かったな」


「そう? ハァハァ 安奈ちゃんこそフリー速いじゃないの。もう少し長ければ、私が負けていたわよ」


レースを終えた蘭と安奈は、プールの中に浸かった状態で、互いを見つめ合っていた。


「でも、今回は私の勝ちね。私が勝ったのだから、安奈ちゃんの陰毛を全部抜かせてもらうわ!!」


「って、そんな約束してねーだろ!! 第一、今回は引き訳だろ?」


「そうね。確かにそんな約束もしていないわ。でも、私の勝ちである事には変わらないわ」


その後、蘭と安奈は話をしながらプールの中から、プールサイドへと上がった。


「まぁ、今回は蘭の勝ちでも良いよ。本番は次の大会だから」


「そう言えば、もうすぐ新しい大会が始まるわね。そこでも私が勝つわよ」


プールサイドへと上がった蘭と安奈は、スイムキャップを外し、先程の泳ぎで全身が濡れた状態で、会話をしていた。


「それはどうかな? 競泳水着を着た状態なら。私の方が速いに決まってるだろ?」


「本当にどうかしら? 全裸では私に負けたんだから、やっぱり毛無しの方が速いと分かったのだから、いっその事、安奈ちゃんも下の毛を全部剃りなさいよ」


安奈が次の大会への意気込みを語っていると、蘭はまたしても安奈の濡れた陰毛に目が行ってしまった。


「毛がなくなると、全部丸見えで恥かしいだろが!!」


「その恥かしさを乗り越えてこそ、真のスイマーよ」


安奈は、両手で陰部を押さえながら、赤面な顔をした。


「それ、真のスイマーと言うよりも、ただの変態だろが」


そして、蘭の一言に対し、安奈は呆れ顔でツッコミを入れた。

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