素の実力で勝負!?
しばらく考えた後、安奈は裸になってでも泳いでみる決意をした。
「分かったわよ…… それじゃあ、私の泳ぎを見せてやるよ……」
そう言って、安奈は着ている制服を、その場で脱ぎ始めた。
シャツのボタンを外し、スカートのチャックを外し、すぐに下着姿となった。
更に、そこからなんの迷いもなく、ブラを外じ、パンツを脱ぎ、あっという間に一糸纏わぬ全裸となった。
「どう…… 裸になってやったぜ!!」
全裸になった安奈は、恥かしそうに顔を赤面にしながら、蘭の方を見た。
「まさか、本当に裸になるとは思わなかったわ」
「冗談で言ったのかよ!?」
全裸になった安奈の様子を見た蘭は、本当に全裸になったという事に、少し驚いていた。
「にしても、下の毛がボーボーね。水泳をやっているなら、少しは手入れくらいしなさいよね」
「水泳をやっているからって、別に毛は関係ないだろ?」
その後、蘭は安奈の陰毛が、ほぼ手入れをされていないところに、目が行ってしまった。
「でも、裸になったという事は、その気合は本物ね。なら、私も安奈ちゃんの気合に答えるわ」
「って、何をするつもりだよ?」
安奈が驚く中、蘭も着ている競泳水着を脱ぎ出し、全裸となった。
「どう? 私も裸になったわ!」
「蘭までどうして裸になるんだよ?」
「そりゃあ、お互い素の実力で勝負をする為よ」
突然、全裸になった蘭を見た安奈は、驚いた様子で蘭に全裸になった理由を聞いてみると、蘭は安奈と水泳対決をやるつもりでいた。
「1人で泳いだって、つまらないでしょ? だったら、私が一緒に泳いであげるわ」
「まぁ、そりゃあありがたいけど…… 蘭まで別に裸になる必要はなくないか?」
安奈と一緒に泳ぐ為だけに、全裸となった蘭を見た安奈は、既に競泳水着を着ていた蘭が、水泳対決の為に全裸になる必要があるのか疑問に思った。
「だから言ったでしょ、素の実力で勝負をやると……」
「素の実力って、まさか全裸の事かよ!?」
「そうよ。それ以外に何があるの?」
再度、蘭が素の実力と言った後、素の実力の『素』の意味が、何も身に着けない全裸の意味だという事に、安奈は気づいた。
「最も、競泳水着ってのは、水中の中で少しでも動きやすくなるように作られているのよ。そんなものを着て泳ぐ結果よりも、本来の姿での結果を知ってみたくないかしら?」
その後、蘭は素の実力で水泳対決をやろうとした理由を言った。
「それって、スパッツタイプの競泳水着の場合での話だろ? 最も、ハイレグタイプだと、裸でいるのとあまり変わらないだろ?」
「さすがに、裸とは違い、隠せる場所くらいはあるわよ!!」
それを聞いた安奈が、ハイレグタイプの競泳水着だと、全裸でいるのとあまり変わりない事を言うと、蘭から隠せる場所はあるとツッコまれた。
「そうか。でもさ、ハイレグタイプだとやっぱり、下の毛を全部剃らないといけないんだろ? その証拠に、蘭の陰部に毛がないじゃないか」
その後、今度は安奈が、蘭の陰毛がなく割れ目が丸見えな陰部に目が行ってしまった。
「あぁ、これね。大会前の時だけ、全部剃り落しているだけよ。これもまた、先輩達の代からの伝統の1つであってね」
その為、蘭は陰毛を剃っている理由を、安奈に説明をした。
「それって、結局はハミ毛対策の為だろ?」
「別に、ハミ毛対策だけじゃないわ。毛をなくすことで、少しでもタイムを縮める為よ」
安奈から、陰部の毛を剃る本当の理由を言われてしまった蘭は、陰毛を剃っているもう1つの理由で言い訳を始めた。
「そんなのも全て、競泳水着をスパッツタイプに変えれば解決。スパッツタイプだと、ハミ毛対策もいらなければ、体毛を剃ってまでタイムを縮めると言った、古い考え方もいらない」
それを聞いた安奈が、この学校の水泳部の伝統とかの理由で、ハイレグタイプを着ている蘭に、スパッツタイプの競泳水着の良さを、自慢の様に語り始めた。
「もちろん、ハミ毛の心配がいらないスパッツタイプだと、この様に陰毛を生やしておけるのだよ。なんかさ、陰毛が生えている方が、大人って感じがしない? それに比べて、陰毛がなく割れ目が丸見えだと、なんだか子供みたいじゃない」
そして安奈は、陰毛を全て剃って割れ目が丸見えな蘭に向かって、陰毛を生やしておける自慢を、自分の陰毛を指で触りながら語っていた。
「でも、最近では欧米などの海外なんかだと、水泳をやっているとか関係なく、みんな下の毛を剃っているそうよ。先進国で下の毛を生やしているのって、日本くらいよ」
そんな安奈に対し、蘭は海外では陰毛を剃っているのがあたりまえである事を語り始めた。
「そうでしょ! 聖ちゃん」
「なんで私の方を見るのよ」
そして、蘭が自信満々に聖の方を振り向くと、聖はどこか不満そうな表情をしていた。
「海外では、剃毛ってのは普通に行われているそうじゃないの。その証拠に、聖ちゃんはスパッツタイプの競泳水着を着ていても、下の毛を剃っているじゃない」
「だからって、ここで言う事ではないでしょ!!」
その後、蘭から陰毛を剃っている事をサラッと言われてしまった聖は、少し恥かしそうな様子で言い返した。
「いくら海外で下の毛を剃るのが普通だからと言っても、ここは日本だぜ。下の毛なんか剃った状態で銭湯なんかに行ったら、周りからジロジロと見られて、恥かしい思いをするだけだぜ」
先程の話を聞いていた安奈は、日本で陰毛を剃っている行為は、周りから浮いて恥かしい行為である事を言った。
「確かに、剃毛文化の無い日本で、下の毛を全部剃った状態を見せていたら、物珍しく周りからジロジロと見られてしまうわね……」
すると蘭は、安奈の元へと近づき、そして安奈の耳元で語り始めた。
「いっその事、安奈ちゃんの下の毛を、この勢いで全部引き抜きたいくらいだわ」
「おいっ、恐ろしい事言うなよ」
その後、蘭は安奈の陰毛を右手で掴んだ状態で、またしても耳元で語り出すと、陰毛を掴まれている安奈は恥ずかしそうに少し赤面な表情をした。
「イタッ!!」
「冗談よ。そんなすぐに全部は引き抜いたりはしないわよ」
そして、蘭が安奈の陰毛を一本だけ引き抜くと、毛を引き抜かれた痛みから、安奈はつい声を出してしまった。
「そう言えば、女性の陰毛って、お守りにもなるとか言われていたわね。いっその事、これはお守りにしようかしら?」
その後、蘭は引き抜いた安奈の陰毛を、指で摘まみながら、ジロジロと見ていた。
「オイッ!! そんな事よりも、早く水泳対決をやろうぜ。素の実力を見せるんだろ?」
すると、蘭の背後で、陰部を両手で隠す様に押さえた状態の安奈が、早く素の実力を見せる水泳対決をやる様、声をかけた。
「そうだったわね。それじゃあ、はじめましょっか!」
そんな安奈の声を聞いた蘭は、後を振り向いて、ニコッとした表情で答えた。