大会前の準備
この日も部活の練習が終わり、水泳部のメンバー達は、更衣室内で先程まで着ていた競泳水着を脱ぎ、着替えを始めた。
そんな中、蘭が競泳水着を脱いだ後、すっぽんぽんの裸体を麻奈や菜月や聖に突然見せ始めた。
「いったい蘭さんどうしたんですか? 突然」
「まさか、ここでストリップですか?」
「裸を見せつける暇があったら、早く服を着たらどう?」
着替え中に、突然見せつけに来た裸体を見た麻奈と菜月と聖は、今や特に驚く事もなく、冷静な様子でいた。
「私の裸を見て、以前と何か変わったところはないかしら?」
蘭が裸体を見せつけたのは、身体に変化した部分がある為、それを見つけて欲しいだけのようである。
「バストアップをした」
「ブッブゥ~」
麻奈は、思いつきの即答で答えたが、ハズレであった。
「分かった! ケーキの食べ過ぎで太った!」
「よく見たら分かるでしょ~ 太ってないわよ」
菜月も自信気に答えたが、正解ではなかった。
「じゃあ、どこが変わったのかしら……」
そんな中、聖は蘭の裸体をじっくりと見ながらどこが変化をしたのか考え始めた。
「ホントに分からないの? ここよ、こ・こ」
誰も変化した部分に気づかなかった為、蘭は少し赤面な顔になりながら自ら身体の変化をした部分である陰部を指で指した。
「あっ!! 毛がなくなってる!?」
「そうよ。どうして気づかないの?」
「そんなとこ、ジロジロ見ないですから、あまり意識しないですよ」
蘭が指した陰部の部分を見てみると、以前まであった陰毛が全て剃り落され、スジが丸見えの陰部となっていた。
それを見た菜月は、蘭の身体の変化に初めて気が付き、少し驚いた様子でいた。
「でも、突然どうして下の毛を全部剃ったのかしら?」
「その事を言おうと思って、私が先にあそこの毛を全部剃って、みんなに見せたのよ」
「その事って言うのは?」
「もうすぐ、大会が始まるでしょ。それに向けた準備ってとこかしら」
なぜ突然、陰毛を全部剃ったのか疑問に思った聖が蘭にその事を聞いてみた。
すると蘭は、もうすぐ始まる大会に向けた準備であると言った。
「でも、大会と何が関係があるの?」
「そりゃあ、大会とでもなれば、少しでもベストなタイムを出したいものでしょ? その為のムダ毛処理よ」
更に聖が、陰毛を全部剃ったのと大会が始まるのとどんな関係があるのか聞いてみると、蘭は少しでもベストなタイムを出す為の準備であると言った。
「そっか、もうすぐ大会が始まるんだね。私も大会に備えて、蘭さんや聖ちゃんみたいに、あそこの毛を全部剃ろうかな?」
「でも、麻奈ちゃんのあそこの毛は少量だから、別に剃らなくてもそんなに変わらないと思うわ」
蘭が大会でベストなタイムを出す為に陰毛を全部剃ったと言うのを聞いた麻奈は、蘭や聖を真似て、自分の陰毛も全部剃ろうかと考え出した。
「と言いたいところだったけど、実はこの水泳部では、大会の前に陰毛を全て剃り落すのは先輩方の代からの伝統なの」
「え!? そんな伝統があるの?」
「うん、言わなかったけどあるのよ。どこかの男子運動部でも、大会前とかになったら頭を丸めるでしょ。要はアレと同じよ」
陰毛を全部剃り落す行為は、先輩方からの代から続く伝統であると蘭から言われ、麻奈は少しばかり驚いた様子でいた。
「じゃあ、私も大会が始まるまでには、あそこの毛を全部剃って来ないとダメだね」
「なんなら、今すぐにでも私が麻奈ちゃんの陰毛を全部剃ってあげようかしら?」
「大丈夫です。自分でやりますから」
蘭は麻奈の陰毛を剃ってあげようかと声をかけたところ、麻奈は自分でやると言って断った。
「ちょっと待って、あそこの毛を全部剃るとか恥ずかしくないの?」
大会までに陰毛を全部剃らなければならないと知った菜月は、陰毛を全部剃ると決めた麻奈や、既に陰毛を全部剃っている蘭や聖に対し、全部剃るのは恥ずかしくないのか聞いてみた。
「そりゃあ、この私でも割れ目スジが丸見えになってしまったら、凄く恥ずかしいわよ。子供みたいだし、なにより銭湯に行きづらくなるじゃないの。でも、水泳部の一員なんだし、それくらいの恥ずかしさは我慢しないとね!」
「さすがに蘭さんでも恥かしいのね…… 思ったんだけど、水着をハイレグタイプにしなければ、別に剃る必要はないのでは?」
「確かにそうかも知れないわね。でも、水着がハイレグタイプなのは、先輩方からの代からの伝統なのよ」
「こっちも伝統なの!?」
さすがの蘭も、陰毛を全部剃るのは恥ずかしいと言ったあと、菜月は競泳水着をハイレグタイプにしなければ剃らなくても良いのではと思い言ってみると、ハイレグタイプを着用しているのは、先輩からの代からの伝統であると蘭は言った。
「そうよ。ちなみに私がハイレグタイプを愛用しているのは、伝統の他に、太股の締め付けがなく、足が動かしやすくなるという利点かしら」
その後、蘭は伝統以外にハイレグタイプを着用している理由を言った。
「伝統だとしたら、なぜ聖はハイレグタイプじゃないの?」
「聖はね、昔から水泳をやっていたみたいだし、特別よ」
「特別とかズルいですよ!」
「あらっ、そうかしら? 聖ちゃんはスパッツタイプを着ていても、あそこの毛を全部剃っているわよ。水泳の為にね」
水泳部の伝統を聞いたあと、菜月は聖だけがハイレグタイプではなくスパッツタイプである事を疑問に思った。
その後、蘭が特別である事を言うと、菜月はどこか悔しそうな様子でいた。
「いくらあそこの毛を全部剃っていても、聖はスパッツタイプである以上、伝統を守っていないじゃないですか! ならば、私も伝統は守りません。あそこの毛を全部剃るとか恥ずかしすぎます!!」
「あ~ら、困ったわね……」
菜月は抗議をする感じで、伝統は守らないと蘭に言った。
「ん~ 麻奈ちゃんと聖ちゃん、ちょっと菜月ちゃんを押さえてくれるかしら?」
ワガママを言っている菜月に困った様子の蘭であったが、すぐに何か良いアイデアを閃いた。
「ちょっと、麻奈に聖、放してよ!」
「菜月ちゃん、そればかりは出来ないよ」
「私もなぜか、押さえておかなければいけない気がする……」
麻奈と聖に立ったまま取り押さえられた菜月は、すぐに放す様に言ったが、2人ともそれを聞こうとはしなかった。
「よっし、そのままでいいわよ……」
「ちょっと、なにするんですか?」
「何するって、そりゃあ、あそこの毛を切るのよ」
「切るって…… ちょっとやめてくださいよ!!」
「おっと暴れないように、暴れたら真っ赤な血が飛ぶわよ」
そして蘭は、嫌がる菜月をよそに、競泳水着の股の布をずらした後、手に持っているハサミで菜月の陰毛を切り始めた。
蘭に切られてゆく菜月の陰部の毛はどんどんと短くなっていき、陰毛は次々と床へと落ちて行った。
「ふぅ、完了。とりあえず今回はこれくらいで我慢してみなさい。そうすれば、少しずつ慣れてくるわよ」
「慣れるって…… もう丸見えじゃないですかぁ~」
そして、切り終えた頃には、菜月の陰毛もすっかり短くなっており、割れ目スジが丸見えの状態になっていた。
全部ではなくても、ほとんど刈られてしまい、丸見えとなってしまった陰部を、菜月は赤面な顔をしながら陰部を両手で押さえて、その場にしゃがみ込んだ。