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 町へ行く為には西へと向かい、ただただ歩いてゆくだけだという。

 前日にはすでに旅支度を済ませていたで、朝食を採った後、すぐに出発した。アーリエはいつもの格好の上に、濃緑色のマントを羽織り、布で出来た肩掛けの鞄を掛けている。

 

 また、あの村へ来た。

 村長の家をさっそく訪ねた。村長はまた在宅していたので、アーリエは「これから町へ行ってきます」と告げた。

 そして金銭を支払うので俺の旅支度の為に、できればマントを譲ってもらいたいと言った。村長はちょっと考えてから、アーリエのと似たようなマントを、隅にある木箱から出してきた。カビ臭いし、生地もゴアゴアしていてなんだか着づらく、ない方が快適なぐらいだが、文句も言わずにそれを羽織った。


 村を出てから、ひたすら道を歩き続けている。二時間程歩いた所で、足もだいぶ疲れてきた。

 一旦近くの森の木陰で、昼食を摂る事になった。パンとチーズ、そし水筒に入った水を飲む。小一時間休憩してから、また歩きだした。

 それからも頑張って三時間程歩いたが、足の筋肉がもう限界にきていた。これ以上、俺が歩くのは無理そうだと判断したアーリエは、「森の木陰で野宿をしましょう」と言った。


 アーリエが、森の中から集めてきた細い枯木を地面に小さく敷き、その上に少し太めの枯れ木をテント状に組む。

 そうした後、アーリエは小声でなにかを呟きだし、右手を枯れ木の方に翳した。すると枯れ木がチリチリと音を立てて燃え始める。それを見た俺は、ビックリし過ぎて声も出ない。

 少し間を開けてから、今の行為について尋ねると、

「『魔法』です」

 と、アーリエは言った。


 焚き火の側で、残してあった残りの食べ物を食べる。すぐに周りが暗くなりだしたので、交代で焚き火の番をしながら、マントに包くるまって(くる)まって眠った(ほとんどアーリエが番をしていたが)。

 明るくなってきてから、焚き火を消し出発する。

 次の日は、筋肉痛で足がヤバかった。そのせいで歩くペースも、だいぶ落ちている。森の中で見つけた、長い木の枝を杖にしながら、なんとか頑張って昼過ぎまで歩き続けた。


 そしてやっと、町らしき物が観えてきた。

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