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町
そのまま広場で少しの間、御婦人方や子供たちと戯れていた。
意外と女性の方々が俺の事を訝しがらず、興味を持って接しているのを、村長は渋い顔で眺めている。
「もし、他の村人に聞いてなにもわからなければ、『町』へ行ってみるしかありませんなぁ」
結局、村長はそう結論付けた。
昨日、煎じていた薬を頼まれていた村人の家に行って渡し、またアーリエの家に帰る事になった。
帰りは歩きだ。荷馬車はこちらの村の所有物で、貸していてもらっただけらしい。
二時間程かけて、家へと帰り着く。朝方、家を出発してから、もう昼過ぎになっている。
家に帰り着いた時には、ヘトヘトになっていた。アーリエが外で盥に水を入れ、布切れを手渡してくれ、「これで身体を拭くといいですよ」と言った。
その間、アーリエは夕食の用意をしている。
「やはり、村へ行っても知っている人はいなかったので、『町』へ行ってみましょうか」
と、アーリエは夕食の最中に言った。
『町』……。『町』は村から一日、歩いた所にあるらしい。




