神殿
翌朝、宿屋の人が用意してくれた、簡単な朝食を摂っているとアーリエが、
「この町の中央にある、神殿に行きましょう」
と、言った。
神殿とやらがなんなのかさっぱりわからないが、行きましょうと言われたら行くしかない。
頃合いの時間になるまで部屋で過ごし、準備をしてから神殿へと向かった。途中、アーリエがマントに付いているフードを被って歩いているのが少し気になった(俺は顔丸出しで歩き、道行く人にギョッとされていた)。
目的地に到着した。神殿は背の高い、濃い灰色の石造りの建物だ(一番高い所で30メートルぐらいある)。一般的な教会程度の建物を想像するのがわかりやすい。天辺には巨大な鐘が備え付けられてあるようだ。
「すいませ~ん」
正面にある両開きの扉を開き、アーリエが大きな声で呼ばわる。すると、中から白いワンピースのような服を着た女性が現れた。
「どうされましたか?」
「実は……」
アーリエが、諸々の事情を話す。
「そうですか……。それでは『巫女』様に事情をお話してきますので、こちらでお待ちください」
巫女様とワードが気になったが、白い服の女性に促され神殿の中へそのまま入った。中は奥行き10メートル程、横幅10メートル程の石造りの広間になっており天井が高い。
正面には白亜の女性の像が立っている。普通の人よりかは少し大きめのサイズで、膝をちょっとだけ曲げ気味にして立ち、一の腕を少しだけ外側に曲げ、手の平だけを前にしたポーズだ。この神殿の中に入れてくれた女性のような服装で、長い髪を編んで頭の後ろに巻き付けた感じ。
そこだけ日がよく当たる様に、ステンドグラスを像の後ろの上部に嵌め込んでいる。
美しく青色と白色を基調としたガラスが、円形の中で区切られながら配置されていた(それ以外の所にもステンドグラスは入ってるけど)。




