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第三話 さんびかんし 後編:異変あり

人物紹介

黒鉄真生くろがね まなぶ

この物語の主人公。

武田に仕える執事の一人。幼き頃の記憶がなく、気づいたら武田に仕えていた。普段はお嬢様である武田市凛のお世話を担当している。

武田市凛たけだ いちりん

この物語のヒロイン。武田に生まれた女の子。

黒髪長髪の普通の女の子。

武田市凛はある日の出来事を境に自分が黒鉄真生に秘める想いに気がつく。

・森田エリールナ(もりた えりーるな)

この物語のヒロイン黒髪に金色のインナーを入れてミディアムボブという少し高校生にしては特徴的な見た目をしている。武田市凛と同い年である。

黒鉄真生に恋心を抱いている。


武田家人物

・武田のオヤジ

武田家当主。市凛の父親。判断力、行動力を兼ね備える。日本で世界に初めて届いた財閥。

斎賀峻平さいが しゅんぺい

武田家の執事長。

森志麻もりしま すず

黒鉄と同期の執事。

花道はなみち 栗花落つゆり

武田家専属庭師。

若西わかにし 春子はるこ

メイドさんの中で一番偉い。

和田わだ 尚美なおみ

武田家警備員の管理者


市凛の交友関係等

・相条るい(あいじょう るい)

市凛の友達。

國田くにだ 千紗かずさ

市凛の友達。陸上部のエース。

青木あおき 真生まさき

市凛の友達。相条るいと幼なじみ。


その他関係者

松本まつもと 陽樹ようき

武田家の担当をしている刑事。

るい、千紗、青木視点

……ガヤガヤ…ガヤガヤ……。

「ねぇ、かずちゃん。」

るいが千紗に声をかける。

「んー?なぁに?。」

千紗は、口いっぱいにご飯が入ってる状態で答える。

「次の授業ってさ、なに?。もし古文ならまだ課題が終わってないから見せて欲しいんだけどぉ〜。」

るいは、少し猫なで声とは言えないくらいの声で千紗にお願いする。

千紗はその様子を見て、青木とアイコンタクトを取る。

「嫌だとさ、それに次の時間は修学旅行についての集まりだから関係ない。」

青木は何とか千紗からのアイコンタクトを汲み取って、るいに伝える。

千紗は、青木が話した内容にうんうんと頭を 頷かせる。

「ほんと!良かったぁ。ん?でも課題は見せてくれないの、、、、?。」

るいは課題の提出がない事に安堵したと思ったらすぐに、落ち込んで千紗に聞いた。

「ほんとに、感情の起伏が激しいやつだな、るいは。」

るいのその様子を見て、青木はいじるように言う。

「まぁそこがいい所だよね。」

千紗は、青木のいじりにフォローを入れる。

「ほんと!やったぁ。」

るいは、三人が座って居たところから少し移動してから飛び跳ねて喜びを表現する。

「ほんと子供みたい。」

千紗はあははと笑いながら言う。

「俺達も子供といえば子供なんだけど。それとは別ベクトルの子供だな。るいは。」

今度は青木が千紗の言っている事に共感する。

「そいえば、あんたは大丈夫なのか?。」

青木は、誰がに話かける。

「ん?どしたん?。」

青木が急に動き出したから、千紗が聞く。

「ん?ちょっとゲップが出そうでな。」

青木は少し離れた所に歩き出す。

「ん、そっか。」

千紗は、興味なさげに答える。

今の構図は、屋上に入り右側の隅にあるベンチに三人座っていたが、るいは千紗の左側に移動して、飛び跳ねていて青木はるいとは反対の右側に移動した。

「んで、大丈夫なのか?。」

移動した先で何かを心配する青木。

「あんたの事だよ。」

青木が言う。

青木君。簡単に第四の壁を超えないで頂きたい。

「いや、まだコレを読んでる人に話しかけてないからセーフ。」

いや、語り手・ナレーションに話しかけてる時点でアウトですから。

「そうなのか?。」

そうですからね。早く千紗さんの所に戻っていただいて。

「いや、まだ答え聞いてないよ。大丈夫なの?。」

さっきから、大丈夫なのって何に対して聞いてるの?

「いや、いや大丈夫なのかな?って。」

だから、何がって聞いてるんですけど。

「ん〜?喉とか?。」

別に声を出してる訳じゃないから、大丈夫ですけども。

「まぁ大丈夫なら良いよ。これより詳しく聞いちゃうと物語に影響が出そうだし。」

、、、、分かってるなら最初からしない方がいいと思うんですけど?

「それはそれ、これはこれって言うでしょ?。」

まぁこれくらいなら影響は出ませんし、出でも軽度のものなので、いくらでも修正は利きますから良いんですけどね。

「そうなの?、じゃあ良かった。俺は一回戻るから泣かないでくへよ〜?。」

泣かないですし、ニヤニヤしないでください。

それに私は皆さんの事を見てるんですから。

「あっそっか。いらない心配だったって訳ね。」

えぇ、その通りです。ほら早く戻ってくださいね。

「しょうがない。そうしますか。」

ふぅ……青木は、二人から少し離れた場所で独り言をこぼしていた。その後、青木は二人の元に戻り、全員で教室に戻っていきました。

「ところでさ……。」

黙って教室に向かってください。


涼視点

執事長の指示の元、急遽邸に戻る事になった。

「若西さん、一体何があったんですか?。」

車を運転してくれている若西さんに聞く。

通常、若西さんは奥様と一緒に居ると事が多く、若西さんがフリーで居ることなんて一年に一回あるかないかだ。

「それがですね。私にもよく分からないんです。」

若西さんでも分からないらしい。

「そうですか、、、。」

気まずい、普段若西さんとお話することなんて無いしとても気まずい。

そういうのを考えると、若西さんや執事長となんの問題も無く話せる黒鉄君の凄さを実感する。

「ごめんさいね。気まずいでしょ?。」

突然、若西さんから話しかけられて、

「えっ?。」

と素っ頓狂な声をあげてしまった。

「い、いえ、そんな事は。」

失言をしないように、慎重に話そうとしたが、

「いいのいいの、滅多に関わることが無いんだから、気まずくて当然ですからね。それに、顔にそう書いてありますよ?。」

若西さんは微笑みながら話す。


しばらくして、邸に帰ってきた。

「涼さん。涼さんはいち早く和田さんのところに向かってください。峻平さんに連絡するべき内容のようですから。」

と若西さんに指示されたので、わかりましたと返事をして、和田さんの所に急ぎ足で向かった。


るい、千紗、青木視点

「……という事だから、今後このような事が内容に気をつけるように。次に修学旅行について話すから、先生お願いします。」

指導教論から学年主任に、マイクが移る。

「はい、これから修学旅行についての説明をしたいと思います。まず初めに、今年度から自由行動の班の作り方が変わります。

昨年までは、クラス内で四人班を作っていたんですが、今年度から学年で班を作るという事になりました。」

体育館の生徒がザワつく。

「その理由として、校長先生から話があるそうです。校長先生お願いします。」

今度は学年主任から校長にマイクが移る。

「話があると言っても、特に理由は無いんですが、強いて言うならみんなと仲良くして欲しいだったりですかね。

、、、まぁここだけの話、去年の卒業生の保護者にですね。居たんですよ、そういうめんどくさいのがね。まぁとりあえず話はこれで終わりです。詳しく聞きたい人がいるなら、この時間の最後に話そうと思います。」

校長先生から学年主任にマイクが移る。


「さて、どうする?。」

千紗が青木に聞く。

「ん?いや、もう決まってるようなもんだろ?。」

青木が答える。すると、千紗がある方向に指をさしながら無言で青木を見る。

青木は、その指がさしている方向を見る。

「、、、、、、あれは、、武田に言いつけよう。」

二人が見たのは、たくさんの生徒に囲まれている、るいの姿だった。


「みんな、ありがとうね。でも、もう組む人がきまってるから、ごめんね。」

るいが謝っている光景を尻目に、二人雑談をする。

……

え〜なんで〜

いいじゃん、うちらと組もうよ〜

はぁ?なにいってんだよ。俺達とだろ!

……

だんだん、るいの事を囲んでいる人達の声が大きくなる。

「なんか、激しくなってきたね。まだいける。」

千紗が腕を組みながら言う。

「なぁなんでこいつ、監督みたいな立ち位置にいるの?。」

あまりこちらに話しかけてこないで頂きたいのですが。

「なんで?。」

多少なら百歩譲って良いですけど、頻度が多いんですよ。

「いや、そんな事も無いでしょ。」

油断してると、、、

「青木、、独り言多くない?ボケ?早くない?。」

千紗が顔をひきつりながら言う。

「いや、そんな訳ないだろ。」

青木は、千紗の言うことを否定する。

ほら、言わんこっちゃない。

「うるさい。」

青木が文句を言う。

「いや、うるさいのはアンタ。」

千紗がツッコミをする。

「、、、そいえば、修学旅行って何するんだっけ?。」

青木がバカみたいなことを聞く。

「なに、馬鹿みたいなこと言ってんの?。」

千紗が辛辣に言う。

「いや、どこ行く予定なんかな〜って。」

青木が言う。

「最初からそう言いな?さっきのアンタの言い方、るいみたいだから。」

知らぬ所でバカにされる、るい。

……

「なるほど了解。そろそろ、るいの事助けにいくか?。」

千紗から修学旅行の説明を受けた青木が言う。


修学旅行の内容は三話の中編のエリー視点を見てください。

「そうね。そろそろ助けましょうか。」

千紗がそう言うと、二人は人だかりの一番端に移動する。

「おーい。るい!こっちこっち。」

青木が人だかりの外からるいに呼びかける。

るいはその声に気づいて、人だかりをかき分けて二人と合流する。

「ありがとう!助かったよ。」

るいが汗だくになりながら言う。

「汗すごいね。ってそりゃそうか、あんだけ人いたらね。」

汗だくのるいを見た千紗が言う。

「ホントだよ。みんな人の話聞かないし、暑いし最悪だったよ〜。」

るいが愚痴をこぼす。


その後、スムーズに班が決まり出し、学年主任が修学旅行の話を詳しく話後、校長先生が話の続きをした。

軽く内容を説明すると、去年の卒業生の保護者の中に、いわゆるモンスターペアレントなるものがいたらしい。

修学旅行の班や部屋を決める時に、その生徒さんとその友達がクラスが離れてしまった事が原因らしい。

その前の後も色々、厄介事を押し付けられた事から、校長先生はめんどくさくなり、ルールを全て変えたとの事らしい。


涼視点

和田さんの話を聞いた後、私は栗花落さんから道具の取ってきて欲しいとの指示を受けたので、現在、倉庫でモノ探しをしている。

ちなみに、和田さんからの話は松本さんが話していた内容と関連があるものだった。

「軍手を取ってきて欲しいと言われても、この広い倉庫から見つけるのは厳しくないですか。」

私は少し愚痴をこぼしてしまう。

「ん?そういえば、階段下に農具が入っていると過去に黒鉄君が言っていた気が。」

ふと、黒鉄君の話を思い出して足をエントランスに向かう。

「ここですよね?。」

私の前に広がっているのは、蜘蛛の巣が張っている倉庫。

「えっと、農具はここかな?。」

私は倉庫内にある農具が片付けてある所を調べる。

「ん?なんですか?あの扉。」

お目当ての軍手を手にしたまま、私は気になった扉のノブに手をかける。

錆びていたから開きにくくなっていたが、何とかその扉を開けた先には、電話ボックスぐらいの大きさの部屋が広がっていた。

しかしそこにはホコリを被った黒電話しか置いてなかった。

「黒電話?昔の名残、、、ですかね?。」

確かに、この屋敷は大昔から存在するらしいから、違和感わないけど。

「なんで、こんな部屋に?。」

と疑問を感じたが、栗花落さんに軍手を届けるのが先なので私はその部屋を見なかったことにして、部屋を出た。


…………


ジーコジーコ

…………




・後書き

拙く読みにくい文書になってしまい申し訳ありません。

一応「」のセリフが句点で終わっている人物は主人公・ヒロインでは無い事を表しています。

誤字脱字が時たまあるかもしれませんが。初めての作品ですのでお手柔らかにお願いします。


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