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番外編:寺子屋へ 人式集まり いとおかし

人物紹介

黒鉄真生くろがね まなぶ

この物語の主人公。

武田に仕える執事の一人。幼き頃の記憶がなく、気づいたら武田に仕えていた。普段はお嬢様である武田市凛のお世話を担当している。

武田市凛たけだ いちりん

この物語のヒロイン。武田に生まれた女の子。

黒髪長髪の普通の女の子。

武田市凛はある日の出来事を境に自分が黒鉄真生に秘める想いに気がつく。

・森田エリールナ(もりた えりーるな)

この物語のヒロイン黒髪に金色のインナーを入れてミディアムボブという少し高校生にしては特徴的な見た目をしている。武田市凛と同い年である。

黒鉄真生に恋心を抱いている。


武田家人物

・武田のオヤジ

武田家当主。市凛の父親。判断力、行動力を兼ね備える。日本で世界に初めて届いた財閥。


あらすじ?

一話を前中後編に分ける事にした、ビードロくん。一話を長くした場合でも、一話を短くし話数を多くしても結局作りたい物が作れるじゃないかという事に気づいたからだ。

この番外編は市やエリーが高校に入ってからの1ヶ月の出来事がメインの物語です。

と言いましたが、今回は市凛のある一日の始まりを見てみましょう。


黒鉄視点

「ふぅ、、、、、、五時半前か、少し早く起きすぎたな。」

どうも黒鉄です。お久しぶりですね。

今日は、市が高校へ入学する日なんです。

市も、いつもより早く寝てとても楽しみにしていたんです。

学校への入学式が楽しみって少し変だなぁと感じています。保育園、幼稚園ならまだしも。

おっと、話が逸れてしまいましたね。

とりあえず、着替える事にしますか。


武田のオヤジ視点

「ふぅ、、、、、、緊張するな。」

朝起きると、私は独り言をこぼす。

「何言ってるの?貴方は特に何もしないでしょ。」

隣で寝ていたはずの妻が私に話しかける。

どうやら、起こしてしまったようだ。

「いや、そうと言っても、心配だろ?。」

私の一言に妻が、「確かに心配かもね。でも、黒鉄君のおかげ、凛は昔に比べてはるかに成長したじゃない。」と言う。

……

「それに、いつまでも凛に制限なんてかけられないのよ?。」

続けて妻が言う。

「それは、そうだけど。」

私は妻の言っている事の意味を理解する。

「、、、そうだな。心配し続けるのも凛に悪いか。」

自分がされたらと考え、必要以上の心配はしない事にした。

「えぇそれでいいんですよ。あっでも、たまにでいいので心配してあげてね。」

妻が優しく言う。

「わ、わかってるよ。第一すぐに治せるわけないんだからな。」

久しぶりの二人だけの会話を楽しんだ。


市凛視点

目が覚めてしまった。やっぱり緊張してるのかな?

「らしくないなぁ」

私は今まで感じていなかった事を思う。

「今までなら、入学したくない。って考えてたのになぁ」

私は今日、高校の入学式がある。

そしてその都度、行きたくないと駄々をこねる。

ただ今年は違った。

真生のおかげか、人と最低限のコミュニケーションを取れるようになったし。

それに、毎朝学校まで、送ってくれるらしい。

それが一番嬉しい。

変かな?まぁいいや。

………そうだ!真生の部屋に侵入して、驚かしてみよう。

いつも動じないからね。たまには、びっくりした顔を見てやろう。

あわよくばその時の写真を撮ってやろうかな?

んふふ、そうと決まれば早速、驚かしに行こう。

時刻は、五時四十分。真生の部屋の前に着いた。

「んふふ、部屋から音が聞こえないから、まだ寝てるね」

ワクワクしながら部屋の扉を開ける。

「んふふ、まだ寝てるね。さて、どうやって起こそうかな?」

無防備な真生の姿を見て、ワクワクする。

「そうだ。足元かは徐々にベットに潜り込む事にしよう」


黒鉄視点

市、聞こえてるぞ、、、もう少し静かに話そうな。

ってか、いつからそんな発想が出るようになったの?

怖いよ、普通に。足元から人上がってきたら。

動き出したよ、足元がモゾモゾしだしたよ。


市凛視点

「バレてないバレてない」

真生の足元が徐々に頭の方に向かっているが、真生に一向にバレる気配ない。

「ぷぁ、苦しい、流石に苦しい」

私は、毛布から顔を出して、息を整える。

……

改めて見ると、真生って綺麗な顔してるね。

カッコイイとかイケメンとかじゃない、と思うんだけど、なんかキレイな感じ。

んふふふ

「きゃっ」

私が真生の顔に見惚れていると、突然寝ているはずの真生が私の事をギュッとしてきて、さっきよりもお互いの顔の距離が近くなってしまった。

……

ちょちょ待って待ってヤバいヤバい。

何この展開無理無理。

、、、チューとか出来るのかな、、、、、、、

……

そんな事を考えた時には私の顔はどんどん真生に近づいていったのだが、

「市、何してんだ?」

突然真生から、声をかけられる。

「べっ、別に何もしてないし。決してチューしようとしてた訳じゃにゃないし、、、」

噛んでしまった、ん?何か言った気がするんだけど。


黒鉄視点

市がモゾモゾと上がってきて、苦しいと言ってるのが聞こえる。

市、その声量は流石に起きるよ?

その後しばらく動きがなかったので、妾は寝返りを打ち身体を市の方に寄せて、ギュッとする。

……ふっふっふっ、市は昔からハグをしたりスキンシップに弱いからな。

寝てると思っている人にこんな事をするんだからお仕置しないとね。

ギュッとしたら、市がきゃっ、と声を上げたが恥ずかしがっているのか、突然の事で体が固まってしまったのか、分からないが動きがないので、仕方なく妾の方から声をかけることにした。

()市、何してんだ?」

と市に声をかける。

「べっ、別に何もしてないし。決してチューしようとしてた訳じゃにゃないし、、、」

すると市は慌てながら、話す。

……

市、それはもう全部言ってしまってるのよ。

なるほどね、だからあんなにゆっくり動いていたのね。

市の発言を確認し終わり。

目を開けると、両手で顔を覆い隠し耳を赤くしている市が目に入る。

……

チュッ

気がつくと俺は、市の額にキスをしていた。

市が目を大きく開けて、びっくりしている様子を見て、俺はニコッとしながら

「もう、時間だ。早く動かないと、入学式に遅れてしまいますよ?お嬢様?」

と言いながら、部屋を出る。


入学式当日の一日の始まりはこんな風に始まっていった。



・後書き

拙く読みにくい文書になってしまい申し訳ありません。

一応「」のセリフが句点で終わっている人物は主人公・ヒロインでは無い事を表しています。

誤字脱字が時たまあるかもしれませんが。初めての作品ですのでお手柔らかにお願いします。


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