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7. いらっしゃ〜い♪

更に2日経ちました。 突如として異世界に飛ばされた俺と祖母と柴犬ですが、2度と戻れないかもしれないという悲観もなく、何となくですが異世界生活に溶け込んでます。 そして遂に! 待ちに待った、異世界人の登場です(皆様、拍手でお出迎え下さい!)! 荒廃した大地に形成しつつある小川に、散策した山中で採取した、何かは知らない雑草の種を撒いてると、虎太郎が明々後日の方向を見て吠えてます(異世界に来て初めて吠えたね?)。 遠く地平線の彼方より、何かが近付いてきました。 馬? 幌馬車? 隊列? あれが異世界物語に出てくる、『パーティー』てヤツですかッ!? と、まだまだ遠く距離があるにも関わらず、隊列から離れて駆けて来る単騎(斥候ってヤツですね!?)が、徐々に近付いてきました。 それでも少し距離を保ち止まった単騎から、「そなた!ソコで何をしている!」と少々命令口調で問われましたが、迷わず「客!」と認識した俺は、「はい、私は…」と後ろを指差しました。 が、「異世界から来ました」などと言えば、100%面倒くさいと判断した俺は、咄嗟に「オアシスで宿をしています」と名乗った(間違ってはないハズ…)。 「やはりオアシスか!」と想像した通りの返答に喜ぶ単騎(そういえばコイツは誰だ?)は、「待たれよ!」と言い残して隊列へと駆け戻った。 急いで軽トラックに飛び乗った俺は、宿へと飛ばして走り、玄関前を掃除している祖母に、「お泊りのお客様ですッ!」と伝えました。 祖母からの返事を待たずして、ガレージに軽トラックを駐車した俺は、今度は自転車に飛び乗って、再び門まで飛ばして走りました。 門前に戻った俺は、噴き出し滴り落ちる汗をタオルで拭き拭き。 虎太郎も尻尾フリフリで、飼い主と飼い犬はルンルンです♪ 遥か彼方にいた隊列も、手を伸ばせばみたいな距離に。

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