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43. 小さな犠牲で助かる生命

『ハルカとミヨには済まぬ事をした』と、大神様が突然に頭を下げられました。 と言うのも、『湧き水が枯れ果て、このままでは全てが滅びゆく定めだった』んだとか。 ココで空気な存在だった皆様(やべッ、完全に忘れてた…)の誰かが、『え…、俺達て…、死ぬの?』とポツリと呟いた。 『そこでレガリオン様とゼアス様が、山と宿とソナタたちごと、異世界へ移してしまった』んだとさ。 『つまり、この異世界が滅びないためにも、この山はずっとこのまま…?さらに俺と婆ちゃんと虎太郎も、ずっとこのままで…、帰れないと…?』と、大神様からの説明をわかりやすく解釈して言うと、大神様は静かにコクッと頭を頷かせられました。 大神様と俺達と皆様の間に、何とも言えない空気が漂っています(コレが悲壮感てヤツなのかな…?)。 『ま…、いいけどね』とサラリとした返事をする俺に、皆様からは『いいのかよッ!!』と一斉にツッコまれました。 『俺達だけが犠牲になるだけで、多くの生命か助かるなら、いいんじゃないかな?』と、現実を受け入れた俺に、皆様からは眼どころか顔すらも合わせようとせずに避けられました(スッゲー露骨過ぎるンですけど…)。 そんな俺に祖母から、『流石はおらぁの自慢の孫だぁ』と、俺の頭をナデナデしながらお褒めの言葉を頂きました(皆様改めまして、「自慢の孫」です)。 虎太郎を抱き上げた俺は、『虎太郎はしっかりと、婆ちゃんのボディガードになるんだぞ』と、虎太郎にMISSIONを与えると、『あぉんッ(わかった)!』みたいな元気な返事が戻ってきました。

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