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5. これが異世界!?

囲炉裏を挟んで、祖母が煎れてくれた茶を啜りながら、祖母と一服着いてます。「あれは何ぞ?」と聞く祖母には悪いが、「わからん」としか答えようがない…。 だって…、門から外は荒廃した大地が広がっているのに対して、門から内は青々と生い茂る山々が広がっている。 導き出した俺なりの答えは、「もしかして…、異世界?」だった。 ボソッと呟いた『異世界』の単語に逸早く反応した祖母は、「異世界?」と聞いてくる。「文字通りの、異なる世界…。もしかして、魔法がある世界かな?」と例えて言った世界に、「あれかえ?眼鏡の坊やみたいなヤツかえ?」と祖母なりの解釈が返ってきた。 たぶん洋画の『○リー○ッター』だと思う。『魔法』というキーワードに顔を輝かせた祖母は、何かを呟きながら箸を振り回した(いやいや、映画がじゃないんだから…)。「ただね…、あれが魔法の世界かは、わからないけどね…」と自信無さげに外を指差す俺に、「なんじゃ、つまらんの…」と一瞬で興味を失った祖母(早ッ)は、そそくさと囲炉裏から離れた祖母は、仏壇の前に「どっこらしょっと」と腰を据えると、「おじいさんや…、外が異世界とやらになってしもうたわ…。魔法があれば、おもろいのにね…」と祖父の位牌に話しかけた(なんか…ごめん…)。 ちなみに柴犬の虎太郎は、いつもと変わらぬ警備中。

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